【中学受験】過去問の効果的な解き方 過去問の活用方法で合否は決まる

【中学受験】過去問の効果的な解き方 過去問の活用方法で合否は決まる

過去問解いてますか?

そりゃ、解いてますよね。

だって合格体験記を読むと、どの子も「過去問を何回もすり切れるほどやった」って言ってるんですもの。過去問がすり切れるのですからただ事ではありません。

 

一体合格した人たちは過去問をどのように解いて、どのように復習しているのか気になりますよね。

経験則で言いますと、ただ闇雲に過去問を解くだけでは成績も上がりませんし、志望校に受かる実力も身につきません。解き方や解く時期は重要です。

それ以上に重要なのが過去問を解いた後の活用方法です。

ちゃんと活用しないと何の意味もございません。

 

というわけで過去問に手をつける時期や解き方、解いた後の活用の仕方をやっていきたいと思います。

過去問に最初に手をつける時期

大手中学受験塾ですと、小学5年生でほぼ中学受験で必要な事柄は学習し終えます

じゃあ小学6年生は何をやるのかと言いますと、志望校別クラスに分けられて志望校対策にいそしんだり、一般クラスでも応用の演習を中心に、5年生の時の復習を交えながら授業が進んでいきます。

 

つまり、新小学6年生時点(小学5年生の2月〜4月)で、中学受験を解くための基礎能力が身についていることを前提に6年生の授業は進んでいきます。

集団授業では基礎能力の欠落を発見してくれるような親切な先生はいないと考えておいたほうがいいでしょう。

 

自分で欠落を発見しておくしかありません。でもそんなことをやっている子は多くありません。

 

裏を返すと、新小学6年生時点(小学5年生の2月〜4月)で志望校に受かるための実力と自分の実力の差や、何が身についていて何が身についていないかが分かっていると大変有利でございます。

 

そこで過去問の登場です。

てなわけで、最初に過去問に手をつける時期は新小学6年生時点(小学5年生の2月〜4月)がベストです。それより前ですと、そもそも入試で出てくる基礎事項が身についていませんので、効果は半減いたします。

 

手をつけるのは小学5年生の学習内容が終わってから早ければ早いほど良いですね。「4月になってからやればいっかー!」なんてのんびり構えている生徒さん、個人的には好きですよ。

でも、2月、3月に志望校との実力差を把握した生徒さんと比べると1ヶ月、2ヶ月遅れてしまっているわけです。

 

ですから小学5年生の学習内容が終わったら速攻で手をつけましょう。

え?志望校決まってないんだけど?

そっすよね!決まってないっすよね!それが普通です。

ちなみに第一志望に受かる子ってどのくらいいると思います?半分くらい?いえいえ。15人〜20人の一般クラスでしたら、せいぜい5人くらいです。

 

普通にやってると第一志望って落ちるんですよね。

 

第一志望の難関校に受かるってのはちょいと普通じゃないと思っておいた方がいいです。というわけで並外れた成績(全国模試偏差値70以上を常時キープ)じゃないお子さんは普通じゃない解決策を持っておいた方がいいんです。

 

その第一歩が志望校決めです。

 

よく、小学6年生の秋になるとこぞって学校説明会とか体育祭、文化祭に親子そろって視察に行くじゃないですか。

あれ、遅すぎるんです。

 

あ、SAPIXのαクラスの人たちは別ですよ。存在自体がすでに普通じゃありませんから。

 

小学5年生の秋ってまだ入試の実感がない方が殆どです。それどころか、「まだ私立中学を受験しようかどうか迷ってるの〜」なんて余裕かましている親御様もいらっしゃいます。

どうせ、1年後になったらみんな血眼です。余裕かましてた親御様だって、脱兎の勢いで情報を集めまくってます。

 

だったら1年前、小学5年生の秋に体育祭でも、文化祭でも視察に行っといた方がいいですよ〜。

 

