【中学受験】早稲田中学国語徹底分析 出題傾向・対策・解き方

【中学受験】早稲田中学国語徹底分析 出題傾向・対策・解き方

はーい、3日間早稲田中学の国語問題分析やってました。あと過去5年分の問題を解いてました。超暇人じゃないかって?うるさいですよ!きちんと働いてますからね、プンプン。

本当のこと言いますと、初っ端に解いた平成26年度の問題で9割くらいしか解けなくて、すっかりしょげ返ってました。そこで26年度の早稲田中学の問題分析をし、解くためのフレームワーク作ってました。

遊びは本気でやらなくちゃ楽しくないからね!

で、自慢なんですが直近3年はほぼ満点が取れました(平成30年の問題は1問落としましたが)!いえい!

いい年こいたおっさんが大人気ないなんて言わないでくださいよ。精神年齢は15歳。永遠のカントリーロード、聖蹟桜ヶ丘でリア充になりたかった・・・。

実際に自転車に乗ってはるばる60キロ離れた聖蹟桜ヶ丘まで行って地球屋を探して徘徊したのはここだけの秘密ですよ。

ともあれ失敗から学ぶ、これ道を極める近道なり、というわけでやっていきます。

 

最後に少しだけ解き方も紹介していますが、早稲田中学の過去問がないと読んでもわけわかりません。過去問を読みながらこの記事を読んでいただくと良いと思います。

 

早稲田中学国語の平均点(第1回試験)

敵を知るにはデータから。というわけで受験者全体の国語の平均点と合格者平均点がこれです。

年度平均点合格者平均点
2014年28.133.9
2015年31.137.0
2016年33.540.2
2017年26.933.1
2018年35.240.9

受験者全体の平均点は過去5年の平均で30.9点、合格者の平均点は37.0点。その差は約6点。まあ合格者の方が約2問多く正解してるってとこですね。

正答率で言いますと、平均の人は50%ちょい、合格者は60%ちょい。約10%です。平均の人と合格者の差って微妙なところでしょう?だって、その差って漢字の問題2問分くらいですよ。

この微妙なところが合否を分けるんです。

 

「よしじゃあ漢字の問題は絶対に落とさないようにするゾ」という意気込みは買いますが、もうちょい冷静になって、データから優先順位を設定していきましょう。

 

何を捨てて、何を拾うか。

全問正解できればいいですが、そんな勉強は非効率的というものです。闇雲に満点を目指して学習するのでなくターゲットを絞って効率的に合格最低点を上回る手段を考えていきましょう。

出題傾向(第1回試験)

年度論説文(説明文)随筆物語
2014年11
2015年11
2016年11
2017年11
2018年11

早稲田中学の国語で出題される文章は各年度2つです。いずれも長文です。

5年間で論説文(説明文)と物語は4題ずつ出ています。また、論説文(説明文)か物語のいずれかは出ます。確率としては論説文(説明文)+物語が最も多いです。

 

随筆は5年間で2回出てますね。

随筆というのは平たく言えば日記・体験談です。ちょっとカッコつけて随筆とか言ってます。論説文(説明文)と物語の中間ですが、どちらかというと論説文(説明文)に近いことが多いです。

論説文の読み方と物語の読み方を押さえておけば随筆はそれほど苦になりません。

従いまして、早稲田中学対策として、まずは論説文(説明文)と物語をしっかり読む技術を身に付けるための訓練をした方が良いでしょう。

問題の類型

国語の問題は大分類で言いますと3つのパターンしかありません。

①説明(同義)問題

②理由問題

③空欄問題

 

そして上記3つのパターンにそれぞれ3つのバリエーションがあります。

①記述

②抜き出し

③選択

 

①の記述は早稲田中学の場合、「文中の言葉を用いて説明しなさい」と指示されることが多いです。文中の言葉を使って作文する問題です。

②の抜き出しは早稲田中学の場合、「文中から書き抜きなさい」と指示されます。文中からそのまま抜き出す問題です。

③の選択は、「最適なもの(あるいは適当でないもの)を次から選び、記号で答えなさい」と指示されます。選択肢から消去法で落とす問題です。

 

基本の3パターンとバリエーション3つの掛け合わせからなる9パターンが国語で出題される問題です。

パターン/バリエーション説明(同義)問題理由問題空欄問題
記述説明(同義)記述問題理由記述問題空欄記述問題
抜き出し説明(同義)抜き出し問題理由抜き出し問題空欄抜き出し問題
選択説明(同義)選択問題理由選択問題空欄選択問題

で、そこに漢字と構造把握問題の2つが入ってきます。これは「その他」くらいに考えておいて構いません。あくまで主役は9バリエーション。

計11パターン。

結構多いじゃん、て思いました?

