【中学受験】テキストが蛍光ペンと付箋だらけの子にビビるな 自分を信じよう
さあ、いよいよ1月10日。いよいよ本格的な私立中学入試シーズン到来でございます。
雰囲気に飲まれちゃうかも、なんて心配になってますよね。いつも通りの実力を出すため、動揺しないように早めに東大宮に向かおうなんて考える親心。
誠に素晴らしいです。
今回のテーマとは関係ありませんが、東大宮に行くには上野東京ラインか、湘南新宿ラインで行く人がほとんどだと思います。大和田からタクシーという人はほとんどいないでしょうね。
しかしながら、東大宮はトラップがあります。必ず終点がどこなのか確認して電車に乗ってくださいね。
同じ色の電車なのに大宮で分岐しますから。
正解:古河、小金井、宇都宮、黒磯
不正解:籠原、高崎、前橋
終点がどこかを確認する余裕がなかったって?だったら大宮の次の駅の駅名に注目してください。土呂だったら正解。宮原は不正解。
もし宮原に来てしまったら速攻で東大宮までの到着時間をスマホで確認しましょう。やばそうなら宮原からタクシーでも行けます。
ま、そうならないように試験開始時間の1時間前には到着するように出発するべきなんですけどね。
気をつけるべきは電車だけではありません。普段は人もまばらな東大宮にわんさか受験キッズが集結しております。まるで嵐のコンサートです。
人をかき分け栄東中学校に到着すると、今度は教室に振り分けられます。他の受験生の様子が気になって仕方ありません。
お子さんは教室で動揺してしまうような光景を目にすると思います。
他の受験生が蛍光ペンと付箋だらけのテキストや過去問を必死に繰って、最後の追い込みをかけている。
そういう時に心が整っていないお子さんはこう考えてしまいます。
「やばい、こいつらはツワモノの群れだ・・・!」
ガチの状況に慣れていなければいないほど、周りがめちゃくちゃ頭いいように見えます。たかだか蛍光ペンと付箋だらけのテキスト、過去問を見ただけで簡単に心はジェットコースター〜FUJIYAMA〜。
蛍光ペンと付箋だらけの他の受験生のテキストにビビらない。これ、結構重要です。動揺して我を忘れると、自分の体から自分の意識が離れていくような奇妙な感覚になったりします。
完全に雰囲気に飲まれてしまっている状態です。
どうやったらそんな状態にならないか。
結論から言いましょう。テキスト、過去問が蛍光ペンと付箋だらけだったら、それは学習のポイントが分かってない奴だと思うことです。
つまり、要領が良くないと理解し、自分のスタイルを貫き通す覚悟を持つ。
なぜそんなことが言えるのかって?それはこれから説明していきましょう。
蛍光ペンと付箋にビビる理由
入試会場というのは殆どの人がビビってます。もしくはビビらないまでも雰囲気に飲まれちゃいそうになってます。
そんな時は周りの受験生がみんな頭良さそうに見えるものです。
蛍光ペンと付箋でびっしりのテキストや過去問を広げている子を見たらなおさら。
なぜビビるのかというと、ざっくり言ってしまえば自分に自信がないからなのですが、なぜ自信がないのかというと明確な判断基準がないからです。
蛍光ペンで塗りたくられ、付箋がびっしりのテキストを持った子、という目の前のライバルをどう判断していいか分からないのでビビる。
では蛍光ペンまみれ、付箋びっしりとはどういう状態なのかをなるべく正確に表現していきたいと思います。
蛍光ペンまみれは不安の現れ
まさか、蛍光ペンをテキストや過去問の重要な箇所に引いてはいないでしょうね?
それって何の意味があるんですか?
