私がなぜブログを始めたのか

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なぜブログを始めたのか

私には二人の子供がいて、上は今年で小学一年生の息子になります。

ちょっとした用事で私たち家族は北千住方面から西日暮里を通り、新宿まで行くことがたびたびありました。

そのときに毎度戯れに、彼に「あの学校は**くんの学校だよ」と開成中学校、高校を指さして話をしました。とくにこれといった意図はなくそのようにしていました。

彼が保育園を卒園する頃、「日本で一番頭のいい学校はどこなの?」と聞いてくるようになりました。

私は「『パパが**くんの学校だよ』と言う開成中学校だよ」と言いました。

彼は勝ち負けにこだわる子供でした。どんなことでも人に勝たないと気が済まないし、負けると泣きに泣いて「もう一度やる」と言う子供でした。彼は一番に拘ってました。公文の教室に通わせているのですが、なぜ全国で一番じゃないのか、と進学度でゆうに3学年先をいっているにも拘わらず毎日学習してトロフィーの取得、未来フォーラムへの参加、そして全国一番をとることを夢にみている子供です。

そんな子供が、その答えを聞いて言うことは明白です。

「パパ、あの学校に行きたい」

それから彼の目標は開成中学校に入ることになりました。

 

子供の願いをかなえたい、私はそう思いました。そこで私自身が開成中学校の問題を解けるようになり、そして彼にその解法を伝えたいと思い、学習することにしました。

そしてまずは過去問を買ってきて解くことにしました。

最初は解けませんでした

率直に言いまして、まず初めに問題と向き合ったときは全く解けませんでした。最初の1,2問で「これは無理だ」と思いました。どう解けばよいのかわからなかったのです。

 

次に私がとったアプローチは中学校受験勉強を行っていた小学生当時とは異なる方法でした。

解答と問題文を対比してどのように考えれば解答を導けるのかを分析しました。平成30年度の問題と模範解答を対比して見ていくうちに、あることがわかったのです。

 

解釈と解法を結びつけることにより解くことができる」

 

そして重要な気づきとして、私が小学校時代に行っていたやり方や問題の分析を行う前に解こうとしていたやり方では解法ありきで、問題を見て解法を当てはめようとするものの失敗し、解くことができない、ということに気づきました。何となく相似の問題、何となく比の問題、何となく~の問題、という考えのもとで解こうとしても解けないのです。

解答にはしばしば不思議な言葉が出てきます。「~に着目すると~となる」という言葉です。確かに「~に着目すると」解答が導き出されるのですが、私が最も不思議に思ったのは「一体なぜ『~に着目する』ことができるのだろう」という点です。

問題を解くための最も重要な要素(何の問題かに気づくこと)が何の説明もなしに『~に着目すると』という言葉で説明されてしまうのです。いえ、これは説明ですらありません。どうして『~に着目する』ことができるのか、そこを学ばない(教えない)と解けないのに何の説明にもならないのです。

そのロジックを明らかにして、手法を学ぶことが最難関校の一つである開成中学校の算数の問題を解くにあたって最も重要な点と考え、丹念に解答を追い、解答に辿り着くためのロジックを見出そうとしました。

そして「解釈と解法を結びつけることにより解くことができる」ということを見出しました。

 

ただ、これではまだ不足しています。なぜならば「解釈」という言葉も「解法」という言葉からも具体的な解法や学習に結びつけることができないからです。

そこで、「解釈」という言葉を私は三つに分解しました。すなわち、

 

1.問題文の条件を整理し、発見する

これは問題文を数式や図形に置き換えたり、意味の分かりにくい文章を意味が通りやすい文章に変換して自明の条件を整理するだけでなく、新たな条件を発見するプロセスです。

 

2.解答の方向性を決める

1で読み解いた部分を全体の理解に統合するフェーズです。こうすることで問題が何を問うているかが分かります。この段階ではまだ~算の問題であるというところまでは到達しなくても構いません。とはいえ、慣れてくると2と3のstepを同時に行ってしまうこともあります。ただ、訓練のためにはあくまでもそれぞれのstepを踏みながら解いていくことが大事です。

 

3.解答の道筋を決める

ここでは「~算の問題である」というところまで特定し、何と何を足したり、引いたり、掛けたり、割ったりするのかを明らかにする段階です。このstepで「解釈」は完成です。この段階をクリアするためには内容の理解はもちろんですが、算数の公式や定型的な解法を理解しておく必要があります。内容の理解と~算を結びつけるフェーズだからです。

 

練習方法としては、自分の(お子さんの)苦手のstepを繰り返し行うことです。ただ、私自身の実感としては1を繰り返し行うことが良いと思います。問題を解かずに、1のstep、すなわち問題文を数式や図形に置き換えたり、日本語の意味を分かりやすくする訓練です。

ここがおろそかになっていて、問題文をきちんと読み解かないまま解こうとする傾向が私自身にあったからです。逆に言いますと、このstepをしっかりと行うことによって私は問題を解くことができました。開成中学校の問題というのは計算はたいして難しくないですし、~算であると特定できてからは簡単に解くことができます。したがって、問題が解けないというのはその前段階の処理に大抵は課題があるものと考えています。

