【中学受験】早慶付属中高から早慶進学はもったいない 子供の可能性を信じよう

【中学受験】早慶付属中高から早慶進学はもったいない 子供の可能性を信じよう

「早慶付属の私立中学に入れば大学までエスカレーター!いくら難関私立中学って言ったって付属じゃなければ大学に入れる保証はないんでしょ。付属サイコー!」

難関大学と言われている早慶の付属人気が高まっている理由の一つは、少なくとも早稲田、慶應に入れるというゆるい保証があるからではないでしょうか?

あら、素敵。早稲田、慶應なんて!ってな具合。

 

前提として、早稲田大学、慶應大学が難関大学で入りにくい、あるいは学歴に箔が付くって思い込みがあるのだと思います。

 

ま、確かに入りにくいと世間的には思われてますし、学歴に多少の箔が付くのは否めないところでございます。ま、早慶くらいだと邪魔にならないくらいの学歴でしかないわけですが。

 

ただ本当にそれでいいんですか?と敢えて私が言いたいのは、早稲田大学、慶應大学に大学の一般入試で入るのは大して難しくないからです。

20年くらい前に家庭教師をやっていた時、偏差値40の高校3年生を半年ちょいくらいで早稲田法学部に合格させたことがあります。

 

で、その時に結構本気で早稲田大学の問題を研究して、合格メソッドを編み出したのですが、ちゃんとした勉強法を実践すれば誰でも合格できる、それが早稲田大学の印象です。

 

むしろね、中学受験で早稲田中学やら早稲田実業中学やら慶應義塾普通部やら慶応義塾中等部に入る方がよほど難しいですよ。あくまで私見ですけどね。

 

小学生で早慶の付属校に入れる学力と言いますか、頭の使い方を身につけているなら、絶対にもっと上を目指せると考えております。

 

だって、入試問題のレベルは大学よりも中学入試の方が高いですもん。

早慶付属中学の偏差値

早稲田中学 偏差値64

早稲田実業中学 偏差値64

慶応義塾普通部 偏差値64

慶応義塾中等部 偏差値64

引用 四谷大塚ドットコム 偏差値一覧 より

全て第1回の偏差値ですが、なぜか全部偏差値64ですね。

偏差値64の上には開成、麻布、筑駒、渋幕、桜蔭、女子学院、豊島岡、など名だたる超難関校しか並んでいないわけです。

早慶の付属は間違いなく難関校と言えそうです。

 

早慶付属に合格するくらいのレベルにある子は御三家狙えますし、御三家以外の超難関校だって十分いける実力があります。ま、開成、筑駒、灘あたりは結構高度な頭の使い方をする必要があるので対策がかなり必要ですが。

 

で、早慶付属校の問題は難しいのか、と言いますと難しいですよ。

さすが難関校って感じです。

小学生で早慶付属校の問題が解けるんだったら十分賢い頭の使い方ができると言えます。

 

レベル感で言いますと、早稲田大学、慶應大学の問題を解くよりも本質的な頭の使い方が必要になるレベル。

 

つまり、大学入試よりも中学入試の方が難しい。

 

え?問題が違うのに難易度なんて比べられないって?

そりゃそうですよ。問題の難易度でなんか比べてません。

大学入試と中学入試の難易度比較

当然、大学入試と中学入試では出てくる問題が違います。一概に難易度を比べるのは不可能です。

 

私が言っている難易度というのは、単純な問題の難易度ではございません。

どちらの方が正しい学習を行うことによる合格の再現性が高いか、です。

 

よく分かりませんよね。

大学入試も中学入試も合格するためには正しい学習の方法、努力の方法があります。正しい学習を継続して、頭にインプットし、アウトプットする練習をすると合格するってわけです。

シンプルですね。

 

ところが、正しい学習を継続していても解けない人、合格できない人は出てくるものです。

正しい学習を行っても試験に受かるための本質的な頭の使い方ができない人が一定数いるからです。

そもそも正しい学習を行なっていない可能性も高い。

 

で、試験に受かるための本質的な頭の使い方に辿りつきやすいのは中学受験よりも大学受験だと言っているわけです。

なぜかと言うと、大学受験の方が頭の使い方が単純だからです。

 

例えば私が昔、家庭教師をしていた時に真剣に研究した早稲田大学法学部の問題。

英語は高校レベルの文法と単語6000〜7000語を覚え、長文を読む練習をすると7割以上が取れます。

国語は読み方のテクニックを覚えて、解き方のロジックを学習して練習。古文と漢文は基本知識をつければ8割以上取れます。ま、現代文の選択肢問題は消去法が少し難しいですが。

地歴公民数学は、数学が得意だったら数学の一択。数学が苦手だったら政経の一択。だって政経って覚えることが少ないんだもん。で、ほぼ覚えればいいだけ。

 

大学受験は機械的にやっていくだけで合格点は余裕で取れます。

 

対して例えば早稲田中学はどうかと言いますと、

算数は条件整理、問われていることの発見、解法パターンの当てはめ、ロジックの組み立てが必要になります。

国語はそんなに難易度が高くありませんが、物語文が出てくるのでややこしいですね。物語文もテクニックで解けますが、前提として人の普遍的な思考や行動に関する理解が必要になります。

理科、社会も単純な知識の暗記では解けません。なぜそうなるのか、という背景のロジックを理解していないと解けない問題が山盛りです。単純知識の穴埋め問題なんかほとんど出ませんからね。

 

お気づきになられましたでしょうか?

