【中学受験】志望校の失敗しない選び方・決め方 理屈じゃない、心で決めるんだ
小学5年生の諸君!そして親御様!
志望校は決まったかね?なに?本当は開成に行きたいけど、偏差値60だから巣鴨が第一志望だと!?あえて言おう、その選び方はカスであると!
志望校は早めに決める
ジークジオン!
さて、志望校は早めに決めた方が良いです。小学5年生の秋くらいには決めておいた方が良いでしょう。志望校を決めると学習に余裕が生まれます。その理由は後述します。
なに、小学6年生でまだ決まってないですって?まずは勉強を一旦停止です。
志望校を早めに決めた方が良い理由
なぜ早めに志望校を決めた方が良いかというと、学校ごとに入学試験の特徴に違いがあるからです。早めに決めておくと、志望校の入試問題がどのような傾向で、受験生にどんな能力を求めていて、何をどのように勉強すれば良いのか、という学習方針を決められるからです。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、です。
中学受験勉強と称して塾の成績を上げることに血道をあげている人もいらっしゃるかと思いますが目的は志望校に受かることです。α1クラスに入ることじゃありません。
私立中学の問題には各学校ごとに特徴があります。その特徴を攻略するのを中学受験勉強の中心とする方が受かる可能性は上がります。
志望校を早めに決めるメリットの一つは、小学6年生の1年間を通した学習方針を定めることができ、合格可能性が高まる点です。
では、志望校を決めるにはどうしたら良いか。
偏差値で志望校を決めてはダメ
偏差値で志望校を決めてしまう親御様、お子様がいらっしゃいます。塾の合格可能性80%偏差値を元にして志望校を決めてしまうのは、優秀な子供達が集まるから、なんとなく良い教育を施してくれるような気がするからでしょうか。
あるいは、見栄か。
安心してください。どんな学校に行ったかで人生は決まりません。それに、優秀と言われる学校の授業が必ずしも良いとは限りません。
それよりも何よりも私立中学ってのは選んで入れるというのが最大のメリットです。近所の公立中学ですと、学区が決まってますからほぼ自動的に学校が決まってしまいます。
北斗の拳のような学校でも学区内であれば入らざるを得ません。
ただ、私立中学であれば選択できます。いいですか、選択できるんです。それなのに偏差値に縛られてどうするんですか。
偏差値じゃなくて、フィーリングの合う学校に入った方が充実した6年間を送れます。
志望校の選び方のポイント
①自宅からの距離は結構大事
通学時間が長いと部活や放課後の遊びを諦めざるを得ません。
私立中学に通うようになると、近所の同学年の子たちとの付き合いは自然と減っていきます。成人式で寂しい思いをするのは必至。これ、経験談です。
中学生活を満喫するためには学校の友達との付き合いが重要です。十分な付き合いを確保するためには通学時間が1時間以内の学校を選んだ方がいいでしょう。
②通学時間帯の電車に注意
満員電車は親御様が想像する以上に恐ろしいものです。心ない大人が体のできていない中学生を押しつぶしてきたり、痴漢をしてきます。
痴漢にあうのは女子だけではございません。男子だって痴漢の被害にあいますよ。
なに?武蔵小杉は今日もホームがすし詰め状態ですって?ごめんなさい、それは私にはどうにもできません。南武線に乗っても横須賀線に乗っても混みまくってますから逃げようがありませんね。
せめて早めに出るとか、、、って西大井から品川はちょっと朝早くても混んでますけどね。
ま、なるべく満員を避けられるような通学ルートを確保できる学校の方がいいよってことです。
③学校の最寄駅から学校までの距離は近い方がいい
御三家の中学はどこも最寄駅から近いからいいですよね。
ただ、最寄駅から遠い学校もございます。
学校と最寄駅が遠いと放課後の帰り道に友達と話ができて楽しいという利点はありますが、気をつけないといけない点があります。
ズバリ、カツアゲと痴漢です。
とくに人気の少ない路地や、人のいない神社なんかはカツアゲと痴漢が横行いたします。なるべく明るくて人の多い大通りを通って通える学校の方がいいでしょう。
渋幕とかは駅からちょっと距離がありますが、人通りのある大通りを歩いていけるので比較的安心です。
栄東は東大宮という閑散とした駅からちょっと歩きますが、基本的に駅のロータリーから大通りを歩いていけば大丈夫。
市川は船橋法典、本八幡、市川大野の全ての駅からかなり歩くという謎の立地ですのでバスは必須です。
④学費をチェックしろ!マネー、マネー、マネー!
