【中学受験】中学受験をする小学生の生態 悩み、恋をし、強さ自慢をする小学生たち
中学受験をやったことない人ほど、中学受験生はみんな青白くてメガネかけてて、相似を探すのに一所懸命になっているやばい奴らだと思っているに違いありません。
そんな断定するなよって?断定したくもなりますよ。
古くは平成教育委員会です。
あの番組のキャラクター、めっちゃ青白いし、めっちゃメガネかけてる。なんか声も裏返ってますよね。
米良美一かお前は。
生身の中学受験生が出てくる場合だって平成教育委員会の勉強くんとどっこいどっこいです。クイズ番組とかでスーパー小学生的な扱いでよく出てくるじゃないですか。
平成教育委員会のキャラクターみたいな小学生が出てきますよね。
実は劇団ひまわりに所属してるんじゃないかとひそかに思ってます。
こんなん見せられたら中学受験生があまりいない地域の人たちは勘違いするに決まってます。
変な疑いをかけられている、それが中学受験生。
数式で人を呪い殺すと思われていても不思議ではありません。
高知の県庁所在地なんか覚えて何の役に立つのか、なんて言いがかりをつけてくる人もいますよね。
おいおいおい。お前ら高知県民をバカにしてると餃子食えねえぞ。ニラの生産量、日本一なんだよ!日・本・一!
さて、そんな中学受験生、実態は意外と普通でございます。受験をしていない小学生と同じくらいアホですし、子供っぽい。
勘違いを糺すため、私が見てきた中学受験生を紹介して少しでも中学受験生のイメージアップを狙う、というのが今回の趣旨でございます。
あたし生理きたんだよねー、マジでーと教室で大騒ぎする女子の会話にいたたまれなくなって逃げ出す男子
あるあるですね。中学受験生あるあるです。
なに?ないって?
私、2回出くわしたことあるんですけどね。
さて、こういう話、教室で大声で話してたら男子はきついですよ。
聞いちゃいけないことを聞いたような気分になって、男子は休憩時間中の勉強も弁当も手につきません。
で、教室から出て廊下でテキストを読むふりをするのですが、「続きが気になるゼ!」と気が気でない男心。
葛藤ですね。
コントラディクションと戦う男子、インスティンクトに身を任せる女子のガチの心理バトルが繰り広げられるあの日の日曜教室。
それが中学受験。
やべ、のっけから超誤解生みそう。
駅のホームギリギリに立って特急電車通過の度胸試しを行う男子
中学受験キッズの中には電車で遠くの塾まで通う子供もおります。
駅のホームでわんさと光るNの紋章。
んで、彼ら、一向にこない普通電車を待つ間、何をし始めたかというと、ホームギリギリに立って、通過する特急電車にビビらない心を育成していたんです。
すなわちホームギリギリに立って特急電車の圧に耐える、と。
心意気は買いますが単純に危ないです。
こいつらのようにはなれねぇ、と私は自分の限界を感じ取ったのを昨日のように覚えております。
このガキども、おっと失礼、お子さんたちの中にはとっても頭の良い男子もおりましたよ。
勉強ができるってことと思慮深さは違うってわけです。
エグい下ネタを披露し、小学4年生にまで用語を教える女子
とにかく一部の小学6年生の女子は下ネタが大好きでした。何に飢えているのか分かりませんが、エグい下ネタを披露するのは女子。
集団でエグい話をして、あろうことか1つ下、2つ下の子にまで食指を動かします。
私が見る限り、こういう話をする女子は成績があまり振るいませんでした。
だからって、年下の子に余計な知恵をつける必要はないだろう、と思っておりましたが、精一杯の自己表現だったのかもしれませんね。
セッ◯スって知ってるか?と鼻息荒く聞いてくる男子
女子に比べると男子はかわいいものです。
せいぜい、「セッ◯スって知ってるか?」と聞いてくるだけです。しかもなぜか自信満々。
あのさあ、女子はもっとやばい会話してるんだけど!と言いたいのを我慢して「うん、まあ」と答えるとニヤニヤするんですよね。
でもその先の会話が続かない。
お前はどんな解答を求めていたんだ。
成績が振るわない女子グループからつまはじきにされる女子
一念発起。頑張って成績下位グループから抜け出して、成績上位まで辿り着いた女子は何だか居心地が悪そうです。
明らかにつまはじきにされて、居場所を失っている。
成績下位グループの女子は休憩中にしょーもない会話を繰り広げてます。
でも、成績が伸びてしまった女子は会話に入らない。
アホ会話に嫌気がさして、勉強することの楽しさに気づいてしまったから。
合宿中、部屋の入口に近い場所に寝ることになり暴れる男子
中学受験塾の中にはなぜか合宿を開催する塾がございます。
親御様の中で合宿に参加したことのある方はいらっしゃいますでしょうか?
