【中学受験】受験直前まで学力が伸びるというオカルトを伸びた人が語る

【中学受験】受験直前まで学力が伸びるというオカルトを伸びた人が語る

中学受験をしている親御様だったら一度は必ずや聞いたことのあるフレーズがこれ。

「受験直前期にググっと成績は伸びる(男子はとくに)」

 

ま、半分本当で半分嘘です。

伸びるのには理由がありますし、伸びないのにも理由があります。だから理由もなく「ググっと成績は伸びる」ってわけじゃあありません。学力ってそんなもんです。

ところが、この言葉を「今は成績が悪いけども直前期まで伸びるって言われているし・・・(とくに男子)」と安心材料にしている親御様多いんじゃないですかね?

 

ちなみに私、中学受験の時は直前期になっても伸びませんでしたが、大学受験の時は直前期まで伸びました。

伸びなかった中学受験の時と、伸びた大学受験の時とでは、感覚は全然違いましたね。中学受験の時の方が偏差値は高かった(直前期で偏差値65〜70くらい)のですが、合格のイメージが湧きませんでした。

一方で大学受験の時は偏差値は低かったのですが(夏休み前で偏差値50いかないくらい)、受かる気しかしませんでした。

 

てなわけで、伸びた理由と伸びなかった理由もちゃんと話せますので、話していこうと思います。

受験直前期に成績が伸びるというオカルト

中学受験だけじゃないんですよね、こう言われてるの。

大学受験でも「現役生は最後の最後まで成績が上がる(だから諦めないで)」とか「浪人して心を入れ替えると急成長する(だから諦めないで)」とか言われてます。

 

それどころか、こんなのもありますよ。

「3歳馬は秋に大化けする」

とか

「本田圭佑は星稜高校に行って伸びた」

とか

「霊験あらたかな壺を購入させて頂いたら私の人生が変わりました」

とかね。

 

あと、こんなのも。

 

坂井泉水さんをどうこう言うつもりはございませんよ。

 

受験であれ、競馬であれ、サッカーであれ、人生であれ、成功した人は成功するための努力があって、成功した理由があるんです。

もし、本田圭佑が星稜高校でちゃんと練習せずに「負けないで」を毎日聞いていたとしたら、ミランには行っておりません。

 

伸びた人や馬にはそれなりの理由があるものです。奇跡が起きて伸びた、なんてのはあり得ないのに目の前の課題を直視しないから淡い期待に身を委ねてしまうんでしょうね。

すっげえ当たり前のことを言っちゃいますが、成功した人は成功するために必要なことを考え、実践して、諦めずに努力したから成功してるんです。

ただの慰めとして「成功談話」を信じるのって奇跡が起きるのを祈っているに等しい行いです。

 

奇跡なんて起きませんって。

 

これが「受験直前期まで成績が伸びる」という話の半分嘘の部分。で、半分本当の部分もございます。

確信を持って勉強しているか?

合格するための距離は把握してますか?

私の経験談という狭い範囲の話で申し訳ないのですが、正しい努力をせずに奇跡を願ってた中学受験当時の塾仲間はことごとく落ちていきました。そして、大学受験の時も奇跡を願ってた人たちは浪人いたしました。

私はというと、中学受験の時は偏差値65くらい(受験直前期)で奇跡を願った結果、偏差値68の学校に落ちました。大学受験の時は偏差値50にいかないくらい(夏休み前)で、奇跡ではなく自らの確信に身を委ねて偏差値75くらいの学校に合格しました。

 

高校3年生の時に学校から言われて無理やり受けさせられた全国模試(確か夏休み前)で5教科合計で偏差値50いかないくらいでした。合格判定はもちろんF!

 

国語だけ偏差値80くらいでしたが、これはナボコフの「文学講義」を読んでおり文章の読み方を知っていたからです。あと、古文と漢文も趣味で読んでおりましたから。

  

紹介しといて言うのもアレなんですが、ナボコフの「文学講義」は小学生が読むには難しいですし、親御様が手に取ったところでジョイスとかオースティンとかディケンズを読んでないとさっぱり訳が分かりません。

本気で国語の成績を上げたい方はどうぞ、という感じですね。

 

何しろ、私が目指していた学校と模試を受けた当時の学力とでは恐ろしく開きがあり、半年ちょいで埋められるようなものだとは親や友達も含めて誰も思っておりませんでした。

 

が、私本人だけは「あ、余裕で受かる」と思ってました。

 

だって、志望校で何が求められているのかと、合格するまでに必要な勉強量、それにかかる時間が見えてましたから。で、個人的な見積もりでは半年もあれば十分だと思っていましたから。

中学受験の時と大学受験の時とで違った最大のポイントは、合格までの距離を把握できていたかどうかです。

現時点の実力と身につけるべき実力のが分かっており、差を埋めるための要素が分かっており、要素を身につけるために必要な参考書・テキストを買い揃えており、それを何時間で終わらせられるかが見えていたんです。大学受験の時は。

 

ほんとにただそれだけ。でも、これに気付けるかどうかで合格か不合格かが決まってしまうんですよ。超大事、イェー。

何を勉強したら良いか分かってますか?

