【中学受験】偏差値65の涙 偏差値65で受験失敗、偏差値55で御三家合格

【中学受験】偏差値65の涙 偏差値65で受験失敗、偏差値55で御三家合格

ヒャッホウ!みなさん偏差値上げてますか!

上げられるものなら上げた方がいいですよね。偏差値アゲアゲ♂パーリナイッ!

 

というわけで偏差値65付近をコンスタントに取れていたのに中学受験に失敗した人と、偏差値55に届くかどうかで御三家に受かった人の話をしていきます。

これ、実話です。

偏差値65は優秀か?正規分布で見る偏差値65

偏差値65というのは一般的には優秀と言えます。受験者の得点分布が正規分布であるとするならば全体の上位6.7%です。ちなみに偏差値70ですと上位2.3%。

参照:総務省統計局 なるほど統計学園高等部

 

偏差値65のお子さんをお持ちのお母さん、お父さんは胸を張りましょう。上位6.7%。軽減税率にも優ってます。

偏差値65付近の私立中学

参照:四谷大塚ドットコム 偏差値一覧

男子校

早稲田中学校、麻布中学校、駒場東邦中学校、栄光学園中学校、武蔵中学校

 

名門中学が並んでますね。こんな中学にお子さんが合格したら親御様の自尊心もさぞ保てることでしょう。

嫌味じゃないですよ。中学受験をともに戦ってきた親御様が子供と自分に自信を持てるってのは良いことです。

女子校

フェリス女学院中学校、雙葉学園中学校、吉祥女子中学校、洗足学園中学校、浦和明の星女子中学校

 

中学受験をしている方でしたら誰でも知っている学校が並んでおります。

すごいな、偏差値65。

共学

市川学園中学校、渋谷教育学園渋谷中学校、早稲田実業中学校、筑波大学附属中学校、栄東中学校

 

市川と栄東が若干気になりますが、多分最近は名門なんでしょう。

 

ま、いずれにせよ四谷大塚の合不合判定テストで偏差値65を取っていると上のような中学校に80%の確率で合格するわけです。

 

OK、勝ち組、勝利の美酒に酔いましょう。何しろ上位6.7%。中国のGDP成長率と同じくらいですよ。

よっ!高度経済成長小学生。

 

ところで6.7%ってのは一体何の6.7%なんでしょうか?

決まってるじゃないですか、この場合は四谷大塚の合不合判定テスト受験者中の上位6.7%ですよ。塾の模試を受けた人の中の上位6.7%です。

 

いいですねえ、四谷大塚の成績優秀者です。これなら合不合判定テストで合格ダァ!

でも、ちょっと待ってくださいよ。

四谷大塚中学校という名門中学があるんですか?だったら言うことないのですが・・・、私、四谷大塚中学校という名門中学を寡聞にして存じ上げません。

あ、でも四谷大塚の関連塾で東進ハイスクール中等部があります。泣く子も黙るナガセグループ

株式会社ナガセ 会社概要 沿革

 

中学に入ったら東進ハイスクール中等部に入って高校受験だぜぇ!

ってそれ負け組ですよ!騙されそうになりましたか?騙されちゃいけませんよ。

 

何に騙されているかって?決まってるじゃないですか、偏差値ですよ、偏差値。

 

偏差値65だから名門中学に入れる保証など雀の涙ほどもありません。

模試の偏差値が65だから名門に入れるという幻想

模試の偏差値ってのは単にその模試における偏差値に過ぎません。模試でいい点数を取ることが生きがいならどうぞお好きに、と思いますが、普通は志望校に入ることが中学受験の目的です。

なのに、偏差値にこだわり、塾のクラス分けにこだわり、ハチマキ巻いて「合格するぞー!」って。

 

目的が違いやしませんかね。

 

ところが受験生はおろか受験生の親も試験の本質がいまいち分からないから、とっても分かりやすい指標に騙されてしまいます。すなわち偏差値です。偏差値を目的にして、学校が偏差値でランク付けされていると、あたかもお子さんの模試における偏差値と同じくらいの偏差値の学校に受かるような気がしてくる。

 

ランキングって分かりやすいからどんなに思慮深い方でも騙されちゃうんですね。

合格の本質

合格の本質はとってもシンプルです。

試験時間内に合格最低点を上回る解答を記述することです。

 

偏差値なんか関係ありません。合不合判定テストで偏差値40の人だって、試験時間内に合格最低点を上回れば合格です。

 

だから、中学入試まで残り3ヶ月(現在2018年10月26日)の今は全国模試やら塾の定期テストやらでいい点数を取るよりも過去問で合格最低点を上回るために自分の足りないところを埋めて、足りているところを確実に取る訓練をすべきなんです。

 

志望校の合格判定に一喜一憂している場合ではないです。そんな暇があったら過去問を分析して、志望校の問題はどんな能力を求めていて、どれくらいご子息の能力が足りなくて、それを埋めるためには何をするのかを考えて実践することの方が遥かに有益です。

思考力と中学受験

模試では成績が良いのに、志望校に受からないなんてことあるのか?

って、大ありです。

 

全国模試(合不合とかね)なんてものは標準問題がわーっと出題されてて、応用問題がチョロチョロある程度です。

癖のある問題なんてごく少数です。だって、幅広い母集団の実力をはかるためのテストが全国模試なんですもの。癖がある問題ばかりを出題したら偏った結果が現れてしまいます。

 

ところが、実際の中学入試問題ではその学校独特の問題ばかりが出題されることは当たり前です。模試ではチョロチョロとしか出題されていなかった応用問題、しかも定型的な問題ではなく、受験生の本質的な思考力を問う見たこともない問題がいっぱい出題されたりするんです。

 

いくら、全国模試で偏差値65を取っていたところで、標準問題と標準問題に毛が生えた程度の応用問題しか解けない実力だったらどうなると思います?

