【中学受験】テストで点がとれない人のためのテスト直し・復習ノート

【中学受験】テストで点がとれない人のためのテスト直し・復習ノート

「テストの直しはちゃんとやったほうがいいぞォ!」

と、大抵の塾の先生は当たり前の話をいたします。

 

「んなこと言われなくても分かっとるわ!」なんて胸の内で毒づいたり。

「あぁ、その通り。テストはちゃんと直して復習しないと!」と決意を新たにしたり。

人それぞれ感じ方はいろいろ、人生いろいろなのであります。

 

とはいえ、胸の内で毒づくやんちゃな人も、共感する素直な人も「テストの直し、復習はちゃんとやったほうがいい」と思っております。つまり、一般的な認識であり、人類普遍の原理なのであります。

 

But!!!

人類普遍の原理を無視して、やらない子が続出するのも「テストの直し」であります。

天に唾する不作為であり、仏様の前で二礼二拍手一礼をするような子たちがいっぱいいるのが中学受験のリアルです。

バチがあたって当然でしょう。

 

理由はいろいろあると思います。

時間がない、テンションがあがらない、テストが終わって疲れている・・・etc。

 

ってか、そもそもテストの直し、復習ってどうやるのかをあまり教えてくれなかったりもします。

具体論なしにプロを自称できるのは教育の世界のあるあるです。

 

「テストの直し?そりゃあ解き直せばいいんでしょ」

と思うかもしれません。

ただ、テスト直後や翌日に自分の間違えた問題をやりなおすってむちゃくちゃな胆力が必要な行為です。

自分の間違えを認めて、反省し、改善を図るなんて殊勝な小学生は日本全国で10人くらいです。あ、10人くらいってのは私が適当に言ってますよ。

そもそも、そんな偉い小学生だったら直す必要ないくらいの点数とってるでしょうしね。

 

で、本日は誰もが必要と認めているのに、誰もがやりたくないと思っているテストの直しについてお話をしてまいります。

ちなみに今回も四谷大塚の組分けテストで点数がとれない子のために書いております。

しかし!

私のブログは18禁ですから、対象は親御様です。

うっかり子どもに見せてしまうと大変なことが・・・!教育者らしく抽象的に脅かしてみました。

テストの直し、復習って一体なにをやればいいんだ?

だいたいですね、「テストの直し」って表現が良くないと思うんですよ。

なんか直さないといけない気がするじゃないですか。

私なりに言い直すと「テストの直し」とは「テストの振り返り」です。

 

組分けテストの話をしましょう。

↓前にも書きましたが組分けテストみたいな月ごとのテストってのは1ヶ月の通信簿です。

【中学受験】偏差値50〜65のスケジュール 偏差値50、60の壁・どのくらい勉強すると超えるか

つまり、1ヶ月の勉強をどう取り組んできたのかの結果が出てくるに過ぎません。

テスト時間はせいぜい3時間くらい。この時間内での結果が点数とか偏差値で出てきますが、よくよくご認識いただきたいのはこの結果は3時間の結果ではなく、1ヶ月の結果なんですよ。

文面で読むと当たり前のように見えます。

が、中学受験や成績やテストの点数で視野が狭くなっておりますと、この当たり前が認識できなくなります。

 

たとえば、

「こんなにケアレスミスしてる!もっと気をつけないと」

「ほら、ここの問題、焦ってるから解けなかったんだろ!」

「なんでこんなミスしちゃう!?落ち着いてやればできただろうに・・・」

こんな感じの言葉、自然と口から出てきますよね?

これらの言葉はすべてテスト自体(結果)に対する反省です。テストの3時間に目が向いている状態です。

 

違うんですよ。1ヶ月に目を向けた方がテストを効果的に利用できるんですよ。

 

ま、結果にこだわるのが悪いってわけじゃないですよ。

でも、本来、テストってのはプロセスを振り返り、プロセスを改善するためのツールです。

 

幸いなことに「勉強」という分野はプロセスの良し悪しが結果に反映されやすい営みです。

自分の努力がモノをいう分野だからです。

自分の努力だけで解決しないのは、相手がいる分野です。

たとえば格闘ゲーム。ストⅡとか。

いくら練習をしても相手が何をしてくるかなんてわからないじゃないですか。下段キックからの昇龍拳、相手が浮いたところへの竜巻旋風脚の練習をしてたとしても、相手がどう動くか分からないですからうまくはまるとは限りません。

 

対してテストは誰とも戦っていません。

隣の人がジャンジャカ解いているからって自分の点数が悪くなるなんて現象は起きませんよね?

実践したプロセスが反映されやすいのがテストです。

 

では結果を良くするにはどうしたらいいか?簡単ですよね。プロセスです。プロセスの改善です。

見るべきはテストでの振る舞いと結果じゃなくて、そこに至るまでのプロセスです。プロセスを改善するとかなりの確率で結果(=テストの成績)が改善されます。

 

「とは言っても今回範囲が穴だらけじゃ・・・」

それもその通り。小学6年生だったら穴をふさぐ発想に切り替えた方がいいです。が、小学4、5年生、とくに小学4年生は穴をふさぐ発想よりも学習の方法を振り返る発想の方が大事です。

 

では振り返るためには何が必要でしょうか?

 

方針です。

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