【中学受験】入塾はいつから?間に合うのはいつから? 小4から始める理由と実際の声
中学受験のためにいつから入塾しようかと、ソロバンをはじいている保護者諸氏。
いつ金の無心をされるのか気が気でない祖父母の方々。
中学受験の入塾時期は小学3年生の2月がベストタイミングなんての知っておりますよね。
地球は丸い、くらい広く知れ渡っている話です。
塾業界では小学3年生の2月から新小学4年生と呼びます。クラスもテキストも一新されるタイミングです。
新小学4年生からテキストは中学受験仕様となります。だったら新小学4年生、つまり小学3年生の2月から始めるのがいいに決まってるじゃないですか。
小学3年生まではガチョウの健康的生育。新小学4年生からフォアグラ作りに着手するというわけです。
あー、やだやだ。
ところで、本当にそうなのでしょうか?
まずはZ会が中学受験を経験した親御様にとったアンケートがありますのでご覧ください。
ちなみに500人に聞いているらしいですよ。
中学受験を検討した時期
検討した時期 | 割合 |
小学2年生未満 | 23.0% |
小学3年生 | 25.4% |
小学4年生 | 28.0% |
小学5年生 | 17.6% |
小学6年生 | 6.0% |
これ、検討した時期ですから入塾したかどうか定かではない点に注意です。
ボリュームゾーンは小学3年生、4年生ですね。
平均的な中学受験家庭では3年生、4年生のうちに銀行口座を見てため息をつくわけです。
では、検討したタイミングとしては適切だったのでしょうか?
タイミングが早かったのか遅かったのかも学年別にアンケートとってますね。
中学受験を検討したタイミング
学年 | 早かった | 適切だった | 遅かった |
小学3年生未満 | 17.4% | 81.7% | 0.9% |
小学3年生 | 9.4% | 88.2% | 2.4% |
小学4年生 | 2.1% | 77.9% | 20.0% |
小学5年生 | – | 64.8% | 35.2% |
小学6年生 | – | 53.3% | 46.7% |
小学6年生からの検討は「遅かった」が半分を占めますので、さすがにオススメはできません。
小学3年生未満での検討は「早かった」が2割弱。早くて困ることなんてあるのでしょうか。「遅かった」は無視です。0.9%ですから母集団の数からして一人くらいでしょう。いろんな例外はあるものです。
異常値に目が向きがちですが、どの学年でも「適切だった」が半数以上、9割を占める学年もあります。
意地でも「間違っていた」とは思いたくないのか、身の丈に応じた結果が得られたのかは分かりません。
ただ、学年に応じた目標や勉強方法を取り入れてうまくやったんでしょうよ。
最も「適切だった」が多いのが小学3年生での検討です。
つまり、賢明なる諸先輩方のお知恵を拝借すると、小学3年生で中学受験を検討するのが適切なんでしょうね。
さて、上の表の「早かった」と「遅かった」は後悔の割合です。
後悔はしたくないですよね。
んでは、後悔をする割合を見ていきましょう。
後悔する割合
学年 | 後悔の割合 |
小学3年生未満 | 18.3% |
小学3年生 | 11.8% |
小学4年生 | 22.1% |
小学5年生 | 35.2% |
小学6年生 | 46.7% |
後悔する割合が一番低いのは小学3年生での検討です。
重ねて言いますがこれは検討時期です。
入塾した時期ではありません。
小学3年生に検討していたとしても、小学4年生や5年生に入塾したかもしれません。
あくまで検討ですが、後悔の割合は小学3年生が一番低いんです。適切だった割合も小学3年生が一番高い、と。
つまり、このアンケート結果からは小学3年生で中学受験を検討するのが最良と言えそうです。
一方、早ければ早いほどいいわけでもありません。
小学3年生未満ですと、
「早すぎた・・・、ジーザス・クライスト!」
と後悔する人たちが17.4%もいます。
きっと、検討時期が早すぎてお金がかかりすぎたり、ダレたりしたんでしょうよ。
昨今、一年生や二年生からの入塾を勧めてくる人もおられます。早期入塾を煽る人たちもいます。
「検討はお早めに(今なら入塾費用が0円ですよ!)」
とか
「最近は2年生で教室が埋まっちゃいまして・・・(早くハンコ押せや!)」
など。
煽られるのも悪い気持ちにはなりませんが、後悔する人もいるので慎重になった方がいいかもしれませんね。
同じようなアンケートを東洋経済社も行っておりまして、
入塾時期として最も多いのは小学3年生の後半です(約20%)。
次に多いのが小学4年生の3学期です(約13%)。
参照)東洋経済社 いつから中学受験したかアンケート(※画像にリンク)
これらのアンケート結果から言えるのは、
小学3年生で中学受験を検討するのが最も良く、小学3年生後半で入塾するのが最近の中学受験の一般的傾向ってわけです。
あくまで一般的傾向でして、6年生から入塾して難関校に合格した子も知ってますし、3年生から入塾して思うような結果が残せなかった子もいます。
正解はないわけです。
ただし、6年生から入塾して難関校に合格した子はむちゃくちゃ頭の回転が速かったわけでして、例外です。
こういう子が受験合格記なんて書いてたりしますが何の参考にもなりません。
自信がない人は、やはり小学3年生から検討して小学3年生後半、もしくは小学4年生の途中で入塾するのがベターなんでしょう。
さて、本日はまずアンケートをもとにしていつから入塾するのがいいかお話してまいりました。
ここからはもう少し突っ込んだ内容に入っていこうと思います。
え?うちは経済的理由で断念した?
それも一興。そもそも中学受験なんてのは貴族の戯れみたいなものなので万人がやらなくちゃいけないなんてことは全くありません。
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