あのですね、大分類の①説明(同義)問題、②理由問題、③空欄問題という3つは確かにそれぞれ解く手順が異なります。しかし、記述、抜き出し、選択は出題のバリエーションです。解く手順はほぼ変わりません。

つまり、国語の問題を解くために覚えないといけない解法は3つだけです。

問題分析

パターン別に過去5年の問題を分類しました。暇ですねぇ〜!

違う!睡眠時間を削っているんですよ!

問題2018年2017年2016年2015年2014年
説明(同義)記述問題11点11点5点9点5点
説明(同義)抜き出し問題6点4点6点16点
説明(同義)選択問題13点33点15点13点
理由記述問題9点5点
理由抜き出し問題
理由選択問題3点3点3点4点
空欄記述問題7点8点9点
空欄抜き出し問題6点9点4点
空欄選択問題6点9点9点4点
漢字問題9点9点9点9点9点
構造把握問題6点4点

さて、①説明(同義)問題、②理由問題、③空欄問題の3つと漢字、構造把握の5つで得点配分を割合にしてみましょう。

問題2018年2017年2016年2015年2014年
①説明(同義)問題50%80%43.3%36.7%35%
②理由問題5%5%0%20%15%
③空欄問題20%0%41.7%28.3%28.3%
漢字問題15%15%15%15%15%
構造把握問題10%0%0%0% 6.7%

赤字は最も出題率の高い問題です。

このデータ見て普通に考えたら①説明(同義)問題を解けるようにするのが最も理にかなってます。

ところがそれだけでは合格最低点の60%には届かない年度の方が多いです。

そこで、次に出題割合の多い③空欄問題を解けるように学習します。

 

この2つを押さえるだけで、2018年は70%、2017年は80%、2016年は85%、2015年は65%、2014年は63.3%解けます。

いいですか、これだけで各年度の合格最低点を上回るんです。

 

全問正解できるか不安ですって?じゃあ毎年必ず15%の得点配分のある漢字で補いましょうよ。

各年度で出題される漢字の問題は以下の通りです。

2018年 憎悪わされる、克服

2017年 皆無粒子きも

2016年 生易しい、夢中興奮

2015年 獲得やか、やか

2014年 気のいた、演技屈強

早稲田中学を受ける生徒でしたら、塾で真面目に国語の授業を受けていたら少なくとも2問は正答できるレベルです。

 

すると、落とすべきは構造把握問題です。これは解く技術というよりは構造を意識しながら読む技術が必要になる問題です。全体得点配分の10%以下ですから、ここに労力を割くのは効率的ではありません。

基本形である①説明(同義)問題、②理由問題、③空欄問題の3つをしっかり得点できるように訓練しましょう。漢字はわざわざドリルをやる必要ありません。

塾で出される国語の問題文の漢字を読めるようにし、そして書けるようになっていれば3問中2問は必ず解けます。いえ、解いてください。

ターゲット得点

4科目全体の合格最低点は60%強(1回目)、まあ65%くらいを目標にしておくと安全圏です。難易度を鑑みますと国語は80%は正答できます。国語で稼ぎましょう。

①説明(同義)問題、②理由問題、③空欄問題、それぞれできちんとした解き方があります。もっと分かりやすく言います。

料理と同じように決まりきった手順があるんです。

 

手順を覚えてしまい、使いこなせるように練習するんです。すると再現性をもって解けるようになります。料理が上手くなるように、ね。要するに安定して問題を解けるようになるんです。

嘘言ってませんよ。

今回は触りだけ紹介しますが、次回はきちんと3つのフレームワークと、9つのバリエーションごとの解き方を解説していきます。

問題の解き方

ちょこっとだけフレームワークに沿って問題解きますよ。

①説明(同義)問題

平成30年度 大問1 問7

傍線部6「Hは夢を見てうなされた」とありますが、本文全体をふまえた上で、ここから読み取れる「H」の説明として不適切なものを次から一つ選び、記号で答えなさい。

ア 得体の知れない目玉のしつこい襲撃に対して、何もできずに恐怖心を抱いている。

イ 自分一人だけが周りと違う価値観におちいっていて、どうしようもなくなっている。

ウ 自分の行動を見て楽しんでいる隣の子どもたちに対して、激しいにくしみを感じている。

エ 目玉の存在が夢かどうかも分からなくなってしまうほどに、混乱した状態になっている。

オ 誰とも知れない不特定多数の人間に見張られているような気がして、とても不安に思っている。

引用元 早稲田中学 平成30年度国語入試問題 大問1 / 妹尾河童「少年H」下巻

Hが見た夢は壁にびっしりと張りついた目玉がHの方を見ていて、しかもそれは大人の眼でした。物凄い数の目玉の集団が増え続け、突然Hの方に接近して急に消える夢です。

この夢のエピソードの前に、隣の家の子供が板壁ごしにHの方を見ていた事実があります。

また、戦争中は戦時体制が敷かれ激流のようだったのが、終戦とともにその流れがピタッと止まり、流れが180度民主主義に変わるという事実があります。

この2つから、出題された文章から正解を作ります。

 

