【中学受験】春休みの過ごし方 4年生・5年生・6年生
新小学6年生の春休みの過ごし方
これも一言で言います。
「なるべく古い年度の志望校の過去問を一年分だけやっとけ」
こんなことを言うと、「塾の先生は過去問は夏以降だって言ってるけど!?」と反論がきそうですね。
おそらく塾の先生は、
「6年生の春ではまだ過去問は解けない。6年生の夏までで過去問を解けるように訓練するから待っとけ。全然解けなかったら自信を失うから・・・」
と思ってらっしゃるんじゃないでしょうかね。
実態はというと小学5年生の学習で受験問題は解けるようになってます。
ところが実際に取り組ませてみると見事に解けません。
めちゃくちゃ矛盾してますね。
なぜ解けないのかっていうと、解き方を忘れているからです。とくに小学5年生前半でやった内容とか。
だから、塾では夏休みまでの短期間で集中的に全範囲の受験レベルの問題を解かせることで、やった内容を思い出させているんですね。
こういった考え方があるので、過去問は夏休み明けにやれ、と言ってるわけです。
自信も失うかもしれない、と塾の先生はハラハラしているんです。ププッ。
私はこういった考え方はクソだな、と思います。
あ、我ながら上品な言い方でしたね。言い換えます。
マジでファックだと思ってます。
自信失うとか笑っちゃいますよ。そんなやつは自信の洞窟にでも行って、「きみはできるんだよ」とか言われてりゃいいですよ。
きっと、塾の先生方は温室栽培のもやし農家で働いていらっしゃった方が多数なのかもしれませんね。
なるべく古い年度の過去問を一回解いておいた方がいいと申し上げているのは2つの理由があります。
1つ目は目線を高く持つ
2つ目は何が足りないのか親子ともども知る
敵を知らないのにどうして敵と戦えましょうか。
時間は計らなくていいです。時間無制限一本勝負でやってみてください。
解き終わりましたらぜひ解けなかった問題や間違えた問題を見てください。
お子さんが小学5年生の練習問題や応用問題で解けてた問題が見事に解けなくなってますから。
要するに忘れているんですよ。
大半の人にとっての夏休み明けまでの目標は「忘れている既習事項を思い出す」になりますね。
難関校では少々趣が異なります。練習問題や応用問題にも出てこなかった問題が解けないんです。
これ、
「既習事項は覚えているが、論理的に考えて解く能力が不足している」
と不足している能力を見定められます。
でしたらその能力を身につければいいだけのこと。
いいんです。別に本番じゃないですから、6年生の春に入試問題を解けなかったとしても全く問題ありません。
重要なのは志望校までの距離と、何をすれば距離を縮められるのか親子で確認することなんです。
志望校までの距離を春に確認して一年で縮めるか、夏休み明けに確認して半年で縮めるか、どっちがいいかはそれぞれのご家庭で決めてください。
最後に言っときます。
最も大事なのはお子さんの能力や苦手分野をちゃんと把握しておくこと、です。
当然ながら個々人によって異なります。
塾では個々の能力や特性に応じた授業はしてくれません。
個別指導塾で教えるのは学生のバイトです。
力のある家庭教師はスケジュールが埋まってますし、法外に高いです。
最後に、いろいろ悩んでいる親御様に申し上げます。
中学受験の問題は解説を読みながらご自身で解いてみれば解けるようになります。
ご自分で解ければお子さんの質問にも答えられるようになります。
時間の余裕がないならお金で解決しましょう。
お金の余裕がないなら時間で解決しましょう。
ただそれだけの話です。
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