ちなみに志望校は「ハートで決める」のが間違いがないです。ギャグじゃないですよ。本気です。

【中学受験】志望校の失敗しない選び方・決め方 理屈じゃない、心で決めるんだ

 

とくに中学生は通学時間、通学経路、周りの環境は大事です。

朝、通学時間帯に志望校まで行ってみるのはとても良いです。学校生活6年間をイメージできますから。

 

以下、余談です。

中学生くらいですと、混んでる電車であれば男子(ただし可愛い男子に限る)、女子問わず痴漢に合います。これ、マジですよ。私、中学1年生の1年間だけで3回くらい痴漢に合いましたから。

あと、変なおっさんに絡まれる、いきがった高校生に絡まれる、目がいっちゃったおばさんに膝蹴りを食らう、酔っ払った大学生に太ももを触られる、立ちくらみがして座り込んだら舌打ちされる。全て私の体験談です。

 

本当に怖いですよ。満員電車。とくに成人男性は何してくるか分かったものじゃありません。小学生や中学生を平気で押しつぶしてくるのですから頭がどうかしちゃってます。そんな怖い思いをしてきましたので、今では小学生や中学生を見つけたらガードするようにしております。

 

ともあれ京浜東北線、横須賀線、湘南新宿ライン、南武線、山手線、埼京線、中央線、千代田線、東西線、小田急線は危険がいっぱいです。できるならば混んでる電車を避けるとか、思い切って混んでない電車で通える学校にするとかも考えてみてはいかがでしょうか。そういうことも入学前の通学体験で知ることができます。

過去問の解き方

新小学6年生時点(小学5年生の2月〜4月)で過去問を解くときはとにかく実戦形式で解くのが良いですね。3年前くらいの過去問を用意すると良いと思います。直近の過去問はもっと後にやりたいので取っておくんです。

 

なるべく静かな環境で、実戦と同じ形式で問題と解答欄を用意して、時間をはかりヨーイドン!

 

で、時間になったら解答をさっさと回収。志望校と同じだけの休憩時間の後に、次の科目をヨーイドン!

 

全ての科目が終わったら丸つけです。

1日がかりの仕事ですね。ま、受かりたければやってください。

 

すると、ボロボロの点数となるわけです。中にはそうじゃない人もいると思いますけど、大体はボロボロです。でもそれでいいんです。悲観することはちっともないです。ボロボロなのは当たり前です。

ここで初めて今持っている能力と受験で必要になる能力の差を思い知るんです。

 

誰だってここから始まります。悲観しても仕方ありません。

では、ボロボロの答案を前にしてやることを言っておきます。

過去問を解き終わった後の対策方法

①自分の点数と合格最低点との差を記録する

はい、まずは合格最低点とお子さんの点数の差を科目ごとに記録しておいてください。

それが合格への道のりです。合格までの距離が見えました。では次に何が足りなかったのかを洗い出しましょう。

②何ができていて何ができなかったのかを記録する

科目ごとにできていた問題とできなかった問題を記録しておいてください。

とくに何ができなかったのかが大事な記録となります。

できなかったことの中には、合格までの距離を埋めるためのやるべきことが詰まっています。

③できなかったことをできるようにするための方法を考え対策する

これは人それぞれですが、たいていは基礎的知識の欠落と基礎的知識を応用問題に活かせない、という2つの問題に直面すると思います。

基礎的知識の欠落の解決策は簡単。暗記です。

とにかく暗記しましょう。

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すると、基礎知識そのものの正しい理解や、その組み合わせだけで解けることが分かるはずです。

中学入試問題は難しく見えますが、基礎知識そのものをちゃんと理解していて、基礎知識同士を組み合わせると解ける問題が多いです。合格最低点近くまではこれだけでどうにかなっちゃいます。

学校によってはこれだけで合格最低点に到達できます。

 

はい、では次は応用問題ですね。

 