中学受験では知識をもとにした本質的な思考力が問われる問題が多い。対して大学受験ではがむしゃらな暗記と問題を解く訓練でどうにかなっちゃう問題が多い。

 

言い換えましょう。

中学受験は思考力(=ロジカルシンキング+ひらめき)を問う。大学受験は訓練度を問う。

 

どっちの方が到達しやすいですか?

かたや学習を通して本質的な思考力を問う問題。かたや訓練で問題の解き方と知識を覚えたかどうかを問う問題。

 

圧倒的に大学受験の方が再現性が高い。つまり、誰でも合格に到達しやすい。

 

早慶の付属校に受かるくらいの頭の使い方ができる子は東大、国立医学部、最低でも旧帝大くらいは受かる頭脳があります

持っている頭脳に対して早稲田大学、慶應大学に進学ってのは割に合わないと私は思うわけです。

早慶付属校からの大学進学実績(2018年3月卒業生)

早稲田高校からの大学進学実績

卒業生298名中、早稲田大学進学は153名、東大進学は30名。

引用 早稲田高校ウェブサイトより

早稲田実業高等学校からの大学進学実績

卒業生417名、早稲田大学進学は408名、東大進学は0名。

引用 早稲田実業高校ウェブサイトより

慶応義塾高等学校からの大学進学実績

卒業生689名、慶應大学進学は678名、東大進学は0名。

引用 慶應義塾高等学校ウェブサイトより

 

これがずば抜けた思考力がある子たちの6年後の現実です。すごく優秀な頭脳を持った小学生が中学生になり、高校生になると殆どの子たちは誰でも入れる早稲田大学、慶應大学に進学します。

誰でも入れるなんて反感買いそうですね。

ちゃんとした指導者がいれば誰でも入れる、と言い換えておきましょうか。

 

早稲田高校は現役東大合格実績が30名と唯一気を吐いておりますが、これは早稲田大学に進学できる割合が低いからですね。

つまり、リスクがあるってことです。リスクを感じて本気になった子たちは東大やら国立医学部、旧帝大にバンバン受かってます。

対して、ほとんどの生徒が進学できる早稲田実業とか慶應高校は、当たり前のようにほとんど系列の大学に行く、と。

その方が安心だからですね。リスクがないと安心するからでしょうね。

 

しかしね、よく考えてみてくださいよ。

偏差値はどの中学も64でしたよね。頭の使い方のレベルはどの付属中学の生徒も大して変わらないわけです。

 

で、早稲田高校の現役生の半分はそのまま早稲田大学に入って、残りの半分のうち20%以上は東大に入ってるんです。現役で、ですよ。

 

かたや東大。かたや早稲田。

 

もう結論を言っちゃいましょう。

付属大学に行けるという安心感を求めるあまりにスポイルされているんじゃないですかね。本当は東大くらい受かる実力があるのにチャレンジしなかったんじゃないですかね。

 

こんなにもったいないことありますか。

力のある子はもっと鍛えられる環境に行った方が良いんじゃないかと老婆心ながら思いますよ。

東大と言わず、MITでもスタンフォードでも目指せる頭があるのに、なぜ早稲田、なぜ慶應。

 

勘違いして頂きたくないですが、早稲田、慶應を下に見ている訳じゃありません。

東大や旧帝大が最高だと言いたいわけじゃありません。

進学できる安心感で、自分の頭脳を信じられないこと、チャレンジしようとしないこと、それが私はもったいないと思ってるんです。

 

行きたくて早稲田、慶應に行くんだったらそれは素晴らしいことです。でもね、一片でも安心感を求めているんだったら、超ファックだと思うんです。

 

子供が持っている無限の可能性が安心感に蝕まれるくらいだったら、付属なんか行くなよ、そう思います。

それでも早慶付属校を目指す中学受験生へ

早慶付属校を目指す子たちは素晴らしい頭脳を持っています。

たとえ入れなかったとしても本気で目指しているということは、100人に1人くらいの頭脳を持っていると言っても過言ではありません。

 

でも、そこに安心を求める気持ちはありませんか?

早慶だったら御の字なんて思ってませんか?

 

いいえ、もっと素晴らしい可能性を持っています。

 

親御様もお子さんの頭脳と可能性を信じて欲しいと思います。

 

今、頑張っているお子さんは掛け値無しにすごい頭脳を持っていますから。

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