【中学受験】春期講習のテキスト・費用 SAPIX、早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚を比較

【中学受験】春期講習のテキスト・費用 SAPIX、早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚を比較

春、と言えば桜の花びらが舞い散りまくるJ-POP界でございますが、中学受験界も舞い散りまくるものがございます。

 

桜?

 

縁起でもない。

 

お父様、お母様の稼いできたマネー、Money、$でございます。

つまり、春期講習。

 

JAY-Zくらいお金があったら春期講習なんて屁でもないのですけど、皆さんはJAY-Zではありませんよね。

 

ちなみに私も講習と名がつくものには全て参加いたしましたが、「春期講習に行ってめっちゃ役立った!」と思ったことは小指の爪の先ほどもありません。

なお、大学受験時の夏休みは「講習に行く」という口実で堂々と家を出て遊び歩いていました。本当に「講習」は素晴らしい。

 

さて、春期講習です。

ディスるつもりも、ブラボーするつもりもありませんが、せめてどんなことを勉強するのかくらいは知っておいた方が良いかと思います。

 

そこで、SAPIX、早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚の小学4年生の春期講習テキストを比較しながら、春期講習って何やんの?ってことを少しでもイメージ頂けるようにしていきたいと思います。

大手4塾の春期講習テキスト比較

どの塾も春期講習は自前のテキストを用意しております。

そりゃ稼ぎ時ですからね。自前のテキストの方がいいに決まってます。

 

まずはテキストの厚さから測っていきましょう。

大手4塾のテキストの厚さ

塾名 SAPIX 早稲田アカデミー 日能研 四谷大塚
厚さ 42mm 13mm 10mm 17mm

※全てテキストと解答込みの厚さ

※日能研は春期講習特別テストの問題と解説込み

 

SAPIXの大勝利です。

なお、SAPIXの算数のテキストは授業用のページと復習用のページでほぼ同じ問題が印刷されているのと、1回の授業で使用するテキストの末尾に「計算力コンテスト」がありますので単純比較はできません。

まぁまぁ、厚さだけで何かが計れるわけではないですよね。

 

ちなみに小学4年生の春期講習の費用(四谷大塚以外は2019年、日能研は教室によって異なる)はこの通り。

塾名 SAPIX 早稲田アカデミー 日能研 四谷大塚
費用 27000円 34200円 15314円 25380円

日能研がやけに安いですね。

これは理由がありまして、他の塾は1科目あたり3〜5コマの授業があるのですが、日能研のみ2コマだからです。

試しに倍にしてみてください。

なんとなく他と同じくらいになったでしょう?

 

では、1mmあたりの単価を求めましょう。

塾名 SAPIX 早稲田アカデミー 日能研 四谷大塚
1mmあたりの単価 642.9円 2630.8円 1531.4円 1492.9円

SAPIXが最もリーズナブルだということが分かりましたね

テキスト1mmあたりの単価で。

 

早稲田アカデミーは情熱∞ですから、情熱料が上乗せされてこの価格、と。

当然ですよ。

サービスをなめないでくださいよ。情熱が一番金がかかるんですから。

 

では、何を勉強しているのかいってみましょうか。

春期講習で学ぶ内容

全科目を紹介するのはしんどいので国語と算数の2科目とさせてください。

ではいきましょう。

SAPIX ー spring SAPIX

SAPIX 春期講習テキスト

国語は全4回、物語文、物語文、説明文、物語文の4回です。

3年生までは物語文しかやりませんので、説明文なんて出てくるとドキドキしますよね。

が、大丈夫です。

2019年の春期講習がどうかは知りませんが、少なくとも私が見ているテキストはカレーライスができるまでの話ですから。

身近な話題で超分かりやすい。

 

小学4年生で抽象的な説明文なんてやってもしょうがないです。そんなもん普通は理解できません。

 

物語文は赤ちゃんの名前が決まった話とか、ビートたけしのお話だったりします。

大人が読むと涙腺崩壊。

 

ちなみに出題される問題は記述が中心。素晴らしいですね。

記述ができるようになりますと、選択肢問題もテクニックを覚えてできるようになります。原理原則に沿っております。

 

さて、算数はどうか。

 

1.およその数

2.角と角度

3.数列

4.推理算

5.春期講習総合

という分野を勉強いたします。

 

普通に「ふーん、そうなんだー」って思いました?