 

不合格です。ジ・エンド!

 

模試の偏差値が高いってのは、そういった母集団の中での優秀度合いからすると本質的な思考力が多分あるでしょう、というだけです。本当はそうではないかもしれないんです。

本質的な思考力とは

基礎知識を身につけていることを前提とし、その基礎知識を使って論理的に物事を考える能力のことです。

 

例えばですねえ、

「夏に桜を開花させる方法を記述しなさい」

という無茶な問題が出たとしますね。

 

このような問題が出たときは、

まず「桜は春に咲く」「桜が開花する前は冬であり寒い」「寒くなると葉が落ちる」「葉が落ちた状態で暖かくなると蕾ができる」「さらに暖かくなると蕾が開花する」

という基礎的な知識を思い浮かべ、

「寒くなり、葉が落ちた状態から暖かくなることが条件で花の蕾が芽吹き、さらに気温が上がることで花が咲くのではないか」

と推測し、

「桜の咲く条件は葉の落ちた状態から気温が上がること」

という法則に落とし込み、夏に開花させるための方法を記述するんです。

「桜の葉をむしって周りをテントで囲んでクーラーでガンガンに冷やしつつ、徐々に温度を上げていく」

植物虐待みたいな回答ですが、論理的に考えるとこうなるはずです。(これで本当に桜の花が咲くかは知りませんよ)

 

こんな芸当を標準問題に慣れて、標準問題とちょっとした応用問題しか解けない受験キッズが解けると思いますか?

こういった基礎的知識から論理的に推測し答えを導く能力を思考力と呼びます。

塾のテキストの標準問題やちょっとした応用問題だけは解けるけどねー、というお子さんにはこういった問題は解けません。だから落ちます。偏差値65でも。

ある偏差値65の子の体験談

ある小学6年生の子がいました。

その子は小学5年生から小学6年生まで模試では偏差値65〜70を取っていました。

調子がいいと、偏差値は70を超えていました。

 

その子は偏差値68の学校を第一志望にして、滑り止めで偏差値62の学校を受け、試験慣れのため偏差値60の学校を受けることにしました。

 

お母さんは「自分に自信を持って」と言いました。

塾の先生は「絶対第一志望に受かるから大丈夫だ」と言いました。

 

でもその子は不安でした。

なぜなら、第一志望の学校の過去問を前にするとどうやって解いたらいいのか分からなくて、半分も正答できなかったからです。

でもそんなことは言えませんでした。お母さんも塾の先生も期待してくれているから。

期待を裏切れない。

 

ただ、みんなが受かると言うのでその子は受かるんだろうと思ってました。

あの優しいお母さんや、頭のいい塾の先生が「受かる」と言っているから受かるんだろう、と。

 

中学受験では最後の最後まで成績は伸びる、と塾の先生が言っていたのを思い出し、「きっと僕はこれから伸びるはずだ」と2月に試験を控えた1月初旬でも思っていました。

 

迎えた2月1日、その子はボロボロの答案を提出し、今にも泣きそうになりながらお母さんに嘘をつきました。

「結構できたと思うよ」

 

翌日、2月2日に受けた学校は、過去問は解けていたはずなのに昨日のボロボロの答案を提出して嘘を言ってしまったことが頭を駆け巡り、混乱してまともな思考が働きませんでした。

 

2月3日、試験を受ける前から泣きそうでした。お母さんに申し訳ない、塾の先生の期待を裏切ってしまった、到底平常心とは言えない状態で試験を受けました。

 

結果、2月1日、2日、3日に受けた学校は全て落ちました。受かったのは試験に慣れるために受けた1月20日頃の学校のみでした。

 

落胆するお母さんを見て本当に済まなくて、でも自分がバカだと思われたくなくてその子は言いました。

「僕、受かって油断しちゃったんだ」

 

お母さんは言いました。

「そうね、受かって安心しちゃったんだよね」

 

でもその子は心の中で思いました。

「僕は何ヶ月も前からこうなることが分かっていたような気がする」

 

懐かしいですねぇ!

30年前の私って、とてもピュアで、嘘つきで、中学受験が何なのか知らなかったんですね。

だって、大人は誰も中学受験についての本質を教えてくれなかったんですもの。

一方で偏差値55くらいで御三家に受かった人もいた

小学校6年生になってから塾に入ってきた子がいました。

その子は塾の過去問をやたらとコピーし、よく先生に怒られていました。

 

私は、その子を見下していました。「6年生から頑張ったってできるわけないじゃん」

 

案の定、その子は私の所属していたクラスの下にいました。

でも、毎回過去問をやたらとコピーし、先生に嫌がられながらも「なんで」「どうして」と質問しに行っていました。

 

その子は小学6年生の冬には模試で偏差値55くらいになっていました。

ふと、どこを受けるのか聞くと、ある御三家中学の名前を口にしました。

 

私は吹き出しそうでした。受かるわけないじゃん、と。

 

結局、その子は第一志望の御三家に受かりました。

「どうして?」

と私は思いました。

 

でも、その子は受験が何なのかを知っていて、受かるために必要な準備と努力をかげでしていたんです。

偏差値65にあぐらをかいていた子がそのことに気づいたのは大人になってからでした。

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