【中学受験】小学4年生「割合の基礎」 割合の教え方とコツ、出た!最重要単元
- 投稿日:2021.10.12
- 更新日:2022.04.10
- 予習シリーズ算数解説
- 中学受験, 算数

では練習問題の3を解きます
練習問題3
今年の子ども会の参加人数は、昨年の2/5だけふえて21人になりました。昨年の子ども会の参加人数は何人でしたか。
引用元 予習シリーズ算数4年下 「割合の表し方」練習問題3より
さあ、元気にいきましょう。
まずは線を引きますよ。
「今年の子ども会の参加人数は、昨年の2/5だけふえて21人になりました。昨年の子ども会の参加人数は何人でしたか。」
今年の子ども会の参加人数が「くらべる量」、昨年の子ども会の参加人数が「もとになる量」、昨年の2/5だけふえてが「割合」です。
もっとわかりやすくするために文章を言い換えましょう。
「昨年の2/5だけ参加人数が増えると21人になる」
言い換えた文章から、昨年の子ども会の参加人数をもとにして、今年の子ども会の参加人数と比べているのが分かりますね。
2/5ではなく、「2/5増えている」点に注意が必要です。
よって割合は、1+2/5=7/5となります。
次に図に整理します。
もとの量の7/5が21人ですから立式すると、
も×7/5=21人
となりますね。
この式を変形すると、
21÷7/5
となりまして、
答えは15人と求められます。
割合の教え方、コツのまとめ
割合がよく分かっている大人の感覚ですと、「別に整理したり、図にする必要ねぇじゃんか」となりますよね。
実際、上の問題も読んですぐに立式できると思います。
が、これを解くのは割合なんて概念を今まで習ったことのない子どもなんです。
大人はもとになる量、くらべる量、割合の関係が肌感覚で分かるから解けるだけです。
肌感覚、イメージをつかむまではちゃんと下線を引いて、図で整理する練習をしたほうがいいんじゃないスかね。
もう一度練習の仕方を書いておきます。
1.下線を引く(色分けする)
2.下線の下に「も」「く」「わ」と書いて丸で囲む
3.この関係を図や絵にする
そんなんやらなくてもうちの子は解ける?
この単元だけ乗り越えられりゃいいんだったらそれでもいいでしょう。
入試レベルの問題は肌感覚に加えて、図に整理しないと解きにくい問題がいっぱい出ますよ。
なお、下線を引いて図に整理する練習をすると、入試レベルの割合の問題まで解けるようになります。
「それでもとにかく終わらせなくちゃ・・・」
お気持ちは非常によく分かります。
時間がないのも知ってます。
宿題で泣きそうになってるのも分かります。
テキスト管理、1ヶ月後のテスト。
単元をとにかくやりきるのが目的になってしまうのは普通のことです。
でも一方で目的と手段を混同してるってのも気づいてますよね?
もう一度言いますが割合は小学4年生の最重要単元の一つです。
入試まではまだ時間があります。
ここは時間をかけてしっかり練習してもいいんじゃないでしょうか?
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