【中学受験】テストで点がとれない人のためのテスト直し・復習ノート

学習の方針がないと振り返りようがありません。
方針なんて難しい言い方をしましたが、要するに何点とるためにどういう勉強の仕方をするか、です。
これも以前書きましたが、四谷大塚の組分けテストの偏差値50ラインはおおよそ6割です。
しかも基本問題、基本事項を抑えておけば6割とれるようになってます。
ちなみに偏差値65ラインはおおよそ8割。基本問題+練習問題(基本の活用)までで8割とれるようになってます。
学習した内容に応じて得点率と偏差値が連動するのが四谷大塚の組分けテストでして、よくできたテストです。
さて、1ヶ月の最初に、どのくらいの得点率を目指すかを決めて、得点率に応じた学習内容を決めます。
テストで点がとれない子、偏差値40くらいの子だったら偏差値50を目指して学習内容を決めるのがいいんじゃないスかね。
偏差値50を超えて学習に慣れてきたくらいの子だったら偏差値65。
なんで偏差値65って中途半端な数字なのかっていうと、このレベルまでだと応用レベルの学習は必要ないからです。
応用レベルになると少し学習の仕方が変わります。このへんはまた書きます。
そして、スケジュールをたてて、方針に沿った学習を進めます。
テストに挑んで結果が出たら目論見通りの得点だったのか、そうじゃなかったのかを振り返り、何が良くて何が悪かったのかを反省する。
ケアレスミスやら何やらも気になるところですが、ケアレスミスも含めて結果です。
「単位を書いてなかったー」
「うっかり『県』って書くのを忘れちゃったよー」
「40字でそのまま書き抜いてなかったー」
あー、間違えちゃったー、ケアレスミスだー、とか言ってちゃんと振り返らない限りは同じミスをまたいたします。
ケアレスミスなんてただの言い訳です。正しく言いますと練習不足、工夫不足、学習内容の細かな不備です。
「できたはずなのにできなかった」
まぁ、一時の慰めとしてはいいでしょう。でも、真実は不正解です。ケアレスミスだと思いこんでいると、本当は不正解だったのにあたかも正解したかのような錯覚に陥りがちです。
ささやかな希望でね。
ささやかな希望は、本番で絶望になります。
なぜ学習の方針が必要なのか?
テストは振り返るためのツールと上の方で書きました。
何を振り返るんでしたっけ?
結果じゃないですよね。
プロセスです。
プロセスは学習の方針によって決まります。だから、学習の方針をきちんとしといた方がいいよって話です。
小学4年生、5年生のうちはどう学習すると一番いいのか模索しつつ、定着させる時期です。
この時期にきっちりと我が子に最適なプロセスを固めてあげるのは、私は親の役目だと思っております。
物事を振り返るには、まず良かったのか悪かったのかをはっきりしなくてはいけません。
基準となるのが目標であり、方針です。
方針もなしに良かったか悪かったかは振り返れません。
330点を目標として基本事項に絞って勉強していたのに300点だったとしたら差分の30点に何かがあると考えます。
計算の正確性だったのか、記述力だったのか、基本事項の暗記が甘かったのか。
そういった振り返りをふまえて、
「次回テストに向けては計算を正確にするために繰り上がり、繰り下がりの筆算を注意して見ておこう」
と具体的に決めて、少しずつ改善です。
いきなりやり方を全部変えちゃダメっすよ。
文字通りのテスト直しをする必要はあるのか?
できなかった問題をできるようにする、これは大切です。
が、勉強したところができなかったのか、あるいは勉強しなかったところができなかったのかを区別したほうがいいでしょうね。
やっていたのにできなかったのであればできるようにしたほうがいいです。
やっていなかったのをできなかったのは当たり前です。別にやり直しの必要はありません。できなかった理由がはっきりしていますもの。
とかく、中学受験では「やっておいたほうがいい」ってな話がいっぱい出てきます。
全部真に受けていると「やっておいたほうがいい」ことばかりで時間がなくなります。
基本問題をやっといたほうがいい、練習問題もやっといたほうがいい、応用問題もやっといた方がいい、できればそれを3周したほうがいい。
時間は有限ですからどこかで線を引かなくちゃいけません。
で、結局、目標から逆算して線を引くしかないんですよね。
その線引きにのっとってやり直しをする、と。
ある単元の基本レベルで間違えていたとしたら、もう一度基本事項からやり直しをするとか。
このへんは科目によっても異なります。
科目別の振り返り方は後述いたします。
テストで間違えた箇所を単にやり直しても、その問題が解けるようになるだけです。
単純な解き直しではなく、振り返ってどうプロセスを見直すべきかを見定めたいものです。
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