【中学受験】予習シリーズ算数5年上 第6回「食塩水(濃さ)」の極意と面積図
- 投稿日:2022.02.26
- 更新日:2022.04.10
- 中学受験学習法 予習シリーズ算数解説
- 算数, 食塩水
食塩水の問題 面積図を使うのはどういうとき?
ここまで書いてきたように食塩水の問題は「食塩水」「濃さ」「食塩」に整理した表を書くと解けるようになることが分かりました。
ところが、表を書いても解けない問題が出てきます。
このときに使うのが面積図です。
私も昔よく聞かれました。
「面積図をどういうときに使うのか分からない」と。
この答えはシンプル。
「表を書いても答えが求められないとき」です。
ではいきましょう。
5%の食塩水300gと20%の食塩水を混ぜて11%の食塩水を作ります。20%の食塩水を何g混ぜればよいですか。
引用:予習シリーズ算数 5年上第6回「濃さ」 例題6(1)より
さて、食塩水の問題が出てきたら・・・、そう、表に整理するんでしたね。
この問題も表にしてみましょう。
はい。
上の表のようにBとABの食塩水の量が分からない、そして食塩の量も分からないときは表だけでは解けません。
こういうときに面積図を使う、と覚えておきませう。
ま、正しく言いますと2量を平均するときに面積図は使うものなんですが、小学生がパッと理解するには難しいです。
ですので、表だけでは解けないとき、と私は教えておりましたし、パッと理解しやすいです。
食塩水の面積図の書き方
食塩水の問題の解き方は、
1.問題文を表に整理する
2.分からないところを特定する
3.公式を使って解く
でしたね。
面積図を使うのは上の手順の「3.公式を使って解く」がうまくいかない場合です。
では面積図を書きます。
面積図の書き方は予習シリーズ算数4年下の第14回「平均」でやりましたね。
分からなければそこまで戻って面積図の書き方、解き方を復習しましょう。
算数は新しい単元を理解するのと同じくらい、分からなければ戻って学習するのが大事です。
どこに戻ればいいかは塾の先生や家庭教師に聞いてみましょう。
答えてくれない?
きっと知らないんでしょうね、どこに戻ればいいか。答えてくれないときはベテランの先生に聞くといいです。めっちゃ研究してる人は研究してますから、ページ数まで教えてくれると思いますよ。
さて、上の面積図の右の斜線部分の面積は300×6=1800と求められます。
左の斜線部分の面積は右の斜線部分と同じですから1800です。
縦の長さは9%ですから、1800÷9=200。
赤い□の長さ(重さ)は200gとなります。
超簡単ですね。
食塩水の問題 まとめ
このようにしてまずは表に整理する。
表に数値を入れていく。
表に数値を入れても答えが求められないときは面積図を使う。
小学5年生の食塩水の問題はこれだけで解けます。
つまり、公式を覚えて、表に整理するのが基本。
表が作れない、もしくは表を作っても分からなければ割合の基礎まで戻る。
そして、表に整理しても解けない場合は面積図を使う。
面積図が書けなければ平均まで戻る。
中学受験勉強を気合だけで乗り切るのは非効率的です。
まずは整理の方法を知る。そしてそれでも分からなければ戻る。
戻って学習しなおすのは一見面倒臭いように思えますが、最も効率的な方法です。
ちなみに海水の濃さは約3%で、味噌汁の濃さは1%くらいです。
10%の味噌汁なんて塩辛くて飲めない、ってのも基本知識として覚えておきましょう。
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