【中学受験】入塾はいつから?間に合うのはいつから? 小4から始める理由と実際の声

【中学受験】入塾はいつから?間に合うのはいつから? 小4から始める理由と実際の声

学年ごとの難易度、勉強量

少し昔(10年くらい前)の中学受験に関する本を読みますと、

小学4年生は学習に慣れ、学習習慣をつける学年

小学5年生は少しずつ難易度が高くなり、苦手分野を極力作らないようにする学年

小学6年生は本格的に受験勉強をする学年

みたいな感じで書いてあります。

 

いやいや、令和の中学受験はスピードスターだぜ?

 

令和版中学受験はこうです。

小学4年生は学校とはかけ離れた難易度に悶え苦しむのに慣れる学年

小学5年生は急激な難易度と分量のアップを小学4年生で開発されたドMの資質で乗り切る学年

小学6年生は前半で一般的な受験勉強は終了、後半はひたすら志望校対策。24時間勉強できますか?

 

学年が変わったときの落差が大きすぎるのが令和版中学受験の特徴です。

もちろんそうではない塾もあろうかと思いますが、大手塾はこんな感じです。

小学4年生から始める中学受験

新小学4年生がガラッと教室の扉を開けて席に着き授業が展開され始めますと、ふとこんな疑問を持つでしょう。

「あれー?間違えて中学生の教室に入っちゃったのかなー?」

何をとぼけているんですか。そこは小学4年生の教室ですよ。

 

中学受験は難しいと世間一般では言われておりますが、それはそうです。

だって、中学とか高校で習うくらいのレベルの学習を小学校の学習指導要領の範囲で何とかやりくりしようとするのが中学受験なんですもの。

バラモスをひのきの棒で創意工夫して倒す、みたいなものです。

 

これは6年生のお話ではありません。小学4年生もです。

とくに算数は一瞬でも分からなくなったら、追いつく機会は長期休みしかありません。

毎週、怒涛の勢いで新しい単元が襲ってくるからです。

たとえば小数は小学校の授業では10時間くらいかけて単元を終わらせます。

ところが中学受験塾では2時間で終わります。しかも小学校の授業で到達するレベルよりはるか先を求められます。

スピード感覚が全然違うんですよ。

 

では全員が2時間で習得できちゃう神童かというとそんなわけありません。

2時間で習得できる子なんてほとんどいません。

だから、家でひたすら復習して習得するんです。ザッツ宿題、オーライ?

 

小学4年生の家庭学習時間の目安は1〜1時間30分です。

これは1〜1時間30分で十分という意味ではありません

1時間30分あるいは2時間を超えると一般的な子は集中がもたなくなって力尽きるからです。

しかも学校もありますし、4年生だったら習い事をやってる子もいます。物理的に時間がありません。

 

そこで親の補助が欠かせないんですよ。

何をやって、何をやらなくていいか。

何をどういう順番で、何時間くらいかけてやればいいか。

 

小学4年生と小学3年生を分けているのは親の関与の必要性です。

小学4年生からは親の関与が必要です。少なくとも偏差値50を超えたければ。

中学受験は「親の受験」だと言う人がいます。

正しくは「親の(関与で塾の無理ゲーがギリギリ成り立つ)受験」です。

小学5年生から始める中学受験

新小学5年生がガラッと教室の扉を開けて席に着き授業が展開され始めますと、ふとこんな疑問を持つでしょう。

「あれー?ラテン語速読の教室に間違えて入っちゃったかなー?」

何をとぼけているんですか。そこは小学5年生の教室ですよ。

 

小学4年生でさえ学校の難易度からはぶっとんでいますが、小学5年生になりますと大気圏から脱出するくらいの難易度とスピードになります。

そっすね、急に難易度と量が2倍くらいになると思っておくといいです。

一例をあげます。

旧版予習シリーズ社会の歴史は縄文時代から現代までをわずか半年たらずで終えます

 

ラーメン二郎風に言いますと「ヨウシャナシナンイドマシマシキュウケイスクナメ」なのであります。

 

小学4年生ではただ覚えれば良かっただけの理科が急に理屈も含めて理解しないといけないようになり、

算数は小学4年生の基礎をもとに発展、発展につぐ発展、

国語は登場人物が急に心情を曖昧にしはじめる。

そんなお年頃が小学5年生です。

 

勉強量や難易度はマシマシになりますが、物理的な空き時間は小学4年生と5年生とではほとんど変わりません。

むしろ小学5年生のほうが空き時間は少ないです。

皆さん、どうしていらっしゃると思います?

小学5年生になると習い事を諦める人たちが多数出てまいります。

親御様の取捨選択が妙にうまくなってまいります。いいですね、コツをつかんだようです。

そして小学4年生で培った耐久力で小学5年生を乗り切る、と。

 

新小学5年生から入塾して人並みの成績をとろうなんて無理っぽい気がしませんか?

普通の子は無理です。

ただ、中学受験向きの子はたしかに存在します。

こんな感じです。

・学校のテストはほぼ100点(これは基本条件)

それに加えて、下のような特徴があると小学5年生でも何とかいけます。

・体力がある(運動系の習い事をやっていた)

・熱中できる(特定の好きな分野がある)

・負けん気が強い(勝負ごと系の習い事をやっていた)

・素直(人から言われた通りにひとまずやってみる)

 

地頭がいい子だったら大丈夫?

いえ、それ小学5年生から中学受験を始める子の基本条件ですから。

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