そりゃ、大事なものを見落としてますよ。

明らかな特徴があるんですよ、SAPIXのテキスト。

他の塾と比べてみるとその特異性が分かると思います。

また後述します。

 

てなわけでどんどんいきましょう。早稲田アカデミー、四谷大塚。

早稲田アカデミー、四谷大塚 ー 小4春期講習

早稲田アカデミー春期講習テキスト

早稲田アカデミーと四谷大塚は一緒に紹介いたします。

だって、四谷大塚NET加盟塾ですから、だいたい同じような内容になりますもの。

 

国語は説明文2つに物語文2つの全4回という構成です。

ちなみに四谷大塚も説明文2つと物語文2つの構成で一緒。

 

SAPIXのテキストよりもやや硬質な文章、つまりちょっと歯ごたえがあります。

 

実践的な問題が中心。つまり、入試問題で出てきそうな「書き抜きなさい」とか「次の中から選びなさい」とかいう問題が出題されております。

 

では算数はどうか。

 

↓これが早稲田アカデミー。

1.かけ算とわり算/計算のきまりと順じょ

2.角の大きさと性質

3.和差算/植木算

4.小数/分数

 

↓こちらが四谷大塚

1.数と計算

2.平面図形

3.線分図の利用

4.くふうして解く問題

 

ちょっと違うように見えますね。

でも内容はほぼ一緒です。

 

表にしてみましょう。

早稲田アカデミーの学習内容

第1回 第2回 第3回 第4回
各回のタイトル かけ算とわり算/計算のきまりと順じょ 角の大きさと性質 和差算/植木算 小数/分数
学習内容 整数の計算ルール 図形の角度の求め方 和差算、植木算 小数、分数の計算ルール

 

四谷大塚の学習内容

第1回 第2回 第3回 第4回
各回のタイトル 数と計算 平面図形 線分図の利用 くふうして解く問題
学習内容 整数、小数、分数の計算ルール 図形の角度の求め方 和差算 植木算、周期算

ほらね、周期算以外は全部内容が被っているでしょ?

 

さて、上の方で紹介したSAPIX算数の学習内容と比べてみてください。

内容違くありません?

 

なぜか?

 

SAPIXは四谷大塚NETに加盟してないから当たり前だろがー、って、まあそうなんですけど。

本質的にはSAPIXが小学4年生の春期講習でやろうとしていることと四谷大塚系の塾がやろうとしていることが明らかに違うからです。

 

小学4年生という中学受験勉強スタート時期に何を勉強させたいのか、考え方が圧倒的に違うんです。

 

さあ、では最後に日能研。

きっと学習プロフィシエンシーシステムでアタマとココロをワタクシ化してステージVに連れて行ってくれると思います。

日能研 ー 春期講習

日能研春期講習テキスト

国語は説明文1つと物語文1つの計2つです。

2回分しかないのは春期講習では2コマの授業だからです。シンプルな理由。

 

テキストの内容はオーソドックス。

思考技法が最初に書いてあって、その後で問題文を読ませて、解かせるというスタイル。

 

物語文では「いつ」「どこで」「だれが」「どうした」を見つけましょう、という具合に思考技法が紹介されております。

それを使って考えてみよう!というのが日能研の春期講習テキスト。

 

では算数いってみましょう。

1.数・量・式の意味と整数の計算Ⅰ

2.数・量・式の意味と整数の計算Ⅱ

これだけではやっていることが分かりませんよね。

説明が必要です。

 

これね、計算のルール、仕組み、使い方を2回に分けてやってるんです。

例えば、かけ算やわり算の方を優先的に計算するとか、筆算の特徴とか、◯◯個のアメを××人に分けると一人何個ずつもらえるか、とか。

まずは基盤スキルである計算のイロハを学習してもらおうというのが日能研の考え方のようです。

大手4塾春期講習の国語

SAPIX

物語文では登場人物の心情、行動の背景を追い続けること。

説明文では構造に着目して文章を読み趣旨を把握すること。

 

この2点を重視しています。

この学習方針に沿った問題と解答が用意されております。

 

入試問題を解くための原理原則に沿ってますね。

読む技術。

解くことよりも読めることの方が大事なんです。少なくとも入試問題を解く上では。

 

