【中学受験】テストで点がとれない人のためのテスト直し・復習ノート

【中学受験】テストで点がとれない人のためのテスト直し・復習ノート

科目別のテスト直し、振り返り

科目によっても振り返り方は少しずつ異なります。

テスト直し 算数

算数は明確に振り返りができる科目です。

基本問題まできっちり学習して理解していれば6割とれます。

練習問題までだったら8割。

 

基本問題をきっちり解いていたのに6割とれていなかったとしたら、

・例題、類題の理解不足

・逆算ができない

・線分図などを使って整理できない

・計算力不足

・単位の書き忘れ等のしょーもないミス

などが原因になることが多いですよね。

 

計算力としょーもないミスは置いといて、例題、類題の理解不足に起因するのであれば「どの単元の」「どの例題の」「どんな考え方」が理解できていなかったのか特定いたします。

すると、傾向が見えてきます。

・どういうときに割り算、かけ算を使うのかがイメージできていない

・基本知識が抜け落ちがち

・解法がしっくりきていない

 

こういった振り返りを通して、

・割り算、かけ算の意味や用法の練習を促したり

・基本知識を覚える時間をとるようにしたり

・例題を何度も解いて解法を体に覚えさせるようにしたり

と、方針と内容を少し変化させてみるといいでしょう。

テスト直し 国語

国語は一番分かりにくい科目です。

大きく、漢字・語句・物語・説明文の4つの問題構成になっているはずです。

 

漢字、語句はシンプルでして、かけた時間と内容に比例します。

 

問題は物語、説明文です。

まず一番最初に見ていただきたいのはどこまでをしっかり時間使って問題解けていたかです。

物語までは記述もなんとか書いているけれど、説明文は全然書けていなかったのだとしたら、おそらく説明文にたどり着くころには時間がなかったものと思われます。

この場合は読解と解答のスピードが不足しております。

 

で、読解も解答のスピードもどっちも大事なんですが、とくに大事なのは読解です。

ある程度の速さで内容を理解しながら読めると、問題を解くときに読み直さなくても、ある程度何が答えでどのへんに書いてあるのか当たりをつけられます。

読解の質は問題を解く質とスピードに比例します

 

とはいえ読む練習は難しいです。

漫然と読んでもなかなか力がつきません。

私がむかーし、読解の仕方を教えていたときは言い換える訓練をしておりました

つまり、要約です。

要約力がつく=自分の頭で文章が理解できる、ってわけなんです。

 

一朝一夕で身につく力ではありませんが、頑張ってみてください。要約の練習。

・・・、でも難しいですよね。

なんかいい参考書を見つけたら紹介します。

あ、公文の国語はいいですよ。ばっちり要約力が身につきます。ただ、受験勉強と並行するのは難しですよね。

 

あと、大体の小学生が苦手なのは記述です。

「傍線部を60文字以内で説明しろ」とか言われるだけで意識がアッチの世界に飛んでいってしまいます。

そんなときはこう言い換えてみてください。

「傍線部と同じ意味になるように文章中の言葉を切り貼りして60文字以内で作ってちょ」

もしくは

「傍線部の理由を文章中の言葉を切り貼りして60文字以内で作ってちょ」

 

そう、おおよその記述の問題は単なる文章の切り貼りです。

たまに自分の意見を述べよとか出てきますが、少なくとも組分けテストでは切り貼りです。

 

記述がわかんねー、とお子さんが悩んでいらっしゃったら、「単なる切り貼りだよ。本当に記述するんじゃないからね」と優しい言葉をかけていただくと勇気100倍リンリンリンです。

そして次のテストにむけて「記述=切り貼り」を意識した学習を取り入れていく、と。

テスト直し 理科、社会

理科と社会はやった時間、内容が如実に点数に反映される科目です。

テキストの練習問題までしっかりやっておくと80点とれて当然のテストです。

もし練習問題までしっかりやってて80点とれてなかったとしたら、何かが抜けています

 

その何かを突き止めて、次の学習に活かすと確実に点数はアップします。

断言します。絶対にアップします。

 

理科は生物、化学、物理の3つに分類できます。

生物は単純な暗記です。

が、言葉だけで暗記していると点数を落とします。

お分かりですよね?

植物や動物のイラストと言葉が紐付いていないといけません

ありがちなのは言葉だけ覚えてるけど、イラストと紐付いていないケースです。

この場合はイラストと言葉を関連させて覚えるように学習の仕方を変えるといいです。

 

化学や物理は暗記+理屈です。

とくに理屈を覚えるのが苦手な子が多いです。

なので、理屈を説明する・・・じゃなくて、できるかぎり実際にやってみるといいです。

 

電池の問題が苦手?

じゃあ豆電球と電池を使って回路を作ってみる、とか、水溶液が苦手だったら実際にモノを溶かしてみるとか。

【中学受験】楽しい理科一問一答 水溶液① 水溶液とは?水溶液の定義と特徴

テキストだけ見てても理解できない場合が多いので、実際に家にあるものでやってみるといいですね。

滑車を作れ、とはさすがに言いませんよ。

 

社会については小学4年生は今、地理をやっていますよね。

5年生は鎌倉時代、平安時代あたりをやってますよね。

 

地理は「用語の暗記+地図」です。

地図なしで地理の勉強をしようなんて、ノーパンで外出するようなものです。

必ず用語と地図を対比させながら覚えましょう。

用語はしっかり暗記しているのに点数がとれていない場合は、地図で確認していないケースがほとんどです。

次回のテストに向けて地図を活用していただくと確実に点数は上がります。

 

歴史は「用語の暗記+年表+出来事の関係」の3つの要素が大事になります。

用語の暗記は当たり前にやるとして、年表や出来事の関係が頭に入っていないと点数がとれません。少なくとも80点はとれません。

ただ、用語の暗記と年表だけだと勉強がつまらなくなります。

出来事の関係まで理解するととたんに歴史は楽しくなります。

 

ではどうするか。

漫画を読みましょう

↑の漫画には細かい用語は出てきませんが、出来事の関連はしっかり理解できます。

出来事の関連を理解できると知識が定着しやすくなり、ちょっとひねった問題にも対応できるようになります。

 

なにより、子どもは参考書は読みませんが漫画は読みます。

 

このように何ができていて、何ができていないのかを「直す」のではなく「振り返り」、次の学習に生かす。

これがテストの正しい活用法です。テストで間違えた問題だけできるようになってもそんなに意味はないですからね。

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