【中学受験】親のサポート 親ができることと親の役割
前回は急に成績が伸びる子の特徴として、親が正しく関与するといいと大変大きな声で申し上げました。
では、親ができること、親の役割はなんでしょうか?
前回記事で中学受験生に親ができることは↓な感じだと申し上げました。
1.同じ時間に起きて同じ時間に寝る
2.勉強の時は近くにいるようにする
3.丸付けをする(なるべくリアルタイムで)
4.質問に答えない
5.スケジュールをつくる
ちょっと!ちょっと!教えたり、指導したり、もうちょい踏み込みたいんだけど!
ザッツライト。
上であげたようなサポートをしているともうちょい踏み込みたくなってきます。
なぜならサポートし始めると成績が上がるからです。
もっと踏み込んだら、もっと上がるかも!
ノーノーノー。
親御様の正しい関与によって成績は上がりますが、踏み込みすぎると泥沼にはまります。
役割を意識して一線引いておいたほうがいいです。
昨今、中学受験勉強のサポートに熱を入れすぎて、ほとんど教育虐待のようになってしまうご家庭もございます。
では、どのくらいだったらいいんでしょう?
どのくらいだったら効果的なんでしょう?
過熱する親のサポート論争に乾坤一擲かましてやろうと、大いに筆がうなりをあげております。
んなわけで今回は、
そもそも親のサポートによって成績はあがるのか?なぜ?
どんなサポートをして、どんな役割でいればいいのか?
どんな危険性があるのか?
についてお話ししてまいります。
親のサポートによって成績はあがるのか?理由は?
結論から言ってしまうと、ほとんど学習面について関与していなかった親御様が正しく関与しはじめると成績はあがります。
学年は上になればなるほど上がりにくくなりますが、それでも一定の効果はあります。
さきほども書きましたが、サポート内容はこんな感じです↓。
1.同じ時間に起きて同じ時間に寝る
2.勉強の時は近くにいるようにする
3.丸付けをする(なるべくリアルタイムで)
4.質問に答えない
5.スケジュールをつくる
なんで勉強を教えないんだ!教えてぇーよー!
そう、効果が出るものですから、さらに踏み込んで教えたくなるんですよね。
でもそこは分けて考えた方がいいんです。
あくまで親の役割は伴走者までです。
それ以上踏み込むとおかしな話になってきます。
理由は後半で話しますが、まずは親の役割は伴走者まで、と思っておいてください。
ここから先は有料ですってやつだな。
いえ、私はお金をいただいておりませんので有料ではございません。
親のサポートによって成績が上がる理由
関与していなかった親が正しく関与すると成績が上がる理由は、
お子さんの能力によって到達する限界ラインに近づくからです。
何言ってるのかわからないですよね。
成績は「お子さんの能力×勉強方法」によって決まると、前回大雑把にお話しいたしました。
親御様が関与していない状態を、
「能力値100×50%」
だとすると、
親御様が正しく関与した状態では、
「能力値100×80%」
くらいになります。
よって成績が上がります。
たいていの小学生は正しい勉強の仕方なんて習ってません。
能力はあっても正しく勉強する方法を知らないと成績は上がりません。
だから親が関わるんです。
関与していない状態での成績出力値を50とすると、正しく関与した状態では80くらいになります。
あ、このへんの数字は適当ですよ。
単位がないと気持ち悪いので、ここでは成績出力値の単位を「マナビ」とします。
50マナビだったのが、80マナビになったら、成績は上がるに決まってます。
要するに親の正しい関与によって、自分の能力の出し方を分かっていない子に強制的にブーストをかけているんですね。
では、私があげたサポート内容がなぜ効果が出るのかお話ししていきましょう。
親のサポート、親ができること、その役割とは?
上の方で5つほど親ができるサポートについてあげてみました。
ここからはもう少し詳細にお話していきます。
親のサポート① 同じ時間に起きて同じ時間に寝る
これは規則正しい生活のためのサポートです。
普通の小学生は放っておくといつのまにか朝だらけて、夜だらだらします。
ですから規則正しい生活をする必要があります。
そのために同じ時間に起きて同じ時間に寝るんです。
2〜3年にわたる中学受験勉強で最も大事なことのうちの一つが規則正しい生活です。
規則正しい生活をすると、学習スケジュールが組みやすくなります。
そして、ルーティンができあがります。
何より規則正しい生活は心の健康にもつながります。
それに、他人には「早く起きて、早く寝ろ」とか言ってる人がいいとも!のやってる時間に起きてきて、トゥナイトがやってる時間まで起きてるとか説得力がゼロじゃないですか。
親のサポート② 勉強中はなるべく近くにいる
心理的安全性、、、つまり安心して勉強するためのサポートです。
うちは近づくと逃げるけどな!
では近づかないでください。
たぶん、うるさいんじゃないですかね?
近くにいるときは自分から声をかけないのが基本です。
親のサポート③ 丸付けをする(なるべくリアルタイム)
カリカリ手を動かす以上に勉強はフィードバックが大事です。
丸付けをするのはフィードバックのためです。
しかもなるべくリアルタイムで、です。
時間が経つと学習した内容が薄れてきます。
薄れた状態でのフィードバックはもちろん薄くなります。
テストで2〜3日、もしくは1週間くらい経ってから返却されても忘れてないですか?
点数だけ見て「うぇーい!」となるのがオチです。
よって、早めに、なるべくリアルタイムに丸付けするといいって寸法です。
親のサポート④ 質問に答えない
他人からの答えはすぐ忘れますが、自分で出した答えは記憶に定着します。
よって質問されてもすぐには答えない。
質問し返す。
それか、「わかんねぇーなー!」とはぐらかす。
もしくは、「テキストの103ページに書いてるんじゃない?」と返す。
とにかく、ただでは答えない姿勢が大事です。
親のサポート⑤ スケジュールをつくる
とにもかくにも小学生は時間管理が苦手です。
「なんでこの子は1週間後テストがあるのにこんなにだらけているの!」
なんて具合で、全国のご家庭で阿蘇山大噴火が起こっております。
小学生に時間管理を求めると必ずお互いストレスがたまります。
一説には小学生の男子には時間の概念がないそうですよ。
参考記事)東洋経済オンライン 学校の「準備ができない子」を決定的に変える方法
未来や過去の概念がない人に、
「あんた!なんでこんな時間まで勉強してなかったの!」
なんて怒っても無駄です。
5次元世界の住人に、
「あんた!なんであの時、虚数時間を飛び越えなかったの!」
と言われても、私ども3次元の住人は困ってしまいます。
ですので、スケジュール管理は親の役割、親のサポート領域です。
以上。
この5つが親ができること、親の役割は伴走者、です。
えぇー!待って待って!もっと踏み込みたい!
いいでしょう。
では、ここからはもっと踏み込むと何が起きるのかお話ししていきます。
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