【中学受験】偏差値50〜65のスケジュール 偏差値50、60の壁・どのくらい勉強すると超えるか

【中学受験】偏差値50〜65のスケジュール 偏差値50、60の壁・どのくらい勉強すると超えるか

四谷大塚系の偏差値65ってどんな状態?

6年生で受ける合不合判定テストはひとまずおいておきます。

あれは意識だけで急に偏差値65をとれるようなテストではなくてですね、4年生、5年生でやってきたことの定着応用を見るものですから、突然変異的に「1ヶ月で偏差値が10あがりました」とはならないわけです。

が、4年生、5年生で受ける組分けテストは1ヶ月で偏差値が10上がることはありますし、もちろん1ヶ月で偏差値が10下がることもあります。

1ヶ月の学習内容のまとめテストですからね。1ヶ月の通信簿です。

 

さて、以前四谷大塚の実施する組分けテストの得点率と偏差値の関係を表にしました。

偏差値得点率得点
41〜5045%〜59%250点〜325点
51〜6060%〜75%326点〜415点
61〜6576%〜85%416点〜465点
66〜86%〜466点〜

ざっくりした目安です。

おおよそ上の表のような感じになるのですが、もちろんテストの内容や母集団によって変わります。

 

偏差値65というのはおおよそ440点〜465点くらいの点数です。クラス分けで言いますとSクラスとかですかね。YT-NET系列の塾でしたら最上位のクラスにいるはずです。

 

なんかすごそうですよね。

でもこれが全然すごくないんですよ。

特別頭が良く生まれてくる必要もなく、親が立派じゃなくてもOK、めちゃくちゃな勉強量をこなさなくても大丈夫です。

ただし、学習習慣だけは必要です。

 

塾の先生が「学習習慣が大切です」と、きっと言っているかと思います。

まさにそのとおりですが、親御さんの立場からすると「それが一番むずかしいんだよ!」と心のなかで毒づいているポイントだったりします。

学習習慣がつくには意識が変わる必要があるのですが、勉強をしないと意識は変わりません。

したがいまして、つべこべ言わずにやれ、こういったキリッとした態度が最初は肝心です。

 

偏差値50以上のお子さんはある程度勉強することに慣れていらっしゃいますから、学習方法と結果がついてきて意識が徐々に自走の方向に向かうまで伴走すればいい、と簡単に申し上げます。

 

以前偏差値40から50を目指す人向けにToDoリストをでっちあげました。↓がそれです。

算数国語理科社会
計算練習7日分漢字テキスト音読テキスト音読
例題・類題言葉要点チェック要点チェック
基本問題1回目文章読む(1回目)練習問題(1回目)練習問題(1回目)
基本問題2回目文章読む(2回目)練習問題(2回目)練習問題(2回目)
文章読む(3回目)
読んだ文章を解く

偏差値65を目指す場合は、このToDoリストの算数に「練習問題」を2回追加するだけです。

応用問題は偏差値65を目指すのに不要です。4年生、5年生で応用問題がズバズバ解ける必要はありません。

あとは理科、社会といった知識系の科目の練習問題をもう1回増やす、とか。もちろん時間があって苦にならないのであればやっといたほうがいい、その程度です。

 

市販の参考書?

不要です

というか、勉強の邪魔になるだけなので買わない方がいいですね。

親御さんが中学受験の全体像を知りたかったり、趣味で問題を解く分にはいいですが子供にやらせるのはマジでやめといたほうがいいと思いますよ。

予習シリーズ以上に完成された参考書を見たことないですもの。

 

偏差値65はだいたい440点〜465点くらいの点数を取ると到達します。各科目にならすと↓のようになります。

算数 170点

国語 120点

理科 80点

社会 80点

合計 450点

 

適当に点数を書いて辻褄合わせをしているように見えますね。

一応うっすらとした根拠はありまして、

 

算数:応用問題レベルは最後の大問の(2)とか(3)にいかないと出てきません。その2問を落として、他の問題でも2問ほど落とすと170点くらいになります。

 

国語:漢字・言葉の問題は全問正解して欲しいところです(だって、「漢字と言葉」に出てくる問題が出ますから)。文章題の大問2問の構成は小説と説明文(論説文)でして、問題の難易度は「易しい〜普通」くらい。文章量が多かったりするので問題を解く技術よりも正確に読むスピードをあげる訓練をして、最後の問題までたどりつければ文章題だけで最低でも7割は正答できるはずです。

 

理科・社会:総合回のテキスト、問題集の練習問題と同様の問題が出題されます。完璧に総合回の練習問題をやっておくと90点以上とれます。ただ、ミスやうっかり忘れを考慮して80点としてます。バッファです、バッファ。

 

つまり、1ヶ月分の学習内容のうち標準レベル(練習問題)まで頭に叩き込んでおけば、これくらいとれるよね?というのが偏差値65のレベルです。

偏差値65の子ですと最上位クラスに所属、上位6%、校舎によってはトップ、と華々しい感じがしますが、標準的難易度の問題をちゃんと解けるくらいのレベルです。

ま、これが言うは易く行うは難しなのですが、偏差値50を上回ったら偏差値65を目指して、ぜひ練習問題までしっかり解けるようにするのを目標に習慣づけをしつつ頑張ってほしいな、と思っております。

 

目指すものがはっきりしていて、どこまでやったらいいか分かっていれば意味ない学習で疲弊せずに済みます。

応用問題や別の参考書に手を伸ばさなくても全然大丈夫ですよ。

< 前へ 1 2 3 次へ >

あわせて読みたい



最新のホカホカ記事

最新のホカホカ記事の一覧はこちらから


書いている人の紹介

星一徹のプロフィールはこちらから