応用問題とは、解きほぐすと基礎知識やその組み合わせでどうにかなる問題のことです。

ここで必要なのは解きほぐす力です。解きほぐして、自分の知っている基礎知識や、その組み合わせで解けるようにしちゃう能力、それが応用能力です。

これはすぐには身につきません。小学6年生の1年間を通じて身に付けるべき能力が、この解きほぐす力です。

 

というわけで新小学6年生時点(小学5年生の2月〜4月)の時点で過去問を解くことの意味は、合格までの距離を把握し、距離を縮めるために必要な要素を見つけ出し対策を見つけ出すこと。これにつきます。

その後の過去問の活用方法

過去問はその時々のお子さんの実力をチェックするために活用するためのものです。

ですから、塾で一応の総復習が終わる夏休み前に過去問を解くとか、冬休み前に解くとか、1月の初旬に解くとか、重要なピリオドで解いておいて、都度合格との距離を測り、対策を練る。

これが過去問の正しい活用方法です。

 

過去問で勉強する人がいます。

これ、失敗パターンです。

過去問を解けるようになるということと志望校で出題される未知の問題を解けるようになるということは全く違います。

 

過去問を解けるようになるまで必死に勉強すると、解けるようにはなりますが、志望校の未知の問題を解けるようにはなりません。

 

同じ問題など出ないからです。当たり前ですよね、毎年同じ問題が出てたり、5年ごとのローテーションだったら過去問を解きまくって勉強しまくるのは意味があります。

 

でもそうじゃない。

 

過去問を繰り返し解くことは無駄です。それよりも過去問を解くことによってお子さんの足りていない点を見つけだして、それを埋めるような学習をすべきです。

過去問を大事にしよう

過去問はめったやたらに解くものではありません。あくまで自分の到達度=自分の実力をはかり学習に役立てるための物差しとして利用するものです。過去問集を買ってきたとしたら5〜10年分しか収録されていないのに気づくと思います。

たった5〜10年です。5〜10回やったら終わりです。自分の実力をはかり、学習に役立て、軌道修正を図る機会が5〜10回しかないということです。

本当に必要なときに、必要な目的を持って過去問を解くようにしないとあっという間に使い果たしてしまいます。

学習には何を使えば良いのか

知識の欠落を埋めるためには塾のテキストを使ってください。応用力がついたかどうかをチェックするためには同じ傾向の問いが出される志望校と同レベルの学校の過去問を使っていただくと良いと思います。

 

同じ傾向の問いが出される同レベルの学校の過去問を解くのは応用力のチェックのためにはうってつけです。

どうやって同じ傾向の学校を知るのかって?塾の先生に聞くのが間違いないです。そのための塾です。

いきなり勉強しちゃダメ!ダメ☆

小学6年生であればむやみやたらに勉強するのは感心しません。勉強というのは目的=ゴールと、現在地=今の実力との差を埋める作業です。

ゴールも現在地も知りえないのにどうして勉強ができるのでしょうか?できるわけがありません。

 

勉強時間と成績は比例しません。具体的に知らなかったことを知る、理解できなかったことを理解する、なぜなのか考え答えを出す、それが学習であり、それは具体的な成果の積み上げです。漫然と学習時間を費やすことではありません。

 

だから成績を上げたいと思ったらどうか勉強しないでください。その前に何を勉強すべきかを明確にする方がよほど価値があります。

 

何を勉強すると志望校と自分の実力の差が縮まるのかを考え、実戦する。

 

正しい勉強とはそういうものです。ただ、多くの子供が正しくない勉強方法を行なっております。

 

だって、大人は正しい勉強法を教えてくれないんですもの。

 

いいえ、聞きに行きましょう。きっと塾の先生は事務作業と営業活動で疲れてるんです。だから、キラキラした目で聞きに行ったら、きっと塾の先生はどうして自分が塾の先生になったのか、何のために仕事しているのかに気づいてしっかり教えてくれるはずです。

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