【中学受験】学習参考書の選び方・使い方 参考書は課題と目的を定めて購入しよう

【中学受験】学習参考書の選び方・使い方 参考書は課題と目的を定めて購入しよう

「難関私立中学を目指す子供の成績アップのためにいい学習参考書はないかしら?」

と、頭を悩ませ、情報を集めておられるお母さん、お父さん。

 

頭が下がる思いでございます。

 

塾に通わせているものの、なかなか成績が伸びないとか、なんか万能な方法はないのかとやきもきされているのではないかと思います。

結論から申し上げますと、万能な方法も万能な学習参考書もございません

 

全米が泣くような学習参考書を探し求めておられるのかと思いますが、まー、そんなものはありません。

だいたい、全米泣いてないしね。

 

万人にとって良い学習参考書というのはない、というのをまずはご理解頂くところから始めていきましょう。

 

「おーい、テメェ、いくつか参考書紹介してんだろ!この嘘つき野郎!」

と思われてしまうかもしれませんね。

いえね、大事なのは、課題と目的なんですよ。

 

はぁ?

 

もう一度言いましょう。課題と目的の設定が学習参考書選びではもっとも大事なんです。

課題と目的をはっきりさせないのに学習参考書を買う、なんてのは害悪でしかありません。

 

皆さんご経験ありませんか?期待に胸ふくらませて買った参考書があっという間に本棚の肥やしになっている姿。

この本が いいねと君が 言ったのに 3日経ったら 枕の代わり

と俵万智さんも歌っています。嘘です。私が適当に作りました。

 

買ってきた時がテンションマックスで、家に帰ってきて10ページくらいやったら、なんか嫌になっちゃった、みたいな。

書店で手に取った時は「これで自分は変われる!」とギラギラしてたのにちっとも変わらない。

それどころか、途中で飽きちゃってあぼーんしちゃう。

 

なぜそうなるのかも含めて学習参考書選びで大事なことを話していきます。

どうして学習参考書を買っても身にならないのか

中学受験の学習参考書は基本的に塾の先生やプロの家庭教師が心血注いで書いたものです。

しかもプロ中のプロです。

自称プロではございません。

 

ですから、どれも一定のクオリティを備えているはずなんです。理論的には。

ところが、全然身にならなくて「はぁ?何これ?」状態になってしまう。

 

なぜなんでしょうか?

 

答えを言いましょう。それは学習参考書の問題ではなくて、選ぶ側の問題です。

学習参考書というのは、ある特定の学習の悩みに対する解決ツールなので、何を解決したいのか分かっていないと買っちゃダメなんです。

 

ところが不親切なことに学習参考書の「はじめに」みたいなところには、どんな悩みに対する解決ツールなのかが書いてない場合が多い。

 

私、いっぱい学習参考書読んでますけど、見事なまでに書いてないんですね。

 

例えば私の好きな学習参考書である塾技。この冒頭でどう紹介されているのか見てみましょう。

『塾技 100』は入試必須事項を100の項目に分け、(中略)塾の補修教材に、弱点の補強に、中堅校入試対策に、難関校入試の基礎作りにと、あらゆる場面で活用できます。

引用 塾技100 算数 はじめに より

読んで頂いて分かる通り、めちゃくちゃアバウトなんです。

いや、確かに塾技のカバーできる範囲ってそこそこ広いんですよ。でも「あらゆる場面で活用」ってのは言い過ぎじゃないかと。

 

私が塾技という学習参考書を読み倒して持った感想は、

「塾のテキストで基礎の理解がいまいちできてない子に対して、基礎として覚えるべきポイントを的確に提示した参考書」

です。

 

塾技単体でも使えないことはありませんが、基本的には塾のテキストと併用して利用するのがベスト。

しかも応用には向きません。だって問題少なすぎますもの。

あくまで基本を学ぶための補助教材として使う。

 

↓で塾技の利用方法について書いてます。

【中学受験】小学4年生の予習 予習シリーズ算数と塾技で基本を攻略 つるかめ算編

こんなことが書いてあるものだから、買う側は学習参考書がドラえもんだと錯覚します。

 

何を解決したいのか具体的に分からないのに、学習参考書を買ったら解決するなんてことはありえません。

 

つまり、学習参考書を買っても身にならない理由はただ一つ。

解決したいことが具体的に見えてないから。

 

これだけです。

学習参考書を買う前に課題を明確化する

「解決したいこと」というのはどういうことを指すのでしょうか?

具体的にいきましょう。例えば塾技の算数を買う場合の「解決したいこと」はこれ↓。

 

「予習シリーズを丁寧に読んで理解しようとしている。が、本当に理解すべき重要なポイントが分からないので、理解の対象が定まらない。だから理解の対象を明確化するための手段が欲しい」

 

最低でもこのくらい具体的に課題を定めていないと使い方が分かりません。

困っていること(課題)が分からないのに、手段なんか選べるわけないじゃないですか。

 

「うちは散らかってるからダイソンを買おう!」

ってか、まずは片付けろよ、という次第でございます。

 

結果、せっかく買った学習参考書は使われずじまい。

めっちゃもったいない。

 

さて、簡単に言っておりますが、中学受験を経験したことのない親御様が課題を特定できるとも考えておりません。

 

そもそもどんな能力が算数に必要なのかも分からないと思います。

全体像が分からなければ、課題の特定も難しい。

 

