国歌「君が代」歌詞から意味を徹底解説!意外と知らなかった君が代の意味と背景

国歌「君が代」歌詞から意味を徹底解説!意外と知らなかった君が代の意味と背景

入学式や卒業式、あるいはスポーツの国際試合などでも歌われる「君が代」。意外と知らなかったその意味と背景を歌詞の精読から明らかにしていきます。

歌詞

君が代は

千代に八千代に

さざれ石の

巌となりて

苔のむすまで

引用元 君が代 作者不詳

日本人なら誰もが聞いたことがある、あるいは歌ったことがある「君が代」ですが、歌詞の意味や起源をきちんと考えたことのある人は案外少ないのではないでしょうか。

私は小学生の頃までは、「巌となりて」の部分は「岩音鳴りて」なんて聞こえてししおどしが鳴っているのかなと勘違いしておりました。「君」は「目の前にいるあなた」と理解していたので、静かなところで好きな人と一緒に、ししおどしの音を聞きつつ「苔に覆われた石」を見ているのかな、と考えていました。

君が代の形式と作者

「君が代」の歌詞は短歌の形式になっています。

実際に歌詞を見ていきましょう。

 

君が代は 5文字

千代に八千代に 7文字

さざれ石の 6文字

巌となりて 7文字

苔のむすまで 7文字

 

「さざれ石の」のみ6文字ですが、全体のリズムとしては短歌の形式です。歌わずに短歌調に読んでみると、この歌詞がもともとは短歌であると分かると思います。

この歌詞は作者不詳となっておりますが、作者は歌人で、恐らくは国歌として作詞されたものではありません。後から歌がつけられたのでしょう。

 

が、現在では「君が代」は国歌として歌われておりますので、国歌である前提で読み解くべきでしょう。

国歌「君が代」としての解釈

「君」とは

これが国歌であるならば「君」は国王、帝として捉えるべきであり、日本国においては「天皇」がそれに該当します。

「代」とは

「君」を「天皇」と捉えると、1代、2代の代、つまり世代と解釈できます。

「君」は「代」にかかっていますので、「君が代」は1セットで「天皇家の血脈」と訳します。

「千代に八千代に」とは

世代が「千代に八千代に」なので途方もない世代を経る、つまり永遠と言えるほど長い時間と解釈できます。

「さざれ石の」とは

「さざれ石」とは漢字で書くと「細石」であり、小さな石です。

「巌となりて」とは

「岩音鳴りて」ではありません。「巌となりて」です。

巌は大きい石のことですので、「大きい石になって」と訳せます。

「苔のむすまで」

「苔がむす」とは「苔が生えるまで」という意味です。

「君が代」の意味

天皇家の血脈は

永遠に近いくらい長い時間続いていく

小さな石が

巨石になって

苔に覆われるまで

 

国歌として歌詞を解釈するならば、このように現代語に訳せます。

つまり、良いか悪いかは置いておいて、「天皇家はずーっと続くよ」という歌です。

小石が巨石になって苔が生えるくらい長い時を経るということですね。

背景を順を追って想像する

ここからは歌詞をそのままの意味に訳すだけでなく、この歌の背景まで歌詞のみで推測してみようと思います。

 

ではどんな場面の歌なのかを考えてみます。

「君が代」の後半部分の「さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで」の場面を想像してみましょう。

 

普通に考えると小石が巨石になることなどありえないと思うかもしれませんが、ある特定の状況下では起こりえます。

小石が巨石になる要件①

それは石の成分であるケイ素、マグネシウム、炭酸カルシウムなどが小石に付着して周りの小石と一体となりつつ、長い時間を経て大きくなるような場面です。

したがって小石の周囲にはケイ素、マグネシウム、炭酸カルシウム等が豊富にあります。

小石が巨石になる要件②

通常の大気中であればケイ素やマグネシウム、炭酸カルシウムによって小石が大きくなることはありません。

大気中に小石を巨石にするほどのケイ素やマグネシウム、炭酸カルシウムは存在しませんし、大気の中にあると風などの作用により小石は更に小さくなってしまうからです。

水の中であれば、上記の成分が溶け込んでいる状況は多くあります。

したがって小石は水の中に長時間あるものと推測されます。

小石が巨石になる要件③

水の中であっても、流れが速い水であれば小石に石の成分が付着する前に流されてしまいます。それどころか流れに流されて更に細かくなりますので巨石になることはあり得ません。

したがって水は水でも流れのない静かな水の中です。

要件をまとめてみる

①ケイ素やマグネシウム、炭酸カルシウムを多く含む

②長時間存在する水の中

③流れがない静かな水

こんな状況に小石はあるものと推測できます。

海の中ではないですね。③の要件が満たせません。潮流があるからです。

川の中でもないです。③の要件が満たせません。水流があります。

単純な水たまりでもないです。②の要件が満たせません。

 

小石が巨石になるために、最も適した条件はケイ素、マグネシウム、炭酸カルシウムを多く含んだ水が絶えず供給される水たまりです。

この条件に合致するのは洞窟内の水たまりでしょうね。消去法と要件の合致とで洞窟と導き出せます。

洞窟の中でも鍾乳洞が最も望ましいです。なぜなら石の成分が水の中に多く含まれているからです。

 

すなわち、「さざれ石の 巌となりて」は、

岩の中のケイ素、マグネシウム、炭酸カルシウムを多く含んだ水が垂れ落ちる水たまりの中の小石にそれらの成分が付着して徐々に大きくなり、他の小石も自らに取り込んで巨石になる。

そういった情景が描かれていると推測できます。

 

また、「苔がむす」のでジメジメしていて、苔の胞子が吹き飛ばされないような静謐な環境が必要ですから、洞窟の中は適しています。

背景をもとに更に想像する

洞窟の中で小石が育っていく様と天皇家の血脈を歌った歌という二つの要素を組み合わせて考えます。

天皇家の始祖は天照大神という説があります(日本書紀)。

その天照大神が岩戸(洞窟)に隠れる有名なエピソードがあります。ちなみに、この岩戸は伊勢神宮の近くあります。

天照大神が岩戸から出てきてからの歴史を日本の歴史=天皇家の歴史とすると、

この歌詞は天照大神の時代より脈々と受け継がれる天皇家の血脈と、天照大神が隠れた岩戸の中にあった小石が巨石になり苔で覆われるまで育つという事象を対比し、両者の永遠のような時間を歌ったものと想像できます。

 

「君が代」が国歌である前提のもと順序立てて考えていき、最後はちょっとした飛躍をまじえるとそのように想像できます。

 

学説がどうか、研究者がどう言っているのかは知りませんが歌詞をもとに、多少の知識を使って、順を追って考えると以上にように考えることができます。

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