こうした仮説のもと学習し、新たな問題を解くことにしました。

分析後どうだったのか

結果として平成29年度の問題はほぼパーフェクトに解くことができました。解答を見ずにです。

問題を解けた、という結果に至るプロセスを振り返り、まず私は問題文から何を考えたのか、そこからどう解答を導出したのか、自分の思考プロセスとその思考プロセスに至った理由を考え続けました。

それが結果として「解釈と解法」の二つに分けられ、さらに細かく分解して5つのstepに分けて解くという方法論に落ち着きました。

 

この間、わずか1週間程度です。

小学生時代には1年かかってもできなかったことが今では1週間程度でできるようになっていました。小学生の時に持っていなくて、大学生、社会人になってから身に着けたスキルがあったからです。それは問題解決の手法です。

すなわち、問題を発見し、定義し、分解し、要素ごとに解決手法を導き、そして解く。それだけです。そして、その解決手法に至るまでのプロセスを分析し、使えるものにすることです。

塾では少なくとも志望校に受かるためには意味のないことをやっている

ある疑問が頭に浮かびました。なぜ私は中学受験の勉強のときに問題解決の手法を教わらず、ただただ目の前の問題を解く方法を教わっていたのだろうか?

そして私は一つの仮説を立てました。

「塾では本質的な問題解決の手法を教えず、問題の解答方法のみを教えている。結果として問題を解ける子供を養成せず、解けるか解けないかはセンス任せになっている」

問題を解くということは解法を知っているだけではなく「何の問題なのか」が分かっている必要があります。塾では解法を教えてはくれました。しかし、「何の問題なのか」を特定するスキルについては一切教えてくれませんでした。

だから、問題発見能力が高い子供は生来の能力を生かして合格していたし、そうではない子供はその能力を鍛えられることなく、不本意な結果となっていたのだと思います。

それでも中堅校レベルの問題であれば解くことはできます。しかし難関校の問題では無理です。なぜならば何の問題でどんな公式を使って解くことができるのかを特定するまでの段階が難しいからです。特定するための訓練、そんな訓練を私が受けたことはありませんでした。

無駄な努力

受験生の大半は無駄な努力を行っています。

・解けなかった問題を何回も解く=時間の無駄 ※解けなかった真因に辿り着いていないから

・解けなかった問題の解法を覚えなおす=時間の無駄 ※解法を知らないことが解けない理由だったのか分からないから

・解けなかった問題と同じ解法の問題を解く=時間の無駄 ※解けなかったのは本当に解法の理解のせいですかね

・志望校の過去問を解けるようにする=時間の無駄 ※何回も解けば解けるにきまってます

ことに受験末期になると志望校の過去問を繰り返し解くようになります。その問題が解ければ本番の問題も解けるような気がするからです。

無駄ですね。全くの無駄です。同じ問題が出てくるわけがありません。受験生の皆さんも親御様も本当は意味がないことに気づいているんじゃないですか?確信なんてないでしょう?でも、どう勉強すれば良いのか分からないからそうしているだけじゃないのですか?

本当は、「志望校に受かるための思考を身に着け未知の問題でも対応できる」ようにしたいんじゃないですか?過去問を何の課題意識も持たず解いていても過去問に慣れるだけで、志望校が求めている思考方法に至ることはありません。絶対に

どうすればよいのか

至ってシンプルです。5つのstepに沿って問題を解いてみてください。どこが課題となっているのかを突き止めてください。そして、その課題となっているstepを他の問題を使って繰り返し練習してください。そのstepに自信が持てたら志望校の問題を5つのstepに沿って解いてください。解けましたか?つまづきましたか?解けた方にとくに言うことはありません。つまづいた方はどこでつまづいたのか明らかにしてください。最初と同じstepですか?それとも違うstepですか?違うstepだとしたらそこも課題箇所です。繰り返し練習しましょう。同じstepでつまづいていたとしたらなぜつまづいたのか理由を明らかにしましょう。・・・続く。

こういった作業を繰り返し行うことによって解けるようにしていく、というのが本当の勉強です。過去問ばかり解いたり、問題集を買ってきて解くというのは効果的な勉強ではありません。ボトルネックをつぶし、解答に至るプロセスを円滑にたどれるようにする練習、それが学習です。

皆に正しい勉強法を

私は、私の息子を含めて「なぜ解けないのか」と悩んでいる子供たちに正しい問題解決の方法を教えて、希望の学校に受かって欲しいと思いブログを立ち上げることにしました。

 

繰り返し申し上げますが、塾で教わる方法は十分ではありません。塾で教わるのは**算の算出方法です。センスが良い子はそれで解けるのだと思いますが、そうではない子は解くことができません。

本当に教えなければいけないのは、**算を使用する前段階の「何の問題なのか」というところを明らかにする方法です。「何の問題なのか」を導くには「どんな内容の問題なのか」ということであり、「問題を解釈する(解きほぐす)」ことです。

 

大人の人たちや、大人である私が解答に導くロジックを明らかにし、なぜ解けたのか、解くためにはどんな訓練が必要なのかを伝える必要がある、と思いこのブログを立ち上げました。

 

なぜ、塾で教えている先生たちは教えてくれなかったのか、なぜ大人は問題解決の手法を知っているにも拘わらずそれを中学受験で苦しんでいる子供たちに教えないのか、憤りさえおぼえています。

ですが、そういったことに憤りを覚えていても意味はありません。私が教えればいいだけの話ですから。

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