【中学受験】中学受験で方程式って使っていいの?方程式を教えるデメリットはなに?

【中学受験】中学受験で方程式って使っていいの?方程式を教えるデメリットはなに?

中学受験で方程式を教えるデメリット

論理で解く方法と方程式で解く方法、どちらの方が簡単に見えましたか?

方程式ですよね。

そりゃ中学校で習いましたから当然です。

対して論理の組み立てなんて大抵の人は習っていません。

だから、中学受験用テキストで解説されている算数の解き方を見るとまどろっこしく感じるんです。

ついついご自分にとって簡単だから方程式の方がいいんじゃないかと考えてしまいます。

 

吹き出し右
暴れん坊将軍

うむ、私もそう感じていた。では方程式を教えるとどんなデメリットがあるのかな?

私のブログには今日で3回目の登場、松平健さんです。

ようやくちゃんとした人が出てきました。

では、どんなデメリットがあるのかお話していきましょう。

一般的な小学生は文字式を理解しにくい

一般的な小学生は方程式、、、と言いますか文字式の扱いが苦手です。

なんででしょうか?

 

幼児教育、あるいは教員として児童にたずさわっている人は具体的操作期、形式的操作期の話はご存知でしょう。

人の認知発達には4つの段階があると言われております。

 

1.感覚運動期 0〜2歳

2.前操作期 2〜7歳

3.具体的操作期 7〜11歳

4.形式的操作期 11歳〜

 

中学受験勉強にはげむ時期はおおよそ9歳〜12歳までです。

つまり、具体的操作期まっただ中なんです。

 

で、この具体的操作期はどんな時期かといいますと、

具体的な事物、数的概念を論理的に扱えるようになる時期です。

つまり、論理的に考えることはできるけれども、あくまで具体的な事物や数的概念が対象なんです。

 

小学校、中学校、高校のカリキュラムは認知発達段階に沿うようにつくられています。

中学受験だってそうですよ。

 

で、方程式ってXとかYとかいうふうに未知数を抽象的な文字に置き換えて解いていくじゃないですか。

この解き方は抽象的であるがゆえ小学生に向いてないんです。

一般的な小学生は文字式が嫌いです。

文字が出てくると分からなくなるからです。

この状態をここで再現しますよ。はい。

波動方程式

大学で物理学をやった人以外はなんのことやらさっぱり分からないですよね。

頭が理解を拒否するでしょう。

 

中学校で習う方程式は上の式よりずいぶん簡単ですが、それは大人だから簡単だと感じられるんです。

自分と人とは違います。まして大人と小学生では生きている世界、認識の仕方が違います。

親御様の認識能力とお子さんの認識能力は違うんですよ。

 

ってわけで一般的な小学生に方程式を教え込もうとするのは、単なる無理強いです。

だって、文字式は小学生には理解しにくいんですもの。向いてない。

 

向いてないことは教えないほうがいいです。時間の無駄ですから。

テキストの解き方と異なる

残念ながら現在の中学受験テキストでは、方程式そのものズバリの解説はありません。(方程式っぽいものはあります)

親御様が方程式を教えるのは、テキストの内容や塾で教わった方法とは別の方法を教えることになります。

普通は混乱しますよ。

「この問題、塾の先生のやり方とパパのやり方、どっちでやればいいんだっけ?」

ってね。

 

しかも、前述したように方程式で解くやり方は、具体的に論理を積み上げていく中学受験の算数と考え方が違います。

小学生に向いている解き方とも言えません。

 

方程式の方が教えやすい、理解しやすいってのは大人の理屈です。

子どもにとってはメリットがありません。

方程式にたどり着くまでの過程が時間の無駄

方程式を教えるに当たって、いきなり「未知数をXとおいて〜」とか教えてもうまくいきません。

すぐに解けるようなものではなく段階があるんですよ。

 

方程式に至るまでの段階

・正負の数

・加法、減法、乗法、除法

・累乗

・文字式

・文字式の加法、減法、乗法、除法

・等式

・不等式

・分配法則

・移項

 

方程式に入る前にはざっくり上のような段階を経ます。

親御様は方程式をいきなり解いていたような気分になっていらっしゃるかもしれませんが、前段階でこれだけの内容をやってるんです。

細かく言うともっとあります。

 

方程式をちゃん使えるものにしたいんだったらこのような段階を経る必要があります

で、そんな時間どこにありますか?

完全な時間の無駄です。

こんなのをやるくらいだったら中学受験テキストで算数を勉強したほうがいいに決まってます。

方程式の立式に慣れないと解けない

方程式が苦手な子はたいてい立式ができません

何をXとおくと解が導けるのか分からないからです。

分かるようになるには、ひたすら演習です。

演習を繰り返しやるとXのおき方のコツがつかめます。

 

小学生が中学受験で方程式を使おうとする場合も同じです。

演習を通してXのおき方、文字式の立式のコツをつかむ必要があります。

なんか超大変そうっすよね。

 

そもそも、方程式ってのは

 

・中学受験に向いている解き方ではない

・小学生に向いている解き方でもない

・習得に時間がかかる

 

厄介極まりございません。

 

そして、演習を繰り返さないと立式ができないような解き方を学ぶ必要ありますか?

全く必要ありませんよ。

 

IKKOさん
IKKOさん

どんだけ〜!

IKKOさんも同意してくださったようです。

 

今日は色んな方が出てきていつもより賑わいが出ました。

長くなってまいりましたが最後のまとめです。

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