さて、どうして私には合格までの距離が見えていたと思います?

勉強する内容が分かっていたからです。

なんで勉強する内容が分かっていたかというと、過去問を解いていたからです。過去問を解いて現在地と目的地の距離を正確に測ったからです。

なぜ、距離を測ろうと思ったかというと、中学受験で失敗したからです。失敗して思ったのは、もう周りも自分にも悲しい思いはさせたくないと本気で思ったからです。で、勉強に手をつける前に悲しい思いをさせない方法を考え続けて出した結論が、合格までの距離を測る、ということだったんです。

 

過去問の分析は夏休み前に既に済んでおりました。

で、全然解けないながら、何が足りてなくて解けないのかが分かり、何を勉強したらいいのかも分かりました。手をつけてはいませんでしたが、必要な参考書、テキストは全部揃えました。

 

テキストをゲットするためだけに予備校も3ヶ月くらい行きました。テキストを手に入れたらすぐに辞めようと思ってたのですが、執拗な慰留にあいまして親へのリスペクトが溢れていた私は辞めるに辞められなかったんですね。

 

ま、予備校に行くと見せかけ、夏期講習をサボって恋愛一直線でしたが。

 

本気で勉強しだしたのは9月の終わり頃です。計算上、そろそろ勉強しないとヤバくなってきたからです。

 

何を勉強しないといけないかが分かっていたので、粛々と進めるのみです。

1時間で終えられるはず学習量が2時間かかってしまったら、半分に短縮できるすべを考えました。逆に1時間かかるはずの学習量を30分でできたら、もっと効率的にできる方法はないのか考えました。そしてそれを実践し、修正し、また実践し、分析し、修正し、実践し・・・。

ということを繰り返していたら2月頭には余裕で志望校の問題が解ける状態になってました。

周りからはどう見られていたのか?

周りの人たちは私を国語だけ異様にできるバカだと思ってましたので、志望校に受かった時は「なんで?」と口にしました。

で、先生たちからは「現役生はやっぱり最後まで伸びるんだなあ」と言われ、「現役生は最後まで伸びるオカルト」の片棒を担いでしまった次第でございます。

 

そういう経験をしてきたからこそ言えます。

そんなオカルトねえよ、ってね。

正しく努力してきたから正しい結果が得られたんであって、むやみに勉強したところで合格なんか手に入るはずありません。

中学受験ではどうなのか

「1学年上のあの子、受験直前まで成績が振るわなかったのに開成に受かったらしい」

「小学校6年生から塾に入ったのに、メキメキ成績をあげて御三家に受かった」

 

それ、奇跡じゃないですよ。やるべきことが見えていて、実際にやったからこその結果です。

実際にやるのは誰でもやってますよね。

でもね、やるべきことが見えている小学生がどれだけいるか。見えている子は論理的に説明してくれるはずですよ。なぜ自分が受かるか、ってね。

 

正しい努力ができていなけれ結果なんか出ません。だから、「受験直前期まで伸びる(とくに男子)」なんていうオカルトを信じるよりもやるべきことがありますよね?

何を勉強すれば良いのか、それにどのくらいの時間がかかるのか、を把握することです。

 

いいですか、そんなこと塾じゃ教えてくれませんよ。それは親御様が把握してお子さんに教えるべきことです。

 

大人になって難関私立中学の過去問を解きまくって思いました。

「ああ、難関校が問うていたのは基礎知識を前提にした応用力だったのね」

「ってことは、基礎知識を身につけて、応用力を身につけたらいいのね」

「基礎知識は暗記で十分にいけるから、あとは応用力ね」

「応用力とか言ってるけどただのロジカルシンキングじゃん」

「そんなもん、すぐに身につくよね」

 

こんな感じでございます。中学受験で必要な勉強量の見積もりもいたしましたよ。

半年あれば十分。頑張れば3ヶ月でどうにかなる量です。

 

でもね、合格までの距離と、距離を埋めるための要素と、要素を満たすための参考書・テキストなんてだーれも教えてくれません。一体、どうなってるんでしょうか?

 

こういうことが分かってる子供は受かりますし、分かってない子供は受かりません。んで、分かってない子供の方が圧倒的に多い。当たり前ですよ。こんなこと分かってる子供が沢山いたら中学受験塾は儲かりません。

オカルトの正体

入試で問われていることが分かっていないのに、奇跡に身を委ねようとする親御様の期待とお子様自身の根拠ない希望がオカルトの正体です。

受験直前期まで伸びる子供は確信を持って勉強していた子です。

 

試験で問われていることと、自分と試験の距離、そして勉強すべきこと、勉強すべきことの総量を分かっている子供です。

でもね、それを全ての小学生に期待するのは無理があります。

 

だから、親御様が可愛い可愛いお子様を全力でバックアップしなくちゃなりません。

 

私が一人一人見ていける時間があるなら見ていきたいくらいですよ。

 

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