【中学受験】分数・小数の混合計算問題の解き方と工夫

【中学受験】分数・小数の混合計算問題の解き方と工夫

分数・小数の混合計算問題 練習方法

はい、まずは分数・小数の混合計算問題をひらいてください。

ややこしそうな数字がいっぱい並んでますね。

さて、計算を・・・、って違いますよ。

計算は絶対にしないでください

 

分数・小数の混合計算問題を得意になるコツは計算しないことです。

じゃあ何すんの?って、式を立てるところまでを完璧にするんです。

つまり、本格的に計算をする前の段階までをひたすら練習します。

 

計算をする前の段階までは覚えておられますか?

手順1〜4までが計算前の段階ですよ↓

手順1「小数を分数に直す」

手順2「帯分数を仮分数に直す」

手順3「分数の足し算・引き算は通分する」

手順4「割り算は分母と分子をひっくり返す」

 

ここまででOKとするんです。

「計算はしなくていい」とはっきり言ってください。

すると、今まで何を書いているのかさっぱり分からなかった愚息のノートに立派な式が立っているはずです。

あぁ、愚息は他人が言う言葉ではございませんね。大変失礼いたしました。

 

経験上、この練習方法は再現性が高いです。

今まではノートがぐちゃぐちゃで正解も導けなかったのに、なぜちゃんとした式を立てられるのかというとやることを限定したからです。

「これだけでいい」「ここまででいい」

と指示すると正確性が増します。

試験とかでも応用できる方法でして、算数が壊滅的な子に「大問1と大問2だけ解いてきて」みたいな指示をすると、大抵は成績があがります

こういった方法は常識なんですが、親御様の立場ではそこまで切り捨てるのは勇気がいりますよね。

まあいいでしょう。本題に戻ります。

 

もし、正しい式が立っていなかったとしたら、どこで間違えているのかがわかります。

手順通りに式を立てると苦手箇所まで分かっちゃうんです。

そのような場合は間違えた箇所を正確にできるように練習します。

 

このように練習し続けると、複雑な分数・小数の混合計算問題でも式を立てられるようになります。

分数・小数の混合計算問題で間違えるのは正確に式が立てられないのが主な原因です。

なので徹底的にそこをつぶす練習をする、と。

 

実際に計算をするのは正しい式が継続的に立てられるようになってからで構いません。

焦らない。

最後に

この練習方法は昔、私が教える際に多用していた方法です。

 

初めて家庭教師としてお家にお邪魔するじゃないですか。

初見の家庭教師なんてだいたい胡散臭く見えます。

そこで第一のマジックワード

「分数の計算が苦手じゃないですか?」

算数が苦手な子はだいたい分数の計算が苦手です。

「そうなんです!計算でケアレスミスが多いんです・・・」

とたいていはおっしゃります。

 

第二のマジックワード

「こういう複雑な計算問題ができないんじゃないですか?」

分数・小数の混合計算問題をおもむろにサッと出します。

「そうです!そうです!全然できなくて・・・」

 

第三のマジックワード

「計算式をノートにぐちゃぐちゃ書いてるんじゃないですか?」

ここで、「いえ、式は整理されてます」なんて言葉は出てくるわけがありません。

「どうして分かるんですか!?」

 

そしてクロージング。

「じゃあちょっと見てみますね」

と言って、計算させずに式を立てる練習だけさせて、

「あ、これ今日のノートです」

と、きれいな式が立ったノートを見せると成約でございます。

 

まるで救世主でも見るような目で見つめられますが、当方残念ながらイエス・キリストでもジャンヌ・ダルクでもありません。

単に方法論を知っているだけの一般庶民でございます。

 

これは分数・小数の混合計算だけではありません。

ほぼすべての単元で方法論があります。

 

ちゃんと知りましょう。おおよそ入試なんてものは知識で解決できることが9割以上なんですから。

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