【中学受験】円周率3.14の計算、素早く正確に行うための3つのポイント

【中学受験】円周率3.14の計算、素早く正確に行うための3つのポイント

円周率3.14の計算を間違える残念事例が跡を絶ちません。

更にいうと円周率3.14の計算をしすぎるあまりせっかく買った高いA4のノートがあっという間に消費されてしまう無駄遣い事例もございます。

もちろん親子ともどもプンプンです。

 

お母様、お父様は「ノートがいくらあっても足りねえよ!」と憤っております。

お子様は「なんでこんなややこしい計算をいっぱいするんだよ!」とノートに筆算を書きなぐっております。

で、結果としては間違った答えが出てくるわ、せっかく親御様がどこで間違えたのか見ようとしてもノートがぐちゃぐちゃすぎて訳がわからないなど、いい話は少しも聞こえてきません。

なにより全然エコじゃないですね。二酸化炭素がいっぱい排出されてしまいます。

 

結論から言いますと、円周率3.14の計算はなるべくしないようにしたほうがいいです。とくに筆算ね。

そのためには3つポイントがあります。

1つ目は覚える

2つ目は簡単なかたちに直す

3つ目は式を書く

この3つのポイントをご指導いただくと円周率3.14の計算で間違えたり、時間がかかりすぎたりしなくなります。

二酸化炭素の排出も抑えられて大変エコな好事例も増えてくることでしょう。

1.円周率3.14の答えを暗記する

これはどこの塾でも教えてくれるでしょう。

「3.14の計算の答えは1〜9までは全部暗記しちゃえよ、この野郎」

と。

 

一応書いておきますと、

3.14×1=3.14

3.14×2=6.28

3.14×3=9.42

3.14×4=12.56

3.14×5=15.7

3.14×6=18.84

3.14×7=21.98

3.14×8=25.12

3.14×9=28.26

1〜9までの計算を暗記するのは必須です。絶対に暗記しましょう。

どうしても覚えられないのだったら暗記アプリを使うのもいいですね。

↓とか

monoxer(暗記アプリ モノグサー)

あ、宣伝とか広告とかフィッシング詐欺じゃないのでご安心を。私とモノグサーは何の関係もありません。

タブレットとかスマホに無料で入れられて、かつ、お母様、お父様が自ら作問できます。3.14の計算をご自分で作問して何度か解けば勝手に覚えられます。テクノロジー万歳。

 

あと覚えておいたほうがいいのは累乗の計算です。すなわち、

3.14×1=3.14

3.14×4=12.56

3.14×9=28.26

3.14×16=50.24

3.14×25=78.5

3.14×36=113.04

3.14×49=153.86

3.14×64=200.96

3.14×81=254.34

これ。理由はおわかりの通り、半径×半径×3.14で円の面積が求まるので累乗×3.14の計算をする機会が多いからです。

これもモノグサーに入れちまいましょう。

 

ここまでは基本です。

これで少しはノートの減りも間違えも減るでしょう。

2.簡単な計算に直す

たとえば、54×3.14を計算するとしましょう。

バカ正直に筆算で求めるのは時間がかかります。そして小学生は3.14の掛け算を間違えがちです。

そこで、足し算に直します。

50×3.144×3.14=157+12.56=169.56

 

3.14の計算は1〜9までと累乗は覚えちまいしょうと申し上げましたが、こいつを覚えると暗記した答え同士の足し算に直せます

掛け算よりも足し算のほうが早く計算でき、圧倒的に間違えも少なくなります。あまりオススメはしませんが、計算が得意なら暗算でもできます。

 

上の例で説明します。

5×3.14=15.7と記憶しましたね。50×3.14は15.7の小数点を一つ右にずらして157と求められます。

次に3.14×4=12.56です。これも記憶してますよね。

したがいまして、157と12.56を足して169.56と答えが出ます。

 

10の位と1の位を分けるのがコツです。

 

3桁の計算だったとしても同じです。

100の位と10の位と1の位を分けて、それぞれ暗記した答えを100倍、10倍、1倍し、あとは足し算をするだけ。

仮に892×3.14とかいう、すげーややこしそうな計算があったとしても恐れるに足りません。

8×3.14は25.12なので100をかけて2512

9×3.14は28.26なので10をかけて282.6

2×3.14は6.28

2512+282.6+6.28で答えは2800.88。頭だけは後期高齢者の私でも暗算で解けてしまいます。

 

ややこしい計算は暗記した3.14の計算をもとに位をわけて足し算に直す

こうすると変な繰り上がりやらをする掛け算の筆算を使わずに計算できます。

3.式を書き、3.14の計算は最後にする

式を書き、最後に3.14の計算をするのが最終奥義です。

奥義といってもそんなに大したもんじゃありません。普通にやってると思います。

ここでは普通にヤッてる人ではなく、普通じゃないやり方でヤッてる人向けに書きます。

 

ここでも例を出しましょう。

半径4cmの四分円、半径6cmで角度120度の扇形、半径12cmで角度240度の扇形の面積の合計を求める問題があったとします。

これを式に直すと↓のようになります。

4×4×3.14×1/46×6×3.14×1/312×12×3.14×2/3

で、分数をかけまして、

4×3.1412×3.1496×3.14

と直します。

 

さらに分配法則を使いまして式を変形させ、

3.14×(4+12+96

とします。

すると、3.14×112になりますね。この段階で3.14の計算をするんです。

 

2で書いた簡単な計算に直す技を使いまして、「314+31.4+6.28」と掛け算を足し算に直します

すると、351.68と求められます。

 

But!(バット!)

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