【中学受験】小学5年生の学習計画・スケジュール 小4との違い

【中学受験】小学5年生の学習計画・スケジュール 小4との違い

小学5年生の可処分時間

朝6時に起きて、夜9時に寝て、週2回通塾、週1回習い事のある小学4年生の1週間の可処分時間は40時間くらいです。

5年生になりますと、通塾が週3回になりまして可処分時間は1週間で36時間くらいとなります。

なんか少ない気がしますよね。

計算してみるとそんな感じですよ。

学校のある日は9時間寝て、9時間学校(通学・支度込)に行ってます。

夕食・風呂・明日の用意等で1時間半くらいかかります。

学校の宿題で15分

つまり、平日は塾がない日でも4時間15分くらいしか可処分時間がありません

 

更に塾がある日は3時間くらい塾に持っていかれて1時間15分くらい。

平日は1週間で12時間15分くらいしか可処分時間がありません。

 

土日は予定を入れないとすると2日間で24時間ほど可処分時間があります。

1週間の合計で36時間15分。

これが一週間の可処分時間です。

 

恐ろしいことに、私が上にあげた学習計画表の時間をすべて足し合わせると13時間15分です。

週の可処分時間36時間15分に対して学習計画だけで1/3以上の時間を費やさないといけないんです。

 

恐ろしいですね。

何が恐ろしいって一つ一つ見ていきましょう。

 

塾がない平日は2時間程度の勉強がせいぜいでしょう。

塾がある平日は1時間もできれば十分です。

すると、平日はどんなに頑張ったとしても勉強時間は5日間で7時間。

実際はこれを上回りません。

下回る可能性は大いにありますが。

 

土日で6時間以上、勉強しないと回りません

 

「寝る時間を削るから平気!」

いえ、全然平気じゃありません。

寝る時間を削るのは悪手中の悪手です。

 

土日にそれぞれ3時間ずつの勉強、大したことのないように思う人もいますよね。

これがですね、めっちゃ大したことあるんですよ。

一日に3時間以上勉強するのが小学生にとってどれだけ大変か。

それも土日ですよ。

みんなめっちゃ遊んでる土日におとなしく3時間勉強すると思いますか?

しませんよね。このあたりは中学受験勉強真っ最中の親御様でしたらご賛同いただけるはずです。

 

最初の1時間勉強するのになだめすかしたり、お菓子で誘惑したり、ゲームの魅力を語ること30分はかかります。

そして長い休憩タイム。

休憩タイムが終わって勉強を始めると30分と経たないうちにあくびを始め、天井を見つめだしたりします。

天井には輝かしい未来はありませんよ。

なんか集中しきらないうちに1時間くらいあっという間に経ちます。

そして長い休憩タイム。

ラストの1時間を始める頃にはイッテQで世界の祭りとかやってる時間帯になってます。

家族で見ていたイッテQを中断して1時間の勉強。

もうね、富士川を宮川と書いてしまうレベルで集中力が途切れてますよ。

 

何が言いたいかっていうと、土日は時間があるようでなく、3時間以上の勉強をするのは偉業なんですよね。

そんな偉業を達成するにはどうしたらいいか?

平日と同じ時間に起きて午前中に勉強しましょう

午後から勉強するのはなるべくやめておきましょう

誘惑に駆られないためには時間を決めちゃうんですよ。

それも午前に。

学校に行くのと同じリズムにするんです。

 

午前遊んで、午後勉強がいっぱいできるなんてのは机上の空論。

学習スケジュール運用のコツは、

ルーチンを決めてしまうこと。そして誘惑の少ない土日の午前中に。

これに尽きます。

学習計画を踏まえてスケジュールをつくる

スケジュールから先に作り始める人がいますが、基本は学習計画です。

おおよそこんな感じで到達点を決めて学習計画を組んでいくといいです。

偏差値65まで:練習問題レベルを完璧にする

偏差値55まで:練習問題レベルをほんのり

偏差値50まで:基本問題レベルを完璧にする

偏差値45まで:基本問題レベル

偏差値40まで:基本問題レベルをほんのり

 

それぞれのレベルに応じて到達点を決めるんです。

で、その到達点に向けて学習計画を組んでいく、と。

長期の学習計画でなくても構いません。

週レベルで結構でございます。

 

基本原則は到達点を決める。

そして、無理しない。

 

とくに2つ目の無理しないは大事です。

親御さんがスケジュールを組んでいくと、どうしても無理なスケジュールになりがちです。

はやる気持ちを抑えて、

「まぁ、これくらいやってほしいけど、現実的にはこれくらいかなぁ・・・」

とご自分を諌める勇気が必要です。

 

大人と一緒の感覚で捉えてはいけません。

ちっさな体で、めっちゃ頑張ってるんですよ。

それが大人の目からすると頑張っていないように見えても。

5年生で成績が落ちてくるパターン

小学4年生まで順調だったのに小学5年生からズンズン成績が下がってくるお子さんもおります。

おおよそ3つのパターンに分けられます。

定着を怠っているパターン

理解が早い子は小学4年生までの学習内容でしたら問題ありません。

ところが、小学5年生から量も質も増えます。

理解が早くても定着が追いつかなくなってきます。

小学4年生と同じスケジュールやっていると理解はできても定着できない状態になってしまいます。

そして成績がズンズン下がります。

 

ここは考え方を変えて、勇気を持って定着に時間を使うようにしましょう。

復習にしっかり時間を使えるように学習スケジュールを組み直してみましょうよ。

理解が早くても定着するのに時間を使わないと成績はふるいません。

毎回の学習内容に積み残しがあるパターン

小学5年生で学習する内容はほぼ基礎の上に成り立つ発展です。

ハッッテーーーン!です。

つまりハッテン場。

上野駅が昔は有名でしたね。

あぁ、また余計なことを言ってしまいました。許してください、神様。

 

基礎が発展しまくる上にもう一度やり直そっか?ってな機会は長期休みまで訪れません。

つまり、一回でも遅れてしまうとそこは苦手分野になります。

そうこうするうちに次は新しい単元、そしてその次の単元は・・・、とどんどん進んでいきます。

その一回、一回が超ヘビー。

そして算数の場合、単元は関連しあっています。

ある単元が理解できないと次の単元が理解できなくなります。

 

ですから、無理して中途半端になるよりも、少なくとも基本問題だけはしっかり身につけて先に進めるようにしたいものですね。

生活リズムが狂ってしまうパターン

小学4年生の感覚で5年生をやりくりしようとすると無理が出ます。

その無理を睡眠時間で解決しようとすると、こりゃ大変。

朝起きる時間が遅くなり、遅くなっても午後に使える時間は変わらず、結局勉強時間が減るだけです。

 

なんとしても生活リズムだけは崩さずにこなしていきましょう。

勉強時間が減るわ、集中できる時間が減るわ、おまけに理解力、記憶力も下がっていきます。

生活リズム死守です。

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