【中学受験】できる子、できない子の違いは?
これは一例です。
もしかしたら「親がやれと言うまでやらないが、やり始めると自分で立てた計画を元に最後までやりきる」というような子もいると思います。
ケツに火がつくのは遅いですが、学習を始めたら主体性が見られますね。
主体性のレベルアップに大切なのは、自分で理解しようとすることとメタ学習ができることだと考えてます。
後者が分かりにくいですね。
「自分で学習すべきことを学習すること」です。
言い換えますと、
「学習内容を取捨選択して自分にとって意味ある学習を選び取れること」
です。
そんなんできるかぁ!と思われるかもしれませんが小学6年生で偏差値70近辺をキープしてる子たちってほぼできてましたよ。
また、主体性のレベルは科目によっても変わってきます。
国語は言われなくてもやるけど、算数は言われてもグダグダ、みたいな。
で、こうした主体性のレベルと成績は関連してます。
中学受験の話ではなくて恐縮ですが、学校で教材を与えて自主性に任せるとやる子とやらない子が必ずでてきます。
やる子が0.5割、やらない子が9.5割。
自主性に任せると「やったほうがいい。やろう」という主体的な気持ちがないと絶対にやりません。
そして、その0.5割のやる子は例外なく上位層。
どんないい教材でも放任すると、主体性のある子の成績を更にアップさせるだけなんですね。
ですので、実は昨今の教員は教える内容以上にどうやって主体性を持たせようか四苦八苦しております。
勉強法や勉強内容、教え方、それも大事ですよ。
もっと大事なのは主体的に学習できるようになることです。
主体的になるための工夫
主体性のレベルによっても声がけや指示の内容は違います。
怒られてはじめてしぶしぶ勉強し、答えを写しているような子に、
「明日から自分で強みと弱みを把握して学習計画を作れ」
なんてまるで碇ゲンドウ。
階段は少しずつ上がればいい。
例えば、
「やり方教えて」
と聞いてくる子に
「テキストのここに書いてあるからまず自分で読んで解いてみて。それでも解けなかったら次の授業で先生に質問して」
みたいな。
根気と怒りを抑え込む努力は必要ですが、自分の力で考えて解決できるようにしていくと成績は伸びていきます。
結局のところ、自分の力を伸ばしてくれるのは自分しかいません。
一度お子さんがどの程度主体的に学習しているのか、レベル感をはかってみてはいかがでしょうか?
「分からないと大暴れするけど落ち着いたら自分で調べて解いている」
じゃあどんな勉強をすると次のテストで成績が上がるか本人に考えさせてみるといいかもしれませんね。
「いつも机に向かっているが最近偏差値60くらいで頭打ち」
間違えた問題をまとめて塾の先生に質問にいかせるか、親御さんが問題を解けるんだったら一つずつ問題の条件を整理して考えさせる、とか。
隣の家のあの娘、勉強時間は短くても自分の頭で考えた効率のいい勉強をしてるかもしれませんよ。
「集中力が違う」
「頭の出来が違う」
「努力の才能がある」
こういった分かりやすい答えらしきものに飛びつく前にやることはあります。
親御さんが言いがちな上のような言葉、自分を納得させるための便利な言い訳ですからね。
どこかの国の緊急事態宣言くらい役に立ちません。
目指す場所によって成績は変わる、方法も変わる
偏差値50を目指すのか、偏差値65を目指すのかによって意識も方法も変わります。
当然のことですよね。
ところが、何を目指して勉強しているのかわからないまま勉強している子が大多数です。
子供?
いえ、親もです。
「やれ、やれ、宿題やれ」
とか仰っているかもしれませんが、いったい、どこを目指して何のために宿題をやらせているんですかね?
ここでは主体性、主体性と抽象的な話をしてまいりましたが結局のところ親子が「どのくらいを目指すのか」、そして「目指したいのか」がすべてでございます。
親子の目指したい場所がはっきりして、親子が目標に向かって本気になったときに主体性が芽生えるんじゃないスか?
偏差値50を目指したい人は↓を読んでみてください。
偏差値65を目指したい人は↓を読んでみてください。
勉強勉強と追い立てるよりもまずは何を実現するのか、そのようなコミットメントが必要だと思うわけであります。
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