そこで中学受験における算数のスキルセットを提示いたします。

中学受験算数のスキルセット

中学受験算数の能力を構造化した図

はい。まるでウンコみたいな図が出てきましたね。私が描いたウンコです。いえ、間違えました。ピラミッドです。

計算能力は分かるでしょうから、そこより上位レイヤーの算数能力を軽く説明していきます。

基礎的解法の理解

〜算を使うとなぜ問題が解けるのかと、きちんと理解することを「基礎的解法の理解」とよんでます。

詳細は↓を見といてください。

【中学受験】偏差値40から65までは簡単に変動する 基本の大切さについて

基礎的解法

これは公式のことです。〜算とか呼ばれる公式ですね

これを覚えると超基礎問題は解けるようになります。

ただ、基礎的解法の基盤スキルは「基礎的解法の理解」なので、公式だけ覚えたとしても後々辛くなります。

応用がきかないから。

基礎テクニック

基礎を覚えた後はテクニックを覚えるといいですね。

テクニックとは何かは↓で書いてます。

【中学受験】算数の基礎固めに大切なもう一つの要素 基本テクニックの暗記

組み合わせパターン

異なる解法同士でありながら、組み合わせるといい感じで解けるパターンです。

例えば、図形と比、速度と比、速度と図形、とか。

 

相性のいい解法のパターンはだいたい決まってます。

これを覚えておくだけで応用問題がだいぶ解けるようになります。塾で習った解法のパターンは忘れずに覚えて練習しておきたいですね。

条件整理

最終奥義です。組み合わせパターンを知らなくとも、このスキルを身につけていると応用問題が解けちゃいます。

中学受験の算数における究極の能力と言っても過言ではございません。

どんな能力かは↓で解説してます。

【中学受験】算数の奥義は条件整理の方法を学ぶことだとラオウが言ってました

どんな能力を身につけたいんですか?

学習参考書の選び方の話に戻ります。

上であげた能力のうち、どの能力を身につけたいんですかね?

 

公式は覚えてるけど、ちょっとひねった問題になると解けない?

じゃあ、基礎的解法の理解ができてないです。

ちゃんと塾のテキストを読んで理解して人に説明できるようになりましょう。

 

なに?塾のテキストだけじゃ何を理解すればいいのか分からない?

じゃあ、ポイントを理解してませんね。

塾技を買ってきてポイントを把握しながら理解しましょう。

 

基礎テクニックを知らないから問題を解くのにやたらと時間がかかってる?

塾から提供される問題集を解いて、解きながら基礎テクニックを覚えましょう。

解くだけじゃダメですよ。

こういう場合はこんなテクニックを使う、というのを暗記するんです。

問題集ってのはテクニックを覚えたり、定着させるために使うんですよ。

 

応用問題になるとどうしても歯が立たない?

でしたら下剋上算数の難関校受験編をオススメします。

この参考書は「一般的な問題集で出題されている応用問題の解説を読むと、その場では分かったような気になるけど、違う種類の応用問題が出てくると解けない」子に向けて書かれている点が優れています。

 

さてさて、成績が上がらない、解けなくて困っているという時には必ずどこかに課題を抱えています。

だから、課題となっている能力は何かを特定する。

どんな能力を身につけたいのか、ということです。

 

随分、理屈っぽくなってしまいましたが、要するに、

「身につけたい能力はなんなんですか」

それを特定しないと学習参考書の威力は半減いたします。

学習参考書の使い方

何を解決したいのか分かれば学習参考書の使い方についてはそんなに説明要りません。

解決したいことを意識しながら学習参考書を使うだけです。

 

え?それだけって?

 

それだけです。

嘘は一つも言ってませんよ。

全然違いますから。集中力も吸収力も全然変わってきますから。

 

一つ大事なことを言っておきましょう。

お子さんが本当に解決したいと思っているか、つまり困っているか。これ重要です。

もちろん、「子供の意思はいいんだ、とにかくやれ」みたいな指導を否定するつもりはございません。

でも、それって非効率的なんです。

人から言われてやるよりも、自分が本当にやりたいと思っていることをやる方がずっと効率が良い。

 

「解決したいことが明確になってる子なんていねぇーよ!」

と思いますか?

 

いいえ。

解決したいことが明確に言語化はできないかもしれません。でも、どんな子でもできるようになりたいんです。

少なくとも中学受験をしている子だったら。

 

だから、せめて人生の先輩である親御様が否定せずに、人生の後輩であるお子さんのお話を否定せずに聞いてあげてください。

その言葉の中に、お子さん自身の想いがきっとあるはずです。

 

学習参考書を買うのはそれからでも遅くありません。

蛇足の話

公平を期すために最後は蛇足の話をしておきます。

私はこのサイトで色々参考書を紹介しております。

で、紹介したリンクからAMAZONに飛んで商品を購入しますと、私に書籍購入代金のうち3%が入ってきます

1500円の参考書を買うと、私に45円が入ってくるってわけですね。

購入代金が高くはなっていませんのでご安心ください。

 

1円たりとも他人にお金が入るのは嫌だ、という方は私のサイトに貼ってあるリンクから商品を購入しない方が良いです。

 

ちなみに私のもとには毎日お金が入ってきます。月にするとまとまった金額が入ってまいります。

その金をどうしているか?

参考書や塾のテキストを買うために使っております。

 

困っている受験生に向けて少しでも良い参考書を吟味して紹介したいのでそんなことをしております。

今はまだ途上でございますが、悩みを少しでも解消したいと考えております。

 

ちなみに受験の終わった親御様、こんな時にこんな参考書を使ってとても役立った、みたいな話があれば是非教えてください。

速攻で買いに行きますから。

メール:jhs.examination@gmail.com

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