【中学受験】偏差値50〜65のスケジュール 偏差値50、60の壁・どのくらい勉強すると超えるか

【中学受験】偏差値50〜65のスケジュール 偏差値50、60の壁・どのくらい勉強すると超えるか

壁、と言って思い起こされるのは私の場合、ベルリンの壁。もしくは真壁刀義であります。

ところが色々検索しているともっとあるじゃないですか、壁。

たとえば偏差値50の壁とか、偏差値60の壁とか、偏差値70あたりにもどうやら壁があるらしいですよ、奥さん。

壁をつくって勝手に行き来ができないようにしたり、チェーンをジャラジャラいわせたりするのは、どうやら中学受験の世界でも同じようなのです。

 

ちなみにチェーンをジャラジャラいわせる真壁刀義はスイーツが好きで実はいい人らしいですよ。

ためになる雑学をぶちこんでおきました。

 

私はというと大の辛党でして、偏差値50の壁とか60の壁と聞くと「ほぇー?そんなとこに壁あったっけ?」とズカズカ踏み込んで左官屋の仕事を台無しにするのであります。

というか、そもそも偏差値50にも60にも壁なんかないですからね。

いかにも壁があるような気がして悶え苦しんでいるのかもしれませんが、ご自身の妄想にやられちゃってる感が否めません。

 

もう一回言っときますが偏差値には壁はありませんよ。

偏差値はある特定の集団の中の立ち位置に過ぎません。

 

「いやいや、真ん中あたりと上位には差があって、そこを突破するのが難しいんだよ」

と仰るかもしれません。

それはたしかにその通り。中位と上位の間には入り込めなさそうな壁っぽいものがちらほら見えます。

ただ、それって偏差値じゃなくて学力ですよね?

 

たとえばあるテストで8割とったら偏差値65くらいだとします。

8割を超えるための勉強をしている集団と7割くらいでいいやと考えている集団では、どっちが偏差値65を超えそうですか?

8割を超えるための勉強をしている集団に決まってますよね。

中位と上位には確かに差がありますが、それは先天的な頭の良さではなく意識の差であり、勉強の質と量であります。

結果的にテストの点数に反映され、学力となります。さらに学力が偏差値であらわされるので「なかなか偏差値60を超えないわ」という話になります。

 

解決策は簡単です。

7割取れりゃいい、って勉強の仕方を8割超えるように勉強すればいいだけです。

つまり、意識を変えて学習方法を見直すだけです。

 

とりま意識を変えましょう!

というのが今日のお話なんですが、意識を変えるって一体なんですかね?

難しすぎて私にはチンプンカンプンです。

 

どこかの偉い人が

「意識が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる」

なんて仰ってますが、肝心の意識の変え方はちっとも分かりません。

 

そこで意識が変わっちゃった人の話をまずはしていきます。

「偏差値50〜65のスケジュールとか勉強法の話じゃねえの?」

と怒り心頭の人たちがうっすら壁の向こうに見えて、今、震えながらキーボードを叩いております。

振り絞るように言いますが、このくらいの偏差値帯ですと意識が変わることが学習の方法論よりも大事なので、こんなお話からいたしております。

あと、何度も言ってますが、この話は小学4、5年生で予習シリーズを使って組分けテストを受けている人たちを対象にしております。お間違えのないよう。

意識が変わっちゃった人の話

家庭教師をしていたときに私がこだわっていたのは家庭教師センターを通さないことでした。

大学の生協に足を運んだり、紹介してもらったり、まぁ未熟ながら営業活動のようなことをしていたわけです。

何しろ中抜きがないですからね!そして条件をこちらから提示できますからね!

お金の話はさておき、条件を提示できるってのがいいんですよ。だって、こっちは成績上げたいのに勝手に「週1で1時間30分」とか決められちゃったら手足縛られているようなものですから。

本当は週2がいいかもしれないですし、1回につき1時間の方がいいかもしれませんし。

 

私は「週1回以上、1時間40分〜50分、時給制ではなく月固定(成績上がったらおひねりくださいネ!)」と決めておりました。

理由は勉強時間は45分2セットで間に休憩をはさみたいのと、終わってから親御さんに報告をしたいからです。

なぜか小学生は45分以上勉強を続けると集中がみるみるうちに切れていきます。

レアアイテムを手に入れるためだったら10時間でもゲームできるのに不思議なものです。きっと学校の授業が45分区切りだからなんでしょう。

 

で、休憩がとても大事でして、ここで仲良くなって本音を聞き出すんです。

 

「上のクラスにあがりたい」と本郷中学校を目指していた男の子が言ったのも休憩中でした。偏差値は50〜60くらい。

「友達が上のクラスに行って休み時間にドラゴンクエストごっこができなくなったから」という腰を抜かすような理由でございました。

まぁ、ごくごく一部の小学生をのぞいて勉強なんかやりたくないと思っております。なのに塾に行ってるんですよ。何かしら勉強以外の理由で塾に行ってるんでしょうね。もっと言うと、やりたくない勉強を頑張って、私立(公立)の進学校に行こうとしているのですからたまげてしまいます。二重、三重にねじれた構造になっております。

そんな子らに「勉強の報酬は勉強だよ」と耳打ちしたら腰から砕け落ちるに違いありません。

 

で、紆余曲折ありまして実際に上のクラス(4科偏差値60以上)に押し込んだのですが、それくらいの頃から質問する内容が変わってきたんですよね。

「ダイヤグラムをうまく書くコツを教えてくれ」とか「比を利用して解くときはどうやって補助線を引けばいいか教えてくれ」と、具体的な要望が出てまいりました。

はぐれメタルをゲットする情熱がやや勉強に傾いた瞬間です。

これが世にいう自走って状態ですね。教えを乞うていますから半自走くらいかもしれませんが。

 

自走状態がある程度続くと放っといてもいいんですが、そこは小学生。油断するとあっという間にゾーマに持っていかれます。

ただ、意識は確実に変わりました。

 

ではここで問題ですが、意識が変わったのは何が原因でしょうか?

1.ドラゴンクエストごっこをしたかったから

2.勉強したから

3.上のクラスに上がったから

 

はい。

正解はよく分かりません

1はきっかけで、2は過程、3は結果、ということで、どれも大事なんでしょうけど私は2の「勉強したから」が一番大きな理由かなぁと思ってます。

意識が上がったから勉強したわけじゃなくて、勉強しているうちに結果が出て意識が上がったんですね。公教育の場でもこういう光景をしばしば目にします。

 

で、偏差値50〜65までのレベルにおいて遺伝的な才能も、後光がさすような圧倒的努力も必要ありません。

普通の子が勉強をした結果、「勉強しなくちゃなぁ」という意識が習慣となり、分からないことを分かろうとすると偏差値65まではいきます。

では偏差値65がどんな状態なのかを見ていきます。

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