蛍光ペンを引いたら重要な箇所が覚えられるとでも思っているのですかね。
なわけないでしょう。
蛍光ペンというツールは引いている箇所と引いていない箇所を視覚的に区別するためのツールです。
正しい使い方は「区別」です。
自分が重要だと思う箇所に引いたって、その箇所が覚えやすくなるということはありません。
あ、これ、実際に教えてた経験をもとに言ってますからね。蛍光ペンを引きまくっている子ほど、ポイントがつかめていないんです。
ではどう使うのが正しいのか。
算数における蛍光ペンの使い方
算数で初めに行うべきは条件整理です。問題を解くための条件とそうでない箇所をより分ける作業が必要です。
ですから、蛍光ペンは問題文の中の条件となる箇所のみに引く。
問題文の条件となる箇所のみに蛍光ペンを引く訓練をしていると、問題を解くために必要な条件のみが視覚的に浮かび上がりますので問題を解きやすくなる。
テキストに書いてある「ポイント!」みたいな所に線を引っ張るために蛍光ペンはあるんじゃないんです。
国語における蛍光ペンの使い方
国語はどうか。
主に論説文の文章において、著者の意見と反対意見を別の色で塗り分けて視覚的に分かりやすくするために使います。
国語における蛍光ペンの引き方、使い方は↓で書いてます。
二色の蛍光ペンを使うことにより、論説文の基本パターンである二項対立の構造が視覚的に分かるようになります。
テキストや過去問が蛍光ペンまみれとはどんな状態か
蛍光ペンまみれのテキストや過去問、見た目にはやばそうですが、実際は大したことがございません。
十中八九、使い方が分かってません。
そういうテキストやら過去問を広げている子を見たら、
「おやおや、混乱状態だな」
とでも思っておけばいいんです。
では付箋はどうか?
付箋まみれのテキスト
蛍光ペンと同じく付箋まみれのテキストを抱えた子は多いです。
何やらペタペタ、ペタペタと親の仇のように付箋を貼りまくってます。
付箋というのは索引の代わりの役割を果たします。索引は大切な情報をすぐに得られるために存在します。
受験生にとって大切な情報とは何かと言いますとなかなか頭に入ってこない箇所、すぐに忘れてしまう、覚えられない箇所です。
ここに付箋をはるんです。
で、自分がどうしても覚えられない、忘れてしまう箇所をすぐに探し当て何度も読み返すために付箋を貼っておくといちいち一所懸命探さなくてもすぐに自分の弱点にたどり着く。
貼り方は簡単。
間違えた箇所に貼る・・・、ブッブー!
そうじゃないです。
自分の言葉で解き方を説明できない箇所に貼るんです。
いいですかね。解けたとしてもなぜ解けたのかを説明できない箇所というのは、本当の意味で理解ができていない箇所です。
では、本当の意味で理解できていないってなんなんでしょう。
例えば、差の本質的な理解を親御様はできてますか?
引き算でしょ、って?
うーん、じゃあこんな問題を解いて、きちんと説明できますか?
問題:1月3日から数えて1月10日までは何日あるか答えよ。
正解:10ー3+1=8
答え:8日
差に関する問題なので引き算をすりゃいいんでしょ、と7日という答えを出した方。残念ながらブッブーです。答えは8日です。
最後に足した「1」という数は何でしょうかね?差とか引き算とかいうものの本質を理解していないと「+1」はできません。
引き算で求められるのはあくまで差です。上の問題では差ではなく要素の数を問うています。
図にするとこんな感じ。
引き算で求められるのはあくまで要素間の差の数です。対して上の問題で問うているのは要素の数量です。
引き算では要素間の差の数を求めることはできますが、要素の最初もしくは最後はすっ飛ばしている。だから、「+1」をするんです。
この理屈を理路整然と話すことができたら差に関する理解はOK。
そうじゃなかったとしたら、単に「+1」すりゃいいと覚えてるだけ。最初はそれでもいいんですが、そのうち辛くなってきます。
そういう細かな正しい理解の積み重ねが最後に物を言います。とくに難関校ではとっても大事な理解です。
言葉できちんとロジックを説明できる。これが理解した証拠。そうじゃなければ理解していない証拠。ちゃんと説明できなかったとしたら付箋をバーンと貼りましょう。
一度自分の言葉で話すことができた事柄はなかなか忘れません。だから、最初は話せなかったとしても、話せるようになったら付箋を外しちゃいます。
すると付箋はどんどん減っていきます。つまり、付箋の数というのは現存する怪しげな箇所の数ということ。
付箋がいっぱい貼ってあったら、怪しい箇所がいっぱいある、もしくは付箋の使い方を知らないな、と思っておけばいいわけです。
蛍光ペンと付箋がわんさかある子を見たら
それでも何だか気になりますよね、蛍光ペンと付箋。
ここからはおまじないです。
蛍光ペンで沢山色を塗っている子を見たらこう思いましょう。
「スーパー戦隊」
付箋をいっぱい貼っている子を見たらこう思いましょう。
「ライオンキング」
大丈夫。
たかだかスーパー戦隊とライオンキングだもの。
君は君の歩んできた道を信じて突き進むしかないものね。
自分を貫いて今日、頑張れ。
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