戦時下の体制という激流に棒杭のように耐えていたのに終戦とともに激流が急にピタッと止まった不可解な事実に混乱している自分の心持ちと、隣の子供が板壁越しに見ており、Hにはどうにもできなかった怒り、あるいは気味の悪い実体験とが重なった夢を見てうなされた。

 

さて、この自分で作った正解の文章と趣旨が合う選択肢を消去法で落としていきます。この問題は不適切なものなので、趣旨と合わない選択肢が正解です。

ア 趣旨と合う。

イ 趣旨と合わない。

ウ 趣旨と合う。

エ 趣旨と合う。

オ 趣旨と合う。

 

正解はイ

 

中学受験の国語「説明(同義)問題」を解くための手順はこちらで詳細を解説してます。

②理由問題

平成30年度 大問2 問7

傍線部2「いじめに負けるな、立ち向かえ!」とありますが、これは「一般化のワナ」だと考えられます。その理由の説明として最適なものを次から選び、記号で答えなさい。

ア 年長者の言うことは参考にすべきだと、多くの人々が考えてしまっているから。

イ 多くの人たちが考えていることを、自分の考えだと思い込んでしまっているから。

ウ 学校で教わることは間違ってはいないと、有名な人たちが思い込んでしまっているから。

エ 自分だけの限られた経験を、他の人にも当てはまるものとして考えてしまっているから。

引用元 早稲田中学 平成30年度国語入試問題 大問2/ 日本評論社

理由問題はその結論に至るまでの過程を追うと正解が導けます。

というわけで、この傍線部に至るまでの過程を追っていきましょう。

 

1.いじめは人より上位に立ちたい欲望により発生する

2.いじめは人が誰しも持つ自由への欲望が根本的な原因となっている

3.いじめは自分自身への不満と、逃げ場のない環境によってもたらされる

4.ところが、かつていじめを受けていた大人で、後に成功した人物はその成功体験からいじめから逃げずに立ち向かえ、と言う

 

とくに4が重要です。さて、これをもとに選択肢を消去法で落としていきます。

ア 適切でない ※年長者ではなく成功者の限られた意見だから

イ 適切でない ※多くの人たちではなく成功者の意見だから

ウ 適切でない ※成功者の体験談であり、学校で教わることは理由とならないから

エ 適切である ※成功者の限られた意見をもとに一般化しているから

 

正解はエです。

 

中学受験の国語「理由問題」を解くための手順はこちらで詳細を解説してます。

③空欄問題

平成30年度 大問2 問6

Cに最適なことばを、本文中より五字で書き抜きなさい。

引用元 早稲田中学 平成30年度国語入試問題 大問2/ 日本評論社

空欄問題は空欄の前後の文章から正解を検討します。

空欄の前後の文章はこれ。

だれかを「ムカつく」といっていじめをする人は、本当は「 C 」ムカついているのです。

引用元 早稲田中学 平成30年度国語入試問題 大問2/ 日本評論社

いじめが起こる理由はこの著者曰く、いじめをする側の「自分に対する不満」と「逃げ場のない教室空間」の2つです。

この空欄箇所を含む文章では、いじめをする人の心理について述べていますから、「自分に対する不満」と同じ意味になるような言葉が空欄Cに入るのが正解です。

つまり、空欄Cは「自分に」が入るのですが、問題の指示では5文字です。5文字で「自分」と同じ意味をもつ言葉を文章中から探していきますと、、、、

 

ありましたよ。「自分自身に」という趣旨も文字数もぴったりの言葉が。

で、正解は「自分自身に」です。

 

中学受験の国語「空欄問題」を解くための手順はこちらで詳細を解説してます。

というわけで国語を解くための3つのフレームワークと9つのバリエーションについては次回超詳細にやっていきます。ちゃんとマスターして頂ければどんな学校でも8割以上解けることを約束します。

現にセンター試験現代文の過去問で私、満点以外とったことないです。大学は最難関と言われるところですが、国語で9割以上とってました。

私は大して頭良くないですが、フレームワークを作る力だけはあります。。

 

フレームワークってのは再現性を持って解くために絶対必要なんです。

じゃ、次回やっていきますよ。

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