【中学受験】5年生、6年生から伸びる子の特徴 偏差値別の対策

【中学受験】5年生、6年生から伸びる子の特徴 偏差値別の対策

こんにちは。ハンドレッドの友です。

と、他人のブログの口上を豪快にパクって始める今回。

5年生、6年生から伸びる子の特徴についてお話ししてまいります。

 

ところで、合格体験記という名の毒薬がこの世にはございます。

希望にあふれる与太話で構成されているアレです。

色々なお話が書いてありますが、

「6年生の後半から急に成績が伸びました」

「基本を徹底していたら夏休み明けから徐々に点数が取れるようになり・・・」

といった類が非常に多いです。

 

燃え盛る模試の結果を目の前にした親御様の震える手が止まるなんて効能もあり、妙薬との報告も受けておりますが、あれは遅効性の毒薬です。

「我が家も急に伸びるかも・・・」

なんて気になってしまい、気づいたら手遅れになるからです。

 

中学受験の事実はこうです。

入塾したての頃は成績が上下します。

そして、ある一定ラインで成績が安定します。

するとその成績のままあまり変わらずに入試に突入します。

成績が急に上がるケースはレアで、落ちるケースはよくあります。

 

ですから、本来、合格体験記では、

「うちは入塾時から上位クラスにいて、そのままクラスをキープして難関校に受かりました」

とか

「うちは下位クラスから浮上できなかったので身の丈にあった学校に行きました」

って話が並んでいないとおかしいと思うんですよね。

 

もう一度希望のない話をします。

一定ラインで成績は安定し、そのまま入試を迎えます

成績の一定ラインは、お子さんの能力×勉強の仕方、で決まります。

んで、お子さんの能力はほぼ変わりません。

よって、同じ勉強の仕方を続けても、一般的には成績は一定のブレ幅でしか動きません

たとえば、偏差値45〜55のあたりで安定している、とかですね。

 

こんなお話から始めたのは、変な希望は絶望にしかならないからです。

まずは変な希望を捨てるところからがスタートです。

その上で、

どんな取り組みをすると伸びるのか?

伸びる子に特徴はあるのか?

取り組み方と特徴をふまえてどうしていくといいのか?

といった話を聞いていただくとよろしいかと存じます。

偏差値別 成績が伸びる子の取り組み

結論から言いますと、何らかの取り組みをしないと普通は成績は伸びません

そこで、どんな取り組みをすると成績が伸びるのかを偏差値別に見ていきます。

なお、偏差値は四谷大塚の組分けテストおよび合不合判定テストのものです。

偏差値40あたりから成績が伸びる子

偏差値40あたりですと、基本レベルの問題で取りこぼしています。

基本レベルの問題を順当に解けるようになりますと、偏差値55あたりまでいきます。

 

吹き出し左
グラサン

えー!そんなこと言っても、うち、基本問題はちゃんとやってるよ!

 

おっしゃるとおり。

基本問題をやらずにテストを受ける人は殆どいません。

そんな人はそもそもテスト受けてませんよ。

 

問題なのは仕上がり具合です。

さて、質問です↓

 

・必ず間違える箇所はありませんか?

・テキストの問題と解答を覚えてるだけじゃないですか?

・2回目に解いたら間違えたりしませんか?

 

もし、上の3つのどれかに当てはまるとしたら、基本問題レベルが仕上がっていません

基本問題が終わったかどうかと仕上がったかどうかは全く違います。

仕上がっていると言えるのは間違えがなく、自分の頭で理解していて、何回解いても合っている状態です。

で、偏差値が40くらいだとほぼ仕上がっていません。

 

ですから、偏差値が40くらいの子がやるべきなのは解説の精読と基本問題の演習です。

しっかり仕上げれば偏差値50は超えてきます。

そんなこんなで急に成績が伸びたように傍からは見えますが、やるべきことをやってるだけで種も仕掛けもありません。

偏差値55あたりから成績が伸びる子

偏差値55付近より上は基本をベースにした問題(練習問題、応用問題)が解けるかが肝になってきます。

ちょっと難しそうですよね。

 

ヨーダ
ハンドレッドの友

おっしゃるとおりのハンドレッド

うわ、またハンドレッドの友が出てきましたよ。人のブログの口上を何度もパクると怒られますよ。

 

吹き出し右
暴れん坊将軍

すまなかった。代わりに謝罪しますからアレだけは勘弁してください。

 

まあいいです。

基本問題レベルはたとえて言いますと正面からくるボールを受けるみたいなものです。

練習問題や応用問題は曲がるボールを受けるみたいなものです。

偏差値55以上はそういった変化球をさばく技術が必要です。

 

対処法はありますよ。

色んな問題パターンを解いてさばき方を覚えるんです。

 

たとえば、

 

理科では用語の確認ではなく、実験形式で出題されたり

社会では地名の穴埋めではなく、会話文形式になっていたり

算数では条件が複雑になっていたり

国語では選択肢のアとウの趣旨に違いはないが、「全ての」みたいな言い過ぎワードが含まれていたり

 

といったようなケースを、問題を解きながら処理方法を覚える。

こうした処理方法を覚えていくと、練習、応用問題への対処が可能になります。

そして、偏差値60を超え、65付近までいきます。

 

つまり、偏差値55以上のレベルでは多くのパターンに直面し、処理方法を覚えていく必要があるんですね。

演習量がモノを言うんです。

偏差値55あたりから成績が伸びる子は、この原則に則って演習をこなした子です。

急に伸びるなんてことはありません。

偏差値65あたりから成績が伸びる子

偏差値65以上はその子の資質がモノを言います

 

吹き出し左
グラサン

えー!あの子いっぱい勉強して偏差値70をとったって聞いたけどぉ!?

いっぱい勉強できるのは資質です。

頭の良さじゃなくて?

それも資質かもしれませんが、頭が良いだけでは偏差値65以上はとれません

偏差値70程度の子も数人見ていたことがありますが、共通していたのは、

 

自己認識の正確さ

割り切りの速さ

勉強量

 

です。

けして天才ではないです。

勉強の仕方を身につけているんですね。

なお、一瞬見ただけで問題が解けるようになる子もいるかもしれませんが、ほとんどいないので例外です。

 

それぞれ簡単に説明しますと、

 

自己認識の正確さ:自分が何をやったほうがいいのか理解していること。

割り切りの速さ:一つの問題に拘泥せずに解答を見て解き方を覚えること。

勉強量:やるべき勉強をサクサク進めて量をこなすこと。

 

です。

 

つまり、偏差値65以上の人は要領良く勉強を進めているんです。

「要領良くないから、量でカバーしよう」ですって?

大事なことを言いましょう。

時間は有限。

睡眠大事。

量でどうにかしようとする勉強は全然おすすめできません。

 

とくに工夫もせずに急に偏差値が70を超えたりはしません。

自分に合った勉強を要領よく、量をこなしたから偏差値が70を超えるんです。

 

と、ここまでは成績が伸びる子の取り組みを見てきました。

では、こういった子に特徴はあるのか?

どんな特徴があるのか?

について話をしていきます。

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