【中学受験】中受の沼・深淵事例 part.2
他塾が気になって仕方がない親
中学受験のキモといえば塾選び、と皆さん思っていらっしゃるでしょう。
中学受験についてインターネッツで調べますと塾選びに関する記事がゴロゴロと出てまいります。
きっと猛るような需要があるからなんでしょうね。
やれ、グノーブルがいいだの、サピックスはどうだの、日能研は、なんて話に巻き込まれてあたかも塾が成績を上げてくれるような気になってまいります。
実際はというと中学受験に向いた頭の子は最初から上のクラスにいてそのままゴール。真ん中くらいの子は真ん中くらい。下の子は下のままだったりします。
塾が悪いわけじゃありません。集団で教えるのには限界があるんですよ。
その中でも成績が下の方からスタートして、真ん中を飛び越え、上に行く子もいます。
以前、家庭教師として教えておりました際はほぼ成績を上げることができたものです。ほんのり自慢をしてみました。
どうしてそうなるかってーと、私が優秀だからではありません。
個別ですとその子に合った指導ができるからです。
集団授業は効率的なように見えますが、できる子とできない子を作ってしまうだけです。
昔の人はそれが分かっていたので江戸時代の寺子屋なんてのは個別指導だったんですね。
成績のパッとしない子が転塾して別の集団塾に行くのは解決ではなく、別の階級社会に放り込まれるだけの結果となります。
もちろんそれぞれの子の特性に応じて合う合わないはあるでしょうが、劇的に変わるケースはあまりありません。
ところが、隣の芝生は青く見えるもの、親友の彼女はことさら可愛くみえるものです。
「うちの塾ではこんなことやってて〜」
とか聞いてると段々不安になります。そして情報収集に努めはじめ、体験授業に参加して、あれよあれよと転塾してしまう人もいるかもしれません。
成績が低空飛行でピクリとも動かないときは信頼できる家庭教師や個別を検討したほうが効果は出やすいでしょうよ。
経済的事情とかでそれができないなら、子どもの隣にいて様子を見つつすぐに丸付けするだけでも立派な個別指導です。
塾に通う最大のメリットはペースメーカーになってくれる点です。
勉強ができるようになる、成績が上がるのは勉強するからです。
塾に通うだけ通って勉強しなかったら成績なんか上がるわけありません。
「他にいい塾があるかもしれない期待」なんてのは「10万円の純金ブレスレットで幸運を呼び込む」心持ちとさほど変わりません。
教訓:成績を上げてくれる塾なんてのは幻想である
中学受験の沼、呪いが存在する理由
よく分からないものは怖いものです。
お化けが怖いのはよく分からないからです。暗いところが怖いのは見えないからです。
怖いと勝手に想像をめぐらせたり、自分の頭で考えずに声の大きい人の意見を聞きがちです。
中受の沼、深淵事例は親御様の「恐怖」が「形」になって現世に現れたものです。
はたから見るとおかしく思えますが、歪んでいたとしても愛情は愛情です。
それだけみんな一所懸命なんですよ。
がんばれ、受験生とその親。
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