偏差値60程度の私立中学入学者は卒業から20年後何をしているのか

偏差値60程度の私立中学入学者は卒業から20年後何をしているのか

偏差値60程度の中高一貫の私立中学入学者たちのその後

この前、ささやかな同窓会に行ってまいりました。

私が某中堅私立中学に入学してから約30年弱、高校を卒業してから約20年、一体彼らが今何をしているのか気になりましたので聞き回りました。

ちなみに私の通っていた某中堅私立中学のスペックは偏差値60程度。地元では秀才の行く学校でしたが、首都圏で見れば御三家の滑り止め、むしろ実力試し程度のレベルの中学でありました。

私立中学ってどんなところ、でも書きましたが入学当初は「どこの御三家に落ちたのか」という話題で持ちきりの受験ヒエラルキー、ギリギリ中位くらいの学校の話です。

 

一体、偏差値60程度の私立中学入学者たちがその後どんな20年を送ったのかいくつかあげていきましょう。

早稲田大学 → 新聞記者

国立も含めて色々受かっていた彼は、東京にあるから世間ズレしなくて良いという理由で早稲田大学に入学しました。

中学時代はクラスでトップクラス、高校では特別進学クラス(学年で上位10%)に入る実力の持ち主でした。彼はキレキレの頭脳、というタイプではありませんでしたが素直に人の言うことを聞き、幅広い読書量からウィットに富んだ切り返しのできる男でした。

人に対しても気持ちを汲める人間で、クラスの人気者ではありませんが、人望の厚い人物でした。

 

大学に入ってからは一所懸命学業に励むでもなく、彼女を作るでもなく、のんびり過ごしていましたが、マスコミ専門の予備校のようなところに通い一流の新聞社に入りました。

コツコツ真面目に努力し、人の言うことを素直に聞ける人間はそれなりの生き方ができる、それは他の卒業生にも共通しているポイントです。

大阪大学 → 法科大学院 → 弁護士

中学時代は私と同じクラスの男です。私は中学時代クラスでずっとトップでしたので彼に成績で負けたことはありません。

彼ものんびりした男で勉強をガリガリやるタイプではありませんでした。が、授業のポイントを見極め要領よくやっていました。育ちの良さが顔に現れており、誰にでも優しい人間でした。

今は良き弁護士として活躍していると聞いております。

東京工業大学 → 某大手光学機器メーカー

スポーツも、勉強も良くでき、喧嘩が強く体の大きい、少しやんちゃな優等生タイプの男でした。柔道の授業に時に一瞬で投げ飛ばされ、記憶を失ったことを昨日のように覚えております。

勉強しているそぶりはちっとも見せませんでしたが常に学年トップ10に入っており学年では有名な存在でした。

東京大学 → 医者

文句なしに成績のいい男でした。学年トップ5には必ずいました。中学時代から鉄緑会に通っており、高一の時点では既に数Ⅲ、数Cを終えようとしているところでした。

こんな奴にはかなわないと思ったのを覚えております。

誰にでも優しく性格は温和。言い争いをしているところは聞いたことありません。極めて素直で、自分の頭の良さをひけらかさない、良い人間でした。

自分が病気になったらこの人に見てもらいたいと思えるような人格者でありました。

東北大学 → 某大手フィルムメーカー

中学時代の成績は中の上くらい(クラス40人中、10〜20番くらい)、可もなく不可もなくといった印象でした。少なくとも学業という面では、負けることはないだろうなと思っていました。

一浪して必死に勉強し、東北大学に行っております。

専門学校 → 某IT企業

学年のうち1〜2%程度の人が専門学校に進学します。成績は良くありませんでしたが、自分の意見をはっきり言う男で、地頭は良かったです。成績が良くなかった理由は趣味の世界に没頭してしまったが故であり、以来学校の勉強に身が入らなかったようです。

ただ、元々の頭の良さが生き、某IT企業で若くして中枢を担う幹部として活躍しているそうです。

慶応大学 → 某大手ITセキュリティ企業

文武両道を地で行く男でした。スポーツ万能、勉強もでき、明るくて誰とでも友達になれ、皆を笑わせるために体を張ったギャグを披露して、時にはパンツを脱ぐ。そんな男でした。

 

誤解しないように言っておきますが男子校ではパンツを脱ぐのは挨拶みたいなものです。誰のチンコがむけているかは教室の全員が把握しています。

 

気質的に慶応大学とかだろうなと思っていたら案の定、慶応大学に行っていました。人間的にも素晴らしい人物でしたのできっと今は良い上司、良い父親になっているのだろうなと思います。

早稲田大学 → 某大手IT企業

タクシーがやたらと並んでいる中央区(だったよね?)のIT企業に勤めている彼も温和でスポーツが良くでき、悩み相談に良く乗ってくれたものです。

中学時代から頭一つ抜けていて、特別進学クラスに進学し、そのまま東大でも行くのかと思いきやなぜか早稲田大学で妥協したようです。早慶レベルだったら鼻ほじってても受かるくらいのレベルだったはずなのですが、どうしても早稲田に行きたかった理由があったようで、良い学生生活を送ったとしみじみ語っていました。

こういう大学に行き、就職している

偏差値60程度の私立中学の生徒が、大体どういった大学に行き、就職しているのかが分かりましたでしょうか?もう少し紹介できる人もいますが大体上に書いたような感じです。

早慶以上はまあ普通で、旧帝大だとちょっと頑張っているかなというレベル、東大・京大だと「いいね!」みたいな感じです。

これが開成中学だと様相が変わるんでしょうね。

 

私なりに彼らの中学時代と、彼らのその後を見ていると、いい大学に入っていい会社に入る人は頭が良いのではなく、人の話を良く聞き、素直な人が多いと思います。そして人の気持ちが分かり、優しい。

 

中学受験の成否を分けるポイントもそうなのかもしれませんが、人の話をしっかり聞く素直さ、これが本当に大事なことなのかもしれないと感じます。

 

どんな中学に通っていて、どんな経験をしていたのかはこちらに詳しく書いています

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