読むことに力点を置くとすんなり解ける問題と、それを裏付ける解答、解説。

小学4年生の段階から読むことをしっかり身につけさせようとする心意気を感じます。

解答の解説が論理的で、しっかり学習すると的確な記述ができるように書かれてます。

 

また、かわいい間違いをしてくれるまりちゃんにほっこりしたりする、と。

早稲田アカデミー、四谷大塚

答えを出すためのテクニックを中心に書かれています。

書き抜きの方法とか、指示語の指していることの探し方とか、問いが何を聞いているのか、とか。

 

テキストだけ読むとやや表面的に思えますが、きっと優秀な講師が色々補足をしてくれるんでしょう。

補足が必要なテキスト、という印象ですね。

つまり、テキスト単体で完結するのではなく、講師がきちんと読み方と解き方をつなげてあげられるという前提で書かれている、と。

日能研

思考技法(技術)をまず最初に提示して「使ってみよう!」という構成になっています。技術の使い方を勉強させたいのでしょうね。

 

日能研は「考える力の育成」みたいな印象が強いのですが、正確に言うと「思考技法を使って考える力の育成」でしょうね。

少なくとも小学4年生の春期講習はそのようなテキストとなっております。

大手4塾春期講習の算数

これは分かりやすい。何を学習させようとしているのか、各塾の特徴が出てます。

 

一言で表現していきます。

 

SAPIX・・・論理的思考

早稲田アカデミー、四谷大塚・・・解法の使い方

日能研・・・計算のルール

 

上の方でSAPIXは他の塾と異なる特徴があると言いましたね。

その答えが論理的思考です。

 

早稲田アカデミー、四谷大塚が解法を中心に据えているのに対して、SAPIXは論理的思考を身につけさせるためのテキストなっているんです。

 

もう一度、SAPIXの小学4年生春期講習の算数を見ていきましょう。

1.およその数・・・切り上げ、切り捨て、四捨五入を通して扱いやすい数に変換したり整理する練習

2.角と角度・・・これは他塾とほぼ一緒

3.数列・・・周期や等差数列を通して規則性を発見、それを計算に利用する方法の練習

4.推理算・・・論理で解を導く練習、魔法陣や対戦表なども思考を整理するためのツールとして使用

 

日能研あるいは四谷大塚系統の塾に通わせていらっしゃる親御様は

「あれ?やってること随分違くね?」

と思いませんでしたか?

 

そうです。随分違います。

 

違うのがいいと言うつもりはございません。

ただし、新小学4年生のしょっぱなで論理的思考をぶっこんでくるSAPIXはすごいですね、とは言いたい。

 

SAPIXの春期講習テキストは小学4年生に論理的思考を身につけさせるための非常に良い教材になっております。

 

復習中心に学習することを見据えて解答もめちゃめちゃ分かりやすいですし。

キャラクターもかわいいですし。

デイリーも同様。

で、春期講習は受けた方がいいの?

最後の方はSAPIXの話ばかりになってしまいましたので、総括として春期講習は受けた方がいいのか?

という問いに答えを。

 

小学4年生、5年生だったらノータイムで申し込みです。

考えるまでもありません。

だって、春期講習を受けたことを前提に授業進んでいきますよ?

 

役に立つか立たないかではなく、通常授業のコマ数がちょっと増えて追加料金がかかると思うしかありません。

 

「いやいや、春期講習の内容と通常授業の内容はかぶることが多いから受けなくてもいいだろ〜」

と気楽に構えるお父様は受けない理由をお子さんになんて説明するんでしょうかね。

 

子「みんな受けてるから受けさせてよ!」

父「知ってたか?内容かぶるんだぜ?」

子「そんなん知ってるけど、行かなかったら恥ずかしいんだって!」

父「我が道を貫くのは大事だと思うぞ」

子「じゃあ、なんでお父さんは毎日『だるい』とか言いながら会社行ってんの!?」

父「それはさぁ、アレだ、お前たちを養うために・・・」

 

という苦しい展開になるのが目に見えております。

 

さりとて、「金がないから行かせられない」なんて言おう日には子供にとって一生忘れられない思い出になること間違いなしです。

いろんな意味でプライスレスです。

 

行かせない選択をするには春期講習に行かせる以上の価値を作り出さなくてはなりません。

そんなことできますか?

 

なお、今回の内容を書くのにご協力いただきました方々、誠にありがとうございました。

この場を借りてお礼申し上げます。

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