【中学受験】中学入試頻出の計算の工夫 実践問題演習を解きながら覚える
例題② 共通の数に直す
例題②はこんな問題でしたね。
まずは共通の数を見つけましょう、ってわけですがこの問題は丸見えですね。
安心してください、履いてません。見えてます。
「2021」とかいう分かりやすそうなやつがひょっこり5匹います。
では0.2021でくくりましょうか、それとも2021でくくりましょうか。
共通な数になおす場合は基本的に一番小さな数がいいです。
ですので、この場合は0.2021を共通な数として、他の4匹の数字を直していきましょう。
なお、例題①の考え方を知っていればこの問題は楽勝です。
さくっといきます。
ほら、簡単に解けたでしょう。
計算問題でそのまま計算するのが無理そうな問題があったら、だいたいはこのやり方で解けます。
割と多くの学校で出てきますから覚えておきたいものです。
例題③ 分数の掛け算の性質を使う
例題③は少し趣向が違いますが、こちらも計算の工夫が使えます。
では問題を見てみましょう。
これ、そのまま計算してもそんなに問題なさそうですね。
が、仮にめちゃくちゃたくさん並んでいたとしたら力技は難しいです。
ですので、これも計算の工夫をしちゃった方がいいです。練習です。練習。
この手の分数の問題は下のように変換できます。
下は1/2×1/4を変換したものです。
では、この問題をすべて上のように変換していきましょう。
はい、また出ましたね。共通な数。
今回は1/2が共通な数ですからこいつでくくってしまいましょう。
この方法を知っていればたくさん分数の掛け算が並んでいても安心です。
知っているか知らないかがものを言いますのでとっとと覚えてしまいましょう。
例題④ 分配法則を使って割り算を行う
分配法則、つまり「くくる」技は割り算でも使えます。
掛け算だけじゃないんですよ。
では例題④です。
これはさすがに力技で計算したくないですね。
ですので計算の工夫でズバッとやってやりましょう。
この手のイカツイ計算が出てきたらたいていは計算の工夫が使えます。
使えないのはそろばん検定くらいです。
んで、2021で割るのを踏まえながらカッコの中の数字を見てみます。
すると、2021の倍数っぽいやつがいるじゃないですか!
この手の問題では割る数の倍数っぽいやつがだいたいいます。
「倍数っぽい」と言ったのは倍数じゃないのもいるパターンがあるからです。
そういうときは変形して倍数に直します。
この問題はシンプルに倍数なので、分配法則を使って倍数を2021で割っちゃいます。
こんな感じ↓
で、あとは19852×4と26469×3をやって・・・
って、そんなんだるくないスか?
私はだるいです。ってか筆算とか全然やりたくないんですよね。
そこで、更に式を変形します。
はい、こんな感じに変形できます。
19852×4を、19852と19852×3に変形して×3でくくりました。
ところがこのままですと、19852ー26469の答えがマイナスになってしまいます。
小学生にマイナスの概念を教えると学習指導要領から外れてしまい偉い人から怒られます。
そこで式の順番を変えて、更に+をーに変えました。
さ、あとはいつものように計算していくだけです。
割り算も分配法則を使えると覚えてしまいましょうぞ。
次は例題⑤です。
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