【中学受験】四谷大塚の「進学くらぶ」 メリット・デメリット6選

【中学受験】四谷大塚の「進学くらぶ」 メリット・デメリット6選

進学くらぶのメリット

進学くらぶが対象にしているのは習い事が忙しくて通塾できない人や、塾が近所にないローカルな人です。

あるいはなるべく費用を削って中学受験をしたい人とか。

 

そういう人が気にするのは、

・勉強についていけるのか

・これで中学受験レベルの学力がつくのか

の2点でしょう。

 

結論から言いましょう。

勉強についていけるのかはご家庭次第です。

 

中学受験レベルの学力がつくのかはしっかりこなしていれば確実につきます。

 

ではこの2点に対して詳細にメリットとデメリットをお話ししてまいります。

まずはメリットから。

映像授業の質が高い

通塾の場合、塾によって授業の質は違います。

もちろん講師によっても違います。

当たり外れがあります。

大変恐縮ですが新人さんやバイトが講師だと、板書と発声が下手なことがままあるんです。

板書と発声の基本すらままならない人が教壇に立つと子どものやる気がなくなります。

「あいつ、森田童子かよ!」

ってね。

あぁ、また間違えてしまいました。森田童子は令和の小学生は知るよしもありませんね。失礼いたしました。

そこはかとないウィスパーボイス。高校教師。

 

対して進学くらぶについてくる予習ナビは経験を積んだ講師が映像授業をやってくれます。

私が個人的に気に入っているのは予習ナビの理科と社会です。

理科や社会を小学生がテキストだけで予習するのは割と辛いですし、親御様が解説すると間違った知識を植え付けることになります。

予習ナビの理科、社会では「なぜそうなるのか?」を小学生に分かるように紐解いて説明してくれます。

講師の方々は「なぜ?」をかなり意識されていると思いますよ。

「なぜそうなるのか?」を頭に入れながら学習すると、用語や概念の暗記が楽になります

 

また、映像授業ですから分からない部分を何回でも見られますし、進学くらぶの配信動画は1.5倍速で視聴できます。

繰り返しアーンド時間短縮ですね。

すきま時間を有効利用できる

ハードな習い事をやってる子でも、すきま時間(たとえば移動、帰宅後ご飯までの時間等)は結構あります。

まとまった時間を確保するのは難しいでしょうから、すきま時間で予習ナビを視聴するのがオススメです。

通塾の手間がない

通塾には意外と時間がかかります。

歩いて5分だったらまだしも、1駅先とかになると片道で30分くらいかかります。

電車を使わない場合でも、ちょっと遠いと車を利用しますよね。

中学受験塾名物、路上駐車&周囲の住民のクレーム発生でございます。

 

また、通塾の場合お弁当を作らないといけないケースもあります。

はじめこそ一所懸命作りますが、1年、2年経つと

「のり弁に梅干しでいいっしょ!」

なんて、楽をしたくなります。仕方ありません。水は上から下に流れますから。

 

進学くらぶを利用する場合、これらのわずらわしいファッキンイベントがございません。

これ、意外とありがたいです。

通塾することなく、家で好きなときに勉強できるのは素敵ですよ。

 

と、いいことずくめのように思えますが、これからご紹介するデメリットや注意点をよく読んでご判断願いたいです。

ご賢明な判断、オナシャス!

進学くらぶのデメリット・注意点

進学くらぶの注意点を実例をもとに3つに分けて紹介していきます。

・学習の習慣化が大事

・分からない部分の質問をどうするか

・公立中高一貫校志望の人はどうするか

ご自身のご家庭でできるかどうか慎重にご判断ください。

継続するには習慣化が必要

塾なし家庭学習のみの場合の最大のネックは継続です。

通信教材は進学くらぶに限らず、継続するための習慣化、要するに仕組みが必要です。

一方、通塾のメリットはペースメーカーになってくれる点です。

毎週、火、水、金は塾!

と絶対的な予定があると否が応でもそこに合わせて予習したり、宿題やったりする必要がある、っわけですね。

 

習慣化するには週間予定スケジュール、もしくは月間予定スケジュールが欠かせません。

小学4年生のスケジュールの立て方

小学5年生のスケジュールの立て方

 

スケジュールを立てる際の基本原則は下の3つです。

・到達目標を明確にする

・到達目標までに何をどこまで勉強するのか明確にする

・スケジュールに落とし込む

さて、到達目標を明確にして、どこまで勉強すると目標を達成できるのか親御様が判断できますでしょうか?

もちろん自分から進んで勉強する子にはそんなスケジュールは必要ないかもしれません。

が、普通はそうではありません。

進学くらぶを利用してうまく中学受験勉強をするには親御様の知識と管理能力がとても大切になります。

その場で質問ができない

4年生までは進学くらぶを利用していたものの、途中から個別指導塾や家庭教師を使うご家庭の事例は多数あります。

なぜでしょうか?

理由は小学5年生、6年生から急に難易度の上がる算数の学習に対応できなくなるからです。

しかもその場で質問して解決ができない、これが進学くらぶの弱みです。

 

予習シリーズの難易度の話でも書いてますが、学年が上がると急に難易度が上がります

予習シリーズの難易度と使い方

難易度アップに耐えられる子はいいでしょう。

耐えられず、どうしようもなくなったときに頼れるのは個別指導や家庭教師か、親御様です。

とりわけ経済的理由で進学くらぶを選択したご家庭では親御様が踏ん張らなければなりません。

 

できますか?

 

すみません、脅すつもりはないんですよ。

でも経済的理由だけで進学くらぶを受講するのはこういった危険性があるのを知っておいて頂きたいんです。

ちなみに私はこのブログを、四谷大塚および四谷大塚提携塾に通っている人向けに書いています。

とくにですね、進学くらぶを利用しているご家庭向けに書いてます。

ご相談は何でも承りますが、それなりのご覚悟が必要なことは知っておいて欲しいです。

公立中高一貫校向けに対応していない

2022年現在の進学くらぶは私立向けのみです。

公立中高一貫校を目指す方は進学くらぶだけでは無理です。

すると、6年生から公立中高一貫校向けの学習塾に通う必要が出てまいります。

「6年生からでいいの?」

と思われそうですね。

大丈夫です。

4年生、5年生で進学くらぶを使いながら学習習慣ができて、かつ基礎的な思考力ができた状態でしたら公立中高一貫校向けの学習にはかなりのアドバンテージができているものと思ってください。

また、機会がありましたら公立中高一貫校の受検(受験ではない点にご注意ください)についてむちゃくちゃ詳しく書こうと思いますが、あれは問題文の正確な読み取りと処理に過ぎません。

私立と異なり、知識の量はあまり重要ではありません。もちろん知識があると有利ですが。

基礎的なスキルは4年生、5年生の私立向け対策で十分に身につきます。

ただし、出題形式が異なります

でも、ご安心ください。

6年生の一年間があれば出題形式には十分慣れることができます

 

ともあれ公立中高一貫校を目指す人は進学くらぶだけでは無理。

6年生では専門の塾に入る必要がある、と知っておいてください。

 

では最後にまとめていきますよ。

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