出ましたね。学費です。私立中学に入ったところで学費が払えないと話になりません。
さて、都内私立中学の初年度納付金(入学費、授業料、その他の合計)を東京都が調査して公表してくれてます。平成30年度のデータです。これを見るとおおよそ初年度納付金が80万〜100万に収まっているのが分かりますね。
さて、男子校、女子校、共学それぞれの学費が高い中学、安い中学のベストスリーいってみますよ。
男子校 初年度納付金の高いランキングベスト3(万単位)
1位 早稲田大学高等学院中学部 141万
2位 立教池袋中学校 130万
3位 学習院中等科 123万
男子校 初年度納付金の安いランキングベスト3(万単位)
1位 サレジオ学院中学校 61万
2位 日本学園中学校 70万
3位 駒場東邦中学校 80万
女子校 初年度納付金の高いランキングベスト3(万単位)
1位 東京女学館中学校 国際学級 136万
2位 東洋英和女学院中等部 118万
3位 東京女学館中学校 一般学級 113万
女子校 初年度納付金の安いランキングベスト3(万単位)
1位 国本女子中学校 68万
2位 愛国中学校 71万
3位 北豊島中学校 76万
共学校 初年度納付金の高いランキングベスト3(万単位)
1位 玉川学園中学部 国際バカロレアクラス 187万
2位 成蹊中学校 国際学級 145万
3位 玉川学園中学部 一般クラス 138万
共学校 初年度納付金の安いランキングベスト3(万単位)
1位 八王子実践中学校 55万
2位 清明学園中学校 60万
3位 開智日本橋学園中学校 LC・ACクラス 64万
どんなに学費が安くても月でならすと5万くらいという異次元。一瞬、通貨の単位がジンバブエドルなのかと錯覚してしまうかもしれませんが、これ円です。安心安定の円。
ま、入学金が10万〜20万は初年度かかるから多少はね・・・。
⑤フィーリング
志望校を決めるのに、あれやこれやと理屈をこねてまいりました。でもね、私、最後に言いたいんです。
フィーリングを大事にしろ、って。
ここまできて何を非合理的なことを言っているのやら、と思うかもしれませんがわざわざ選択して入る私立中学において、お子さんが気持ちがいいと思う学校ほど良い学校はないと考えるわけです。
例えば、体育祭を見に行った時の生徒の皆さんの挨拶の様子とか。
校舎を見た時のワクワク感とか。
あるいは気持ちのいい風に吹かれる木々と、遠くから聞こえる生徒たちの笑い声とか。
こういう感覚ってめちゃくちゃ大事です。
私立中学に入るのは何もいい大学に入るためだけではないはずです。落ち着いて6年間を送れる学校を選び、お子さんが幸せに過ごし、やるべき時はやる、そういうことのためにあるんじゃないですかね。
であれば理屈よりも感覚に委ねる、そういうことが必要だと思います。感覚は嘘をつきません。感覚が正解だと言っている学校に入るって幸せへの近道だと思うんです。
お子さんの幸せを願って私立中学をわざわざ選択するのであれば、第一印象を大切にする。これが失敗しない志望校の選び方だと考えております。
志望校を早めに決めることの大切さ
フィーリングに身を委ねるのは、ある程度の余裕がないと無理です。
小学6年生の秋に余裕を持って決められますかね。
いいえ、周りの声に惑わされて偏差値とか大学合格実績とかいう、お子さんの幸せとは全く関係のないものを判断基準にしてしまうはずです。
また、実際的にも早めに志望校を決めることが合格確率をあげます。なぜなら学習方針が決まるからです。
中学受験塾では小学5年生で全ての学習単元を終えてしまいます。小学6年生の1年間は志望校と自分の実力の差を埋めるための1年間です。差を埋めるための学習方針です。
志望校が決まっていなければ埋めるための差すら分からないということです。
何のために中学受験をするか
中学受験をお子さんにさせている理由はお子さんの幸せであると私は信じています。
幸せは理屈ではなく、感覚・気持ちといったような目に見えないことによって感じるものだと考えております。
したがいまして、志望校選びにおいてもこういった感覚を大事にすることが、実はとても大事なのではないかと思います。
幸せではなく大学合格実績が大事だと言うのであれば、私立中学ではなくてもいいはずです。
大げさに言いますと、志望校選びとは幸せ選びなのではないか、そう考えます。
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