リビング学習ー中学受験の学習環境を整える

リビング学習ー中学受験の学習環境を整える

リビング学習のススメ

雑誌等でも効果的と言われているリビング学習。東大に合格する子どもの多くがリビング学習をしていたとも言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

かく言う我が家でも公文に通う息子はリビング学習を行なっています。

また、私は中学受験をしていた時は自分の部屋に学習机があり、また大学受験の時も自分の部屋で学習をしていました。

その経験から中学受験においてはリビング学習を強く勧めたいと考えております。

 

実際の経験から得たメリット、デメリットを紹介していきます。

リビング学習のメリット

親が子どもの進捗状況を把握できる

経済的に恵まれた家庭でなければ親が子どもの家庭教師、つまり最良のパートナーになるべきと私は考えています。

詳しくは中学受験に挑む最良のパートナーをご覧ください。

そして目指すべき家庭教師像は、子どもの課題を把握して学習計画を立て、適宜調整を図っていく存在だと考えています。勉強を教えるのが主目的ではありません。

詳しくは目指して欲しい中学受験パートナーの姿とはをご覧ください。

では忙しい中、どうしたら子どもの進捗状況を把握できるのか?

 

その答えがリビング学習です。

 

塾で子どもが何をやっているのか正確に把握していますか?

何ができて、何に困っているのか把握していますか?

 

自信を持ってYESと言える親の方が少ないのではないかと思います。

子どもにどうだった?と聞いて本当のことを正確に教えてくれるのであれば問題ありませんが、そうはいきません。できないことは隠したがりますし、都合の良いことしか伝わってこないものです。

成績をうるさく言う親の子どもならなおさらです。

 

正しい学習計画を立てるために最も大切なのは正確に状況を把握することです。

子ども部屋での学習で、正確に状況を把握するにはつきっきりでいなければなりません。時間がないのに現実的ではないです。

リビングで学習していれば皿洗いの最中や、料理をしている最中にチラチラ見て状況把握ができます。

 

子どもは正直なもので、できない箇所では手が止まります。しばらく手が止まっていたとしたら、解答のための道筋が見えていない箇所だと判断できます。

また、立てた学習計画に対して終わったのか終わらなかったのかがリアルタイムに把握できます。完了したら子どもが一息つくからです。

 

子ども部屋で学習していたとしたら、終わったのかどうかをわざわざ確認しなければなりません。ノートを見て、「本当にやったの?どうだった?」なんて聞かないといけません。

これは子どもにとっても親にとってもストレスになります。

 

リビング学習最大のメリットは状況把握をリアルタイムに正確に、そしてストレスなく行えることです。

親が子どもに適切なタイミングでアドバイスを行える

我が家の息子も私が片付けや料理や洗い物をしているときに公文のプリントをリビングのテーブルでやってます。わからない箇所ではイライラし出し、しまいには上の空になります。

そういう時、尋ねられるまで助言はしません。ただ、どの単元をやっているのかは把握しているので、何に困っているのかは察しがつきます。

 

そのうち観念すると「どうやるのか教えて」と聞いて来ます。

そこでようやく「どれどれ」と見にいきます。もちろん尋ねられる前からどう教えるのかは考えておいてます。

 

以前は手が止まっていたらわざわざ「どうしたの?」と聞きに言ってました。が、「分かるから黙ってて!」なんて言われ、「え?今、手止まってたじゃん?」というやりとりが始まり、結果うまくいかないことが多かったです。

 

子どもの性格にもよるかもしれませんが、分からない状況を他人からほじくりかえされるのはけして気持ち良いことではありません。いちいちほじくり出そうとする状況が続くとますます「分からない」と子どもが言い出しにくくなります。

これではそのうち勉強が嫌になります。

したがって、聞かれるまで我慢する、というアプローチをとっています。

 

もしリビング学習をしていなかったとしたら分からない箇所でつまずき、イライラし、手が止まり、漫画を読み出したり、答えを見て何となくわかった気になり、勉強した!という気分になることが多いと思います。

かくいう私も中学受験の時はそうでした。

 

小学生が、分からない箇所にぶち当たった時に、

「むむ!これは自分の何らかの能力が足りていないから解けないのだ。原理原則に立ち返って、分からない部分を要素分解して抽出し、ボトルネックとなる要素を特定した後、どのように学習計画を修正するか考える必要があるな・・・」

とは考えません。それが考えられる小学生だったら放っておいても志望校に合格します。

 

中学受験において、それは親の仕事です。

学習の習慣を育める

学習は反復です。反復は習慣を作り出し、習慣があるから反復できるようになります。急に学習習慣が作られるようにはなりません。

習慣の元となる反復は、本人の強い意志か、周りからの強制力が必要です。忍耐力がいるからです。

学習習慣が既にある子どもであれば問題ありませんが、最初は誰だって学習習慣はありません。強い意志があれば良いでしょうが、中学受験において初めから「僕は絶対に開成中学に受かるのだ!」と強い意志を持った子どもは稀です。

 

学習の習慣も、強い意志もない場合は中学受験勉強の開始時点ではある程度の強制力を要します。

そして、学習初期時点では「できた、できない」よりも学習の習慣をつけることが最優先にやるべきことです。

リビング学習では、親が見る行為が強制力になります。子ども部屋学習では自分の意志が必要になります。

リビング学習のデメリット

消しゴムのカスが床、テーブルに散らばる

実際にやってみてわかりましたが、テーブル周りが消しゴムのカスで汚れます。始終掃除をしないと消しゴムのカスに囲まれて食事をする羽目になります。

しかもテーブルの上の消しゴムのカスはとりにくいです。小さめのほうきとちりとりがセットになったのを100円ショップで買ってくると良いでしょう。

あと、鉛筆の跡がテーブルに残ります。これは水ふきでゴシゴシすれば取れるので大きな問題ではありません。

 

その他、教材をリビングに置くことになるので、教材を置くための棚を買ってきた方が良いです。

教えようとしすぎて喧嘩になる

自分の目の届くところで子どもが勉強しているとつい口出しをしたくなります。

ただ、口出しをしすぎると喧嘩になります。そのうちお互いリビング学習が嫌になります。

リビング学習の最大の利点は教えることではなく、状況把握が正確に行える点にあります。あくまでアドバイスができるようになるのは副次的な効果と思っておいた方が良いでしょう。

他の家族がテレビを見れない

集中して勉強するためにはある程度家族が我慢する必要があります。テレビはその最たるものです。

リビング学習の初期においてはテレビは見れない、と覚悟しておきましょう。

ただ、ご安心ください。しばらくすると本人の興味ない番組だったら見られるようになります。

学習に集中できるようになるからです。小学一年生の息子ですら、興味のないニュースやドラマであれば黙々と勉強してます。

しかしながら、娘がドラえもんを見ようとすると息子は大騒ぎしだすのですが。。。

まとめ

リビング学習の心がけ

  1. 状況把握に徹する
  2. アドバイスはしすぎない
  3. まずは学習習慣を作るのを目的とする
  4. 掃除をこまめに行う
  5. 棚を買う
  6. 最初は家族が多少我慢する

リビングで公文式が最強

私は公文の関係者でも回し者でもありませんが、低学年のうちはリビングで公文式が最強の学習メソッドだと考えてます。

公文式の「正しい方法の反復」という学習は、原理原則に沿った勉強法だからです。

しかも低学年から公文式を真面目にやっていると学習の習慣がつきます。中学受験勉強の初期において大きなメリットです。

これに比べれば計算の速さや正確性が養われるのは副次的な効果と言うべきでしょう。

 

というわけで今からリビング学習をしようという方はまずは環境を整え、気持ちを整えてください。

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