【中学受験】ケアレスミスをなくす 原因と対策 原因は頭のメモリ不足

「あんたはどうしてそんなにそそっかしいの!ケアレスミスが多い!もっと注意してやりなさい!」
昔からそそっかしい私は良くこう言われたものです。
ケアレスミスってやつですね。
じゃあどんな勉強をしたらケアレスミスがなくなるんだ?と思いたずねてみますと、
「集中力が足りないの!ゆっくり集中しながら解くの!」
と言われ、頭を抱え込んだものです。
圧
倒
的
精
神
論
!
人間、分からないと精神論に走ってしまいますよね。
サライを大合唱したくもなりますよ。黄色いTシャツ着たくもなりますよ。
だって人間だもの。
いやー、そうじゃなくて具体的な勉強方法を聞きたいんだよー、と思ったものです。当時は悩んだのですが、
「ケアレスミスをなくしなさい!」
と目を三角にしていた私の親も、実は何をしたらケアレスミスがなくなるのか良く分かってなかったんじゃないですかね。
分かっていたらさっさと教えますもの。
で、とった手段は計算練習でした。
計算間違いするのは計算力が足りないからという理屈でございました。
ところが、計算練習をめちゃくちゃやりましたがあんまりケアレスミスが減らないんですね。
自分がとんでもないバカなのかと思いまして、黄色いTシャツを頭からかぶったあの夏・・・!
さて、それから歳月は経ちまして、高校3年生の秋、またあのケアレスミスと対峙することになりました。
昔のいじめっ子と街でバッタリ会ってしまった、みたいな感じですね。
その時に私が考えたのはなぜケアレスミスが発生するのか?ということでありました。
考え抜いたすえ、このように結論付けました。
「ケアレスミスは頭のメモリ不足によって発生する」
そこで私は問題を解くときに頭がメモリ不足にならないような勉強法を行いました。ケアレスミス対策をしたんです。
結果、ケアレスミスはほぼなくなりました。
原因が分かれば対策が打てる。
でも、原因にたどり着く前に精神論に逃げるから、実効性のない対策を打つことになる。
そして結果が出ない。
どのように原因にたどり着いたのか?ケアレスミスをなくすために何をやったのか?
今日はそんなお話でございます。
ケアレスミスとはなんぞや?
高校3年生の私はまず、自分の間違えた箇所を集めてきて分類するところから始めました。
全然解けない問題を解いても仕方ありませんので、なんとか解けそうな問題集を買ってきて時間を計ってやってみたんですね。
そして、間違えた箇所をかき集めてきて原因を検証し、分類をいたしました。
1.そもそも解き方を知らない
2.解き方は知っていたけれども問題と解き方が結びつかない
3.解き方は知っていて問題と結びついたものの解答の過程で間違えた
4.問いに対する答えになっていない
5.時間切れ
間違った箇所は上記の5つに分類できることがわかりました。
そのうち、1と2はケアレスミスではなく、知識と解法パターン認識の不足が原因です。
5は問題にすら取り組めていないので原因もクソもありません。
つまり、ケアレスミスと言えそうなのは3と4だとざっくり特定いたしました。
3に分類される間違いのうち、解答の過程で誤った解き方を使ってしまったものは除外いたしました。
だって、それはケアレスではなく、解法の使い方の問題ですもの。
したがいまして、ケアレスミスとおぼしき間違いは以下の二つだと考えたんですね。
①解き方の選択にミスはなかったが間違えた
②問いに対する答えになっていない
中学受験の算数に例えますと、
①は問題を解いている最中の計算をミスった。
②は問題で聞かれているのがメートルなのに、センチメートルで答えてしまった。
的な。
これがケアレスミスです。
ケアレスミスの原因
さて、上の①と②。
現象だけ見ますと、
①は解答途中での計算間違い。
②は問題をよく読んでいない。
これが原因に見えますよね。
それが曲者なんです。
ただの計算間違い、ただの読み間違いに見えちゃうから、計算練習いっぱいしようぜ、ちゃんと読もうぜ、みたいな結論になっちゃうんです。
本当にそこが原因なんですかと小一時間問い詰めたい。
こんな間違いをする子でも、解法をそのまま当てはめりゃ解ける問題を時間に余裕のある状態でやらせたら計算間違いをしないものです。
あるいは、ちゃんと問いに対する答えを出したりするんです。
では何が原因か?
焦り?
そうです!
じゃあ、焦るとケアレスミスをするのはなぜ?
ここで焦りについて考えてみましょう。
ケアレスミスを生む「焦り」について
世のお母様方、朝めちゃめちゃ焦ってません?
子供は学校の準備をしてないわ、
朝食の用意をしているそばから「今日学校で使う絵の具がない!」だの子供が大騒ぎ、
そこに旦那が一言「ママ、今日帰り遅くなるから」だの言われつつ、
自分の化粧も用意も終わってない、
そして刻一刻と近づく出発の時間。
そんな時、忘れません?
スマホとか、イヤホンとか。
twitterを見れない、あるいはNetflixを無音で楽しむ満員電車。朝から救いようのない気持ちになったりしますよね。
で、夜になり、聞こし召した旦那が帰ってきて「お前はおっちょこちょいだからなー」なんて言ったらどう思いますか?
ブチ切れですよね。
いろんなことを時間内にやらなくちゃいけない、でも処理が追いつかない、そしてちょっとした何かを忘れたり、間違えたりする。普段は忘れないし、間違えないのに。
これ、何かに似てません?
そうです、ケアレスミスです。
他の処理が追いつかないから普段は間違えないところで間違えちゃうんです。
で、これを頭のメモリ不足と私は呼んでいます。
ケアレスミスの本来の原因は計算力不足でも、問題で聞かれていることを把握する力の不足でもないんです。
処理容量オーバーなんです。
ケアレスミスをしないためには
ではケアレスミスをしない方法を考えていきましょう。
頭のメモリを消費しない方法を勉強するんだYO!なんて言っても意味不明かと思います。
低周波の電流を頭に流す、なんてトンデモな解を導く方もいらっしゃるかもしれません。
ここで、また、一つ問いを。
レシピを覚えていて作ったことのある料理と、レシピを見たばかりで作ったことのない料理とどちらがミスをしないですか?
当然、前者ですよね。
なぜなら一度作ったことのある料理は作る前に手順をイメージできるのに対して、作ったことのない料理は手順をいちいち確認しながら作らないといけないからです。
いちいち確認してどうだったっけなー、と考える。そこでミスが発生します。
つまりイメージできることが大事。
これ、勉強でも同じです。
問題文が与えられて、いちいちどうやってやろうかと考えながら解くのと、解き方をイメージしながら解くのとどちらがミスをしないかを考えてみて下さい。
イメージしながら解く方が圧倒的にミスは減るはずです。
なぜか。
余計なことに頭を使わないからです。
正確に、手順通りに解くことだけに集中できる。
だからミスをしない。
つまり、問題を与えられた時にイメージできるようにする、それがケアレスミスを防ぐ方法です。
ではどう対策をするのか?
ケアレスミス対策
塾に通わせている方、宿題いっぱい出ますか?
超面倒臭いっすよね。
やれ!やれ!とお子さんに言うたび心がすり減る。一体誰の受験なんだコノヤロー!という気になると思います。
でもね、いっぱい出る宿題、ちゃんと意味があるんですよ。
習った解法をパッと使えるようする、それが宿題です。
つまり、解くためのイメージを頭にすり込んでいるんですね。
塾で教わった解法や解法の組み合わせパターンを何度も何度も練習して、問題を見た瞬間に解法、解く過程までイメージできるようにさせる訓練、それが宿題です。
そして、ケアレスミス対策でもあります。
宿題をやる時に大事なのは終わらせることではありません。
まずは習ってきた解法をしっかり覚えておくこと。
次にその解法を使うとなぜ解けるのかというロジックが腑に落ちていること。
そして、解く。頭の中で解法がパッとイメージできるまで反復して解く。
つるかめ算を題材に解法とロジックを説明しております。興味があれば読んでみてください。
解法だけ覚えるな、とか塾の先生に言われているかもしれませんが、上を読んでいただくとなぜそう言われるのかを理解頂けると思います。
でもね、解法を覚えるのも大事なんです。
頭のメモリを節約できるからです。
こういう時はこうやって解く、と機械的に覚えていれば余計なことを考えない。
したがって、計算間違いをしない。
頭のリソースを計算に集中できるから。
あるいは問題文を読み違えることも防げます。
なぜなら、問題文の問うていることを理解するのに頭のリソースを集中できるから。
ケアレスミスをしないために
まずは解法を覚える、そして、なぜその解法で解けるのか(ロジック)を理解する。
そして問題を沢山解いてイメージできるようにする。イメージできるようになることに意識を集中して問題を解く。
これがケアレスミスを防ぐ対策です。
解法やロジックは塾のテキストに書いてありますよ。
塾に行ってない方や、テキストを見てもポイントが分からねえ!という方は塾技に書いてあります。
ケアレスミスをしてしまう理由と対策が分かるとお子さんに少しだけ優しくなれるような気がしませんか?
そんな時は、何度も何度も作って絶対失敗しない特製カレーでも作ってあげるといいです。
Every little thing gonna be all right!
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