【中学受験】4科のまとめは要る?要らない? いつから使うかと使い方

【中学受験】4科のまとめは要る?要らない? いつから使うかと使い方

4科のまとめを買うか買わないか、そもそも必要なのか不要なのか気にされている5年生、6年生の親御様。

「みんな使ってるって聞くし・・・」

と思われているかもしれません。

 

4科のまとめなんか知らんぞ、って方に一言。

4科のまとめは四谷大塚の出している4教科の総復習用テキストです。

市販されておりませんが、四谷大塚のページから購入可能です。

小学6年生の前半から夏にかけて、何周もして完成度を高めるのに使われるテキストです。

日本全国津々浦々で4科のまとめ周回チャレンジが行われているんですね。

 

4科のまとめと似たようなやつで、サピックスのコアプラス、日能研のメモリーチェックがあります。

コアプラスは理社の2教科

メモリーチェックは理社の2教科、算国はベストチェック

いずれも市販されております。

 

さて、4科のまとめです。

これがないと総復習できないわけではございません。

6年生前半の予習シリーズはそれまでの学習範囲の総復習をやります。

予習とは名ばかりのシリーズが復習色に赤く染まります。

 

吹き出し左
グラサン

じゃあ4科のまとめなんて要らないじゃん!

ま、普通に考えるとそうっすよね。

ただね、4科のまとめはポイントを絞って、必要不可欠な内容が収録されているんですよ。

ですから、予習シリーズをやるよりも短期間で集中的に必要な内容を学習できます

 

吹き出し左
グラサン

はいぃ〜!?じゃあなんでみんな4科のまとめをやらないのぉ?

オーケイ、フレンド。

今日はそのあたりをお話ししていく予定です。

 

・4科のまとめのを使う時期、要不要、全般的な使い方

・科目別の特徴と使い方

・4科のまとめでは身につかないこと

 

この3本立てで進めてまいります。

4科のまとめの使い方

さて、先ほどコアプラスとメモリーチェックに少し触れました。

そもそもこれらのテキストと4科のまとめではさほど大きな違いはありません

コアプラスは若干内容が深く、メモリーチェックは若干浅い、その程度です。

予習シリーズを使っている人は4科のまとめが一番使いやすいはずです。

 

で、そもそも4科のまとめは必要なのでしょうか?

結論を言いますと、人によって必要、人によって不要です。

 

吹き出し右
とくみつ

煮え切らないやつだな。もっとバシッと言い切ったほうがいいぞ。私の若い頃のように。

いや、そのへんの事情をこれからお話していこうと思ってるんですけど。

だいたい、あなたの若い頃はズームインとしか言ってなかったじゃないですか。

利用対象の偏差値と使い方

4科のまとめの利用対象はおおよそ合不合判定テストの偏差値が40〜55くらいの人です。

算数が偏差値65で社会が偏差値45だったら、算数は不要ですが、社会は使ったほうが良いでしょうね。

 

また、たとえば社会の中でも地理は得意だけれども、公民が苦手といったケースもありますよね。

そうした場合は社会全部ではなく、公民だけに絞ってやるといった使い方をします。

 

つまり、このテキストは弱点補強用に使うのが最も適しています

4科のまとめに掲載されている内容はあくまで基本事項です。

単元ごとの内容は予習シリーズの方が詳しく、そして深いです。

 

基本事項がフワフワしている人が補強のために使うテキスト、まずはそう覚えておいてください。

利用時期

小学4年生、5年生から使っていただいても構いませんが、本来は小学6年生向けのテキストです。

小学5年生の2月、3月くらいから始めて夏までに弱点分野を立て直すのが最高の使い方です。

 

ただ、小学5年生は一部使いどころがあります。

組分けテスト前に4科のまとめの理科、社会を基礎知識習得用として利用するんですよ。

小学5年生の理科、社会の組分けテストは知識がある前提で、応用的に出題されます。

演習問題集をやりこんで対応していることでしょうが、基礎知識がないと演習問題集の問題だけ解ける状態になります。

すると、テストでは点数が取れません

 

基礎知識習得のためにウェブ上でいろいろ公開されているプリント類を使うのもいいでしょう。

が、私は4科のまとめで基礎知識を習得するほうが効率的だと思いますよ。

具体的な使い方TIPS

○、×をテキストに書き込んでおく

4科のまとめを使う際は必ず問題の下に○、×を書き込んでおいてください。

で、1回目なのか、2回目なのか分かるようにしておいてください。

4科のまとめ専用のノートをつくる

次に、何回も使えるように4科のまとめ専用のノートをつくったほうがいいです。

また、専用のノートを作っておくと振り返りもしやすいです。

苦手分野を短期間で何度も取り組む

最後に、苦手分野は短期間で集中的に何度も取り組むといいですね。

 

上の方でも書きましたが、4科のまとめは苦手分野の知識インプットのためのテキストです。

記憶するには短期間で重点的にやるのが効果的です。

 

吹き出し右
とくみつ

エビングハウスの忘却曲線理論ってのがあってだな!貴様と言ってることが違うぞ!

はい、エビングハウスの忘却曲線理論の前提条件は「意味のない文字列」の暗記です。

あれをそのまま当てはめることはできませんよ。

 

経験則で申し訳ないですが、意味のある文字列の暗記は一気呵成にやっつける方が記憶に残ります。

 

つまり、

全範囲1周目を1ヶ月で終えてもう1周、ではなく苦手分野にフォーカスして1〜2日で終わらせ、もう一度間違えた箇所を中心にやる。

 

IKKOさん
IKKOさん

え〜!全範囲苦手なんだけど〜、どんだけぇ〜!

じゃあ優先順位をつけましょう。

壊滅的なところから先に手を付けていきましょうよ。

夏期講習を終え、夏を過ぎますと、まとまった弱点補強の時間は非常に取りにくいです。

今は6月。

6年生はここが取り組みどきじゃないですかね。

 

ではここからは4科のまとめの科目別の特徴、難易度、使い方についてお話ししていきます。

科目によってちょっとした違いがございます。

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