私はあります。
苦痛で苦痛で仕方のない合宿。
で、合宿と言えば怪談なんですね。
夏ですし。
先生から怖い怖い怪談を披露されると本当のことのように感じ取ってしまうのが小学生。
部屋の入口に近いところに寝場所が用意されると怖くて仕方ないわけです。
で、ジャンケンで負けてしまった入口近くの男子が暴れる。泣き喚き、力に任せて大暴れする。
異変を感じ取って恐る恐る部屋の外をのぞくと、先生数人が押さえかかりにいっている模様。
元はというとあんたらが怪談なんか披露したせいだからな!と思いつつ、はぁー明日もラジオ体操かぁ、と嘆息が漏れる。
これが合宿でございます。
◯◯くんと××ちゃん付き合ってるんだよ!とデマを流す女子
明らかに付き合っていなさそうな男子と女子が付き合っていると、噂を流す女子もいましたね。
言われた当人たちは戸惑っている様子。
フライデーかよ。
こういったデマは繰り返されるうちに本当のことのようになってしまうのが怖いところでございます。
しかもデマを流され続けた当人たちは意識し合うようになる始末。
そのうち、なんかいい感じになってきてしまいます。
ところが、その様子を見てなぜか沈み気味の張本人のフライデー女子。
さあ、なぜ沈み気味になってしまったのか!?
休憩中にドラゴンクエストの鉛筆を転がす男子
休憩時間になると六角形のドラゴンクエスト鉛筆を転がして大騒ぎの男子たち。
そのうちめちゃくちゃ熱くなってきて揉め事が始まります。
そんなことで揉めるなよ。
教室ではもっとすごい揉め事が起きているんだゾ!
デマを流した女子、実は当事者の男の子を好きだった
デマの張本人、どうやら◯◯くんのことが好きだったようなんです。
自分に関心を持ってもらおうと思って、無実の男の子と女の子を勝手にくっつけてしまったようなんですね。
おいおい、そんなん逆効果だろ!
と思うのは大人だからです。知らず知らずのうちにやり手ババアのような役割を演じてしまった女子。
そりゃ落ち込みますよね。
さて、次にこの女子がとった行動はいかに!?
授業中に我慢して貯め続けたおならの音で周りをびびらす男子
「俺、すげえおならできるんだぜ!」
となぜか自信満々の男子。
この男子、弁当を食べたあとはガスがたまりやすいらしく、さりとて教室でおならをするのは恥ずかしい。
必然的に「我慢(GAMAN)」するわけです。
全ての授業が終わった20時頃、教室を出た当該男子が渾身の一撃を披露します。
「ボフゥゥゥゥ!」
すげえ、すげえと大喜びの男子たち。
おならで天下をとった一幕でございました。
実は××ちゃんが付き合っているのは△△くんだ!と新たなデマを流す女子
さて、前述のちょっと落ち込んでしまった女子。
彼女、別の男子を件の女子とくっつけちゃえ!そして◯◯くんとの仲を引き裂くのだ!と一計を案じたようです。
またしても勝手にフライデーされた××ちゃん。困惑が隠せません。
ところが、この噂はちっとも根付きませんでした。◯◯くんと××ちゃんの噂の方がリアリティがあったからです。
噂を流した当人の女子はやがて敗北をさとります。
そして、勝手に噂を流した悪辣に見えた女子が、実は一番ピュアだったことに30年経った私は思い至ります。
ああ、素晴らしきかな青春。
俺のクラスの友達はすげえ強くて中学生をボコボコにしたんだぜ!と自慢する男子
真偽のほどはわかりませんが、すごく強い友達がいて中学生をやっつけた話を自分のことのように話す男子もいました。
で、その強い友達と自分がどれだけ仲がいいかを話してきます。
肩で風を切りながら。
教室だから風も吹いてないのに。
そんな様子を見ていると、なんかそいつも強そうな気がしてくるんですよね。
小学生の男子にとって強いかどうかは最大の関心事です。
なんか怖いなぁと思ったのを覚えております。
中学受験生の意外と普通な生態
さて上を読んでどう思われたかは知りませんが、私は中学受験生といえども普通の小学生だと思います。
塾では学校と比べて少々はめを外してしまうきらいはありますけどもね。
あー、普通の小学生というのはちょっと正確じゃないですね。言い直しましょう。
問題解決能力がズバ抜けて高い普通の小学生です。
ですから普通の小学生のように悩み、素敵な男子が気になり、強さ自慢をしたがります。
レベルが低かったんじゃないの?と怪しむ向きもあるかと思いますが、少なくとも特急電車で度胸自慢をしていた男子や、おならを我慢してた男子、噂の当事者になってしまった女子等は難関中学に合格しましたよ。
中学受験をしたことのないみなさんは、頭がいいというだけで想像力をたくましくしすぎなんです。
中学受験をする子供が少ない地域の人は、もしかしたら、英才教育を施されている人間味のない奴らと思っているかもしれません。
でも実態はそうではありません。
人並みにバカやって、人並みに悩んで、めちゃくちゃ一所懸命頑張ってる人間味のある連中なんですよ。
子供らしい遊びをしていないなんて決めつけないでください。
塾に通いつつ、工夫を凝らして子供らしい遊びを発見して遊んでいたりするんです。
それが中野でも、西日暮里でも、御茶ノ水でも、その地域ならではの子供らしい遊びをやっているんですよ。
中学受験生に愛を。
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