【中学受験】国語の読解問題訓練 基本動作と教え方

【中学受験】国語の読解問題訓練 基本動作と教え方

読解問題を「探す」訓練

読解問題では「探す」のが重要です。

入試の国語の問題ではおおよそ下線が引っ張ってあって、

「下線部の気持ちをア〜エより選びなさい」

「下線部と同じように説明しなさい」

「下線部のように考えた理由をア〜エより選びなさい」

といった形式で出題されます。

 

で、国語ができない子は本文中の下線部を読み直さず、おもむろに鉛筆をとったかと思えば、大胆に「ア」とか解答欄に書いてしまいます。なんで「ア」と答えたのかと問えば、

「だいたいこんな感じっしょ!」

って、感覚とか雰囲気で解いているんですね。

 

このようになってしまうのはそもそも国語の解き方、つまり基本動作が分かってないんです。

「探す」動作が抜けているんですね。

 

では、なぜ「探す」のが大事なのかとお話をする前に、国語の読解問題の基本原則を示しておきましょう。

答えはすべて問題文の中に書いてある」。

問題文の中に書いていないのは正解ではない

 

上記の2つが基本原則です。

ってことは、どこに書いてあるのか特定しなきゃ問題を解けませんよね。

「説明しろ」「理由を言え」とかいうパワハラみたいな設問に対して、問題文中の根拠になる箇所を特定しなきゃ正解になるはずがないんですよ。

 

問題文を読んだら根拠になる箇所を「探す」。で、根拠になる箇所に線を引っ張る

この基本動作は徹底しましょう。

適当に選択肢から選んでいたり、記述していたとしたら

「その根拠はどこ?」

とぐうの音も出ないくらいのカウンターパンチを決めてやりましょう。

読解問題を「言い換える」訓練

最後に「言い換える」です。

これが国語の奥義です。

「傍線部を40文字以内で説明しろ」と言われたら傍線部と同じ意味の箇所を「探し」、40文字以内で「言い換える」。

「傍線部の理由をア〜エから選べ」と言われたら傍線部の理由を「探し」、本文中を「言い換えた」のと同じ趣旨の選択肢を選ぶ。

 

本文を抜けなく漏れなく「言い換える」のが大事でして、選択式の問題でしたら「言い過ぎ」「不足」「ズレ」に気をつけて選べばいいです。消去法を使うのがポイントです。

記述式でしたら、「探した」箇所が指定された文字数より多ければ、漏れがないように言い換えます。少なければ本文から「言い過ぎ」たり「不足」したり「ズレ」ないように気をつけます。

 

言い換えはそれこそ訓練です。

自分の言い換えと正答のズレを見つけ出し修正していく地道な作業です。

小学生は得意ではないようですね。親御さんがやってあげましょう。

国語、読解問題の基本動作おさらい

「読む」「探す」「言い換える」この3動作が基本です。

つまり、国語の読解問題ではこの3つの技能の総合値を問うているといえます。

 

「読む」「探す」は満点でも「言い換える」ができないと点数はとれないでしょうし、

「読む」「言い換える」ができても「探せ」ないと同じく点数はとれません。

 

国語の成績が伸び悩んでいるご家庭ではぜひ、「読む」「探す」「言い換える」それぞれのどこに苦手があるのか気をつけてみてください。

 

そもそも探していなかったり、とか。

読んだり言い換えたりする技能はあってもちゃんと探せていなかった、とか。

読んで探せていたとしても言い換える技能が足りていなかったり、とか。

人それぞれ成績が上がらない理由があります。

 

不足している基本動作がどれなのかわかれば対策しようもあります。

 

が、国語って何が足りないのか一見分かりにくいのでうまく対策できていないことがほとんどです。

「読む」「探す」「言い換える」の3つに分けて分析してみると、何かが見